仙谷ですがZzz・・・

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112名無し三等兵
# 将軍と絡むってのもある意味斬新でおもろいな。

問題の根は2つあります。
一つは、財政政策の独自性の問題で、国の債務をどの通貨建てで発行するか?という点で
本来の意味では、外貨建てで債務発行しても為替リスクを国が負うだけで何の問題もない。
しかし、国の経済の健全性を担保する「外貨準備高」に相当するものがEURには不足してるんです。
だから、国家債務の支払い余力というもののメジャーとなる仕組みが必要で、それをEFSFとして
実装しましょう。そうしましょう。というのが現行の流れ。
EUR圏内では、債権国がリスクをテイクすることで債務国の資金調達を可能にしましょうという
共同責任方式ですね。

もう一つは、ECBが相手にしてるのが市中銀行であるという点。
各国の市中銀行は、ECBに準備預金という「担保」を預け入れることで、(日銀とは違い)利子が得られ
この準備預金高がECBの信用力となっています。

しかし、同時にECBは現在、市場に無制限の資金供給を実施(とりあえず3月まで)しているので、
ここにもう一つのひずみが生まれています。

ECBは現在、政策金利を1%と定めてますが、EURIBOR(銀行間取引金利)がなんと1%を下回ってます。
つまり、信用力が低くて銀行間取引で資金を調達できない(PIIGSが大半を占める)銀行を助けるために
行っている資金供給のおかげで、信用力の高い銀行は
 「危ない銀行には貸し付けずに準備預金として預け入れる方が得」
なんていう構造に陥ってます。(ECBの準備預金高が絶賛拡大中)

この構図は、ECBがリスクを一手に引き受けている形でPIIGSを守ってる形なんで、PIIGSのどれか1国が
はさーんすると、ECB自体がはたーんしかねない。だからみんな必死。