>>541の続き
これが決定打と言っても良いくらいですが、だからといってスプルーアンス少将の
置かれた立場が楽観できるものだったのではない。
彼にもたされた第一報(アディ大尉のPBY)は、
「空母2隻見ゆ、ミッドウェー島の方位320度・180浬、敵針135度・速力25ノット」
事前の情報では、
「空母4乃至5隻が、ミッドウェーの北西方向から進撃してくる」
南雲機動部隊であることは間違いないでしょうが、発見した空母は2隻のみ。
果たしてこれを「敵主力」とみなして良いものだろうか。
「もしかして日本側は暗号解読に気付いたのでは?」
「ナグモは艦隊を二手に分けたのかもしれない」
「アディ機が発見したのは陽動部隊で、おとりに気をとられている隙に本隊が
こちらを狙っている恐れもある」
これらを”取り越し苦労”と済ませてしまっても良いのでしょうか。