>>296の続き
鞍馬は起工から竣工まで5年半も要している。
起工の段階で日露戦争がほぼ終結していた(
>>246)ので、前型(筑波型)のように
急ぐ必要はなかった(
>>290)ため。
それと横須賀工廠が戦利ロシア艦の復旧整備工事を優先させた。
(戦艦ポビエダ→周防、戦艦ペレスウェート→相模)
対する伊吹は約2年半(起工から進水まではわずか半年)。
「これはドレッドノートがわずか4ヶ月で進水という驚異的な実例を作ったのに対抗し、
有事の際のテストケースとして綿密な計画のもとに日程を定めたもので、船台の
クレーンが整備されたことが成功の鍵であったと言われる。当時の造船部長・小幡
文三郎博士(のち造船少将)以下、関係者の努力は大きい」(『聨合艦隊軍艦銘銘伝』)
残業や休日出勤は一切なかったそうですから、うちの会社も見習って欲しいものだな。