軍事板書籍・書評スレ32

このエントリーをはてなブックマークに追加
320名無し三等兵
■「太平洋戦争は勝てる戦争だった 文系支配が敗戦をもたらした/山口九郎右衛
要するに、僕の再設計した旧軍機はこんな高性能になるよという話。技術考証を少しは考えている架空戦記と思えばよろしい。
飛行機生産と人造石油だけでアメリカに勝てるという、結論はおかしいが、局所的には、なるほどと思う部分も無いではない。
自分の主張の根拠を示す努力もしている。一時期地元の図書館で大人気の予約殺到本だった。
著者近影の面構えが只者じゃない。

■「日本は勝てる戦争になぜ負けたのか/新野 哲也」
冒頭に近い部分で、「俺は参考資料紹介したり、根拠を明示したりしない」という漢らしい宣言あり。
思い込みと、事実誤認の多さでは、ダントツだが、Amazonレビューの高評価にたまげる。

■「「太平洋戦争」は無謀な戦争だったのか/ジェームズ・B・ウッド」
WACの本だから、その期待をもって読めばそれなりに楽しい。訳者がところどころで突っ込みいれてる。
外国人で、日本史の専門家でもない人が、頑張って書いたという本。
日本のやり方が変われば、アメリカも対抗措置をとるんじゃないか?という主張に対し、変な反論。

■「太平洋戦争、こうすれば勝てた/日下公人&小室直樹」
読んでいないが、著者の名前で内容は概ね想像つく。

■『太平洋に消えた勝機』佐藤晃
いちいち、言葉を英語におきかえるとか、読みにくい。
海軍が皆悪かったんだよって話で、海軍のへタレぶりを叩く本。
海軍がしっかりしていれば勝てたという話より、海軍を叩きたくてしょうがないという感じの本。