>>508の続き
日露戦争までは砲側照準により、各砲塔がバラバラに射撃していた。
第一次大戦になると、方位盤により各砲塔の射撃管制する機構が生まれた。
それを更に進めて、艦隊を代表する一艦が諸元を出して各艦に伝達、全艦が
同一目標を砲撃するという究極の火力集中システムですね。
それを実現するために、各部の改良が行われた。
(1)3.6メートル測距義の採用(ゲーベンは3メートル)
(2)主砲仰角の拡大(35度)
(3)炸薬・信管の改良
(4)発射速度の向上(約40秒に1発)
旧式戦艦では、主砲は前後に連装砲塔が1基ずつ(計4門)が基本。
単艦で弾着観測を行おうとすると、交互打ち方では2発ずつしか撃てない。
これでは散布界の観測は難しいので、3隻の戦艦が一組となって射撃すれば
最低でも6発分の水柱を観測できるわけです。