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だよもん『上陸戦モノ カエサルのブリタニア遠征からガレポリ上陸作戦まで』(ふるんぜ幼年学校,2011年8月14日)
について
巻末参考文献リストが「だよもんオリジナル形式」になっている。
通常は、MHRA、MLA、シカゴ方式、APAのいずれかを使うものだが、それがない。
並べ方も、著者名順でもなければ書名順でもなく、本文中での登場順でもない
これは、学部学生が卒業論文を書くときに習うはず
いまの学部生でも一回説明すれば理解してくれるのだが…
もちろん、本文で主張したいことに価値がある
形式上に限定された話だが、お粗末である
防大って卒業論文を書かないのかな?
sage忘れた、スマソ
さて、あとは本章についてだが
表題で「カエサルのブリタニア遠征からガレポリ上陸作戦まで」
となっているが、本章中では、
・ブリタニア遠征と
・ガレポリ上陸作戦
の2つしか提示していない
そして、両者の比較・検討がなされていない
比較がないのでは、「ボク、歴史を知っているんだよもん」と自慢話をしているのと同じだ
これは「そもそも、なぜブリトン侵攻とガリポリ上陸戦であるのか?」が不在であることに連動する
「両者に共通する点はなにか、異なる点はなにか」がないんだな
学部の授業ならばともかく、博士前期でこんなレポートを出されたら
よく出席して発言すれば単位はあげるけど、欠席がちなら、単位は付与しない、あるいは再提出のどっちかを選んでもらう
博士前期でガバナンス研究持ったんだけど、春期に似たような酷いレポートを落としてあげたw
普段の講義形式で、他人を叩いて持論を自慢気に吹いていたのだが、出てきたレポートがあんまりだったから
そいつとだよもん先生がダブるw
ちょっと、私怨が混じっているかもしれない
まあ、「同人舐めるな」ってこったw
で、だよもん先生が敵意を燃やした隅田金属の同人『〓報』(下駄は、難しい字でIMEでは出てこないw)なんだけど
程度問題であるが、いくつか気になることがある
まず、隅田氏は、読者レベルの想定が甘い、厳しく言えば読者レベルを検討していない点。
入門書なのか、専門書なのか、どっちなのよ?ってことだ
特に用語。
この言葉は「だれでも知っている言葉」なにか「マニアでなければ知らない言葉」なのか、その点について見極めが悪い。
特に、重要なキーワード(であるはず)の「感応ロジック」の説明を「(MINE LOGIC)」で済ませているのは減点要素だ
メイン・ストーリーにトリビア的エピソードが混入しているところも指導点になる
ストーリー・ラインから、このトピックについては除外すべきではないか、といった話だ
両方とも脚注等をつけることで解決する話であり、なぜ脚注等をつけなかったのか理解に苦しむ
用語説明やトリビアは、そこに押しこむべきだ
ただし、評価すべきは、問題意識、主張する内容が明確であること
ワンセンテンスで示している点は評価できる
あとは論点、パワーライティング、パラグラフ構造がしっかりしているとこ
おそらく、隅田氏は最近の英米式論文作成法を相当意識している
隅田氏に関しては、これは合格点を与えた後で指摘すべき内容
及第点が怪しいだよもん先生とは、水準的に隔絶している