>>102の続き
[ガソリンの性質]
(1)原油により分留された石油製品の中で沸点が最も低い
(2)比重は約0.7で水に浮き、水に溶けない
(3)引火点はー40℃で、常温ではもちろん、液温が0℃以下でも引火する
(4)燃焼範囲の下限値が低い
(5)揮発油と呼ばれ、揮発性が大きく、引火しやすい
(6)蒸気比重は約3のため、地面に沿って低所に滞留したり、低く遠くへ流れやすい
無風状態のときは特に危険である
(7)パイプ内の流れ・移送中・攪拌などによる流体摩擦で静電気を発生し、引火することがある
[重油の性質]
(1)比重は約0.9で、水に浮き、水に溶けない
(2)引火点が高く、常温では引火しない。
加熱により液温が高温になっていなければ、引火する危険性は少ない
(3)引火する時は、液中の水分が蒸発、沸騰して噴きこぼれる恐れがある
(4)大量の重油が燃焼した場合、冷却が困難であり、ガソリン火災よりも消火が難しい
(『乙種第四類危険物取扱者テキスト』)
ガソリンの取扱いには特に注意を要することが分かります。