大木は「荒巻卒倒事件」も知らなかったようだが、昨日もっと面白いことを発見したんだよ。
いずれ証拠を集めてから突きつけてやるが…「紺碧の艦隊」には人間の腐った連中が集まってるんだな。
戸高一成もブレーンとして真相を知っていたのだとすると、歴史研究家と名乗る資格はなくなるぞ。
もしもオレの見通しが正しければ、荒巻、戸高、徳間と中公の関係した編集者全員は首をくくるべきだ。
どういう事情で大木が戸高と知り合ったかは不明だが、悪いことはいわん。とっとと縁を切れ。
真相が明らかにされると大木も歴史学会には戻れないし、小説を書くことも難しくなるが、
誤解されたまま戸高や荒巻の「オカルト人脈」に入れられるよりはマシだろう。
いいか、繰り返し書く。戸高や荒巻との縁は一刻も早く切れ。
そして謝るべき箇所には頭を下げ、誤解を招く部分には釈明しろ。