今回は「横並び」と「フェア」について考えてみましょう、という提案です。
(中略)
「日本はもっと格差があったほうがいい」という話も出ました。
人の努力の割合に応じて差が生じるのは当たり前です。
それまで否定するからおかしくなってくる。
機会平等の保障は必要だけど、結果平等を保障するのは違います。
もちろん、今の日本は結果平等を保障しているわけではないので、結果は人の努力によって変わるのですが、
うまく結果を出した人をみんなで叩くというよくない風潮がありますね。
私は「日本を『フェアな国』『公平な国』にしたい」とずっと言い続けています。
機会を平等にして競争原理を入れるのは正しい議論です。ただ、どうしても完璧な機会平等はできない。
「競争は苦手」という人は多いですが、実はその中には2種類あって、力はあるけど競争するのが嫌いな人と、
本当にハンディキャップがある人とがいる。生まれながらにして不幸な人は存在するから、
どこまで保障してどう補うかが重要な議論なんですよね。
私は「ベーシックインカムを保障しちゃえ派」です。
やり方はいろいろあると思うのですが、要は最低限暮らせる金額を日本人に生まれていれば
必ずもらえるようにする。例えば、収入に関係なく申告なしで日本人全員に一律月7万円ずつ戻す。
ぎりぎり生活できる金額に設定し、たくさん稼いだからと言って7万円は取り上げないので、やる気もつぶさない。
原資は税金を上げることでまかなう。最高税率は50%までだったらいいと思います。
さすがに人間は半分以上持って行かれると嫌になってくるでしょうから(笑)。
きちんと考えれば、日本を本当に「フェアな国」にできると信じています。
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20101222/109676/?P=2 http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20101222/109676/ 大賛成!