<もんじゅ>再開不明 落下装置の取り出し困難
毎日新聞 11月9日(火)21時53分配信
高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で、原子炉容器内にある炉内中継装置(長さ12メートル、直径46
センチ、重さ3.3トン)を誤って落として抜けなくなった問題で、日本原子力研究開発機構は9日、装置内部からの
カメラ撮影で変形を確認し、「通常の方法では引き抜けない」と発表した。装置を取り出すには、原子炉容器を覆う
「遮へいプラグ」に固定した装置の外枠ごと外す必要があるほか、付着したナトリウムが空気に触れて燃焼するのを
防ぐ新たな設備も求められ、試運転再開のめどは立っていない。
炉内中継装置は、炉心燃料の交換時に燃料を仮置きするもんじゅ特有の装置。炉内はナトリウムとアルゴンガス
で覆われている。内部管を外部管で覆う二重構造になっており、それぞれに管を長くする接合部がある。装置は、
46.5センチある遮へいプラグの穴から出し入れすることになっている。
原子力機構が装置内に反射鏡を入れ、内部管をカメラ撮影したところ、本来5〜7ミリある接合部のすき間が、
落下の衝撃で14.5ミリに広がっていた。このため、外部管の接合部も変形して外側にゆがみ、遮へいプラグの
穴に引っ掛かったと推定した。復旧には、遮へいプラグに固定された装置の外枠ごと引き抜く方法を検討している。
原子力機構は同日、原子炉等規制法に基づき、経済産業省原子力安全・保安院に確認結果を報告した。法令
対象のトラブルは今年5月の運転再開後初めてで、1995年のナトリウム漏れ事故後では、08年の排気ダクト腐食
に続いて5回目となる。【酒造唯】
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101109-00000098-mai-soci UB-65かシャルンホルスト並だな。