>>525の続き
この間、英艦隊は何をしていたのか。
英地中海艦隊の根拠地はマルタ(
>>499)で、全艦隊(
>>498)が集結。
旗艦は巡洋戦艦「インフレキシブル」でミルン中将が坐乗。
次席指揮官トルーブリッジ少将は、装甲巡洋艦「ディフェンス」に坐乗。
海相チャーチルから命令が下される。
「貴官の最優先任務は、アフリカからフランスへ送られる陸軍輸送船の保護である」
当然ですね。独艦隊の狙いもまさにそれだった。
問題はそれに続く文章です。
「優越した戦力との戦闘は、それが大戦闘の一部でない限り実行すべからず。
我々は地中海の戦力を増強する方針であり、貴官は無用な損耗を避けねばならない」
>>536の続き
即座に理解できた方は、かなりのキレ者ですねぇ。
チャーチルの意図としては、
「優越した戦力」=オーストリア海軍主力艦隊
「大戦闘」=仏海軍との協同作戦
だったようですが、ミルン提督にうまく伝わったのだろうか。
一番の疑問は独地中海艦隊は「優越した戦力」に含まれるのか否か。
要は、
「味方の損害を最小限にとどめ勝てる確証が得られない限り、こちらから仕掛けるな」
敵艦隊撃滅よりも、制海権維持を優先する英海軍の戦略(
>>475)がよく表れているかと。