今回出撃したのは、攻撃担当のサーモン級1隻と支援担当のサンオ級1隻。
サーモン級はイランに輸出されたものと同型で、グラスコクピット化し、音響ステルス化にも配慮した最新型。
一方サンオ級は旧型ながらサーモン級より大型の船体を生かし、サーモン級の航法、補給支援の任務にあたる。
黄海沿岸にある海軍基地の隠蔽トンネルから出撃、一旦黄海の沖合を西方に大きく迂回し、日暮れとともにペクリョン島北側の島影から潜航しつつ、NLL海域に接近する。
サーモン級は予め把握していた韓国側哨戒部隊のパトロールコースの真下に沈底して待機。
現場の水深は約30-40m、波高3m、夜間ではあるが視程は良好、潮流は複雑かつ雷撃時間は潮流の方向が変わる時間帯だった。
定時に真上を通過する天安を探知、やり過ごした上で離底、潮流に配慮した操艦をしつつ、深度5-10m、天安真後ろの安全距離ギリギリの至近距離から、自国製CHT-02D長魚雷をスイムアウトで発射。
CHT-02Dはウェーキホーミング誘導。天安のパッシブソナーの死角である後方から天安の航跡を追尾し、艦底爆発。
艦底爆発により天安は真っ二つに割れ、沈没。僚艦は救助活動の為、天安近傍へ急行。
この混乱に乗じ、サーモン級は現場海域から西北方へ脱出、遠方から監視、待機していたサンオ級も離脱。
2隻は一旦、黄海西方に大きく退避した後、出撃時と同様にサンオ級がサーモン級を航法、補給支援をしつつ2日かけて基地に帰投した。