南雲忠一中将を再評価するスレ(奴)

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524ネボガトフ少将の降伏と東郷長官の沈黙
>>513の続き

東郷長官にはその作戦指導において、明確な「指針」があった。
それは戦時国際法です。
そこには「降伏の際には機関を止めて停止しなければならない」とある。

「秋山はたまりかねたように、”敵は降伏です!”と怒鳴った。
が、東郷長官はやや不機嫌そうな表情をするが、依然として顔色一つ変えず、
右手に双眼鏡を、左手に”一文字吉房”を握ったまま微動だにしない。

ついに秋山は叫んだ。
”長官、武士の情けであります。砲撃をやめて下さい”
この言葉に切り返すかのように、東郷長官は
”本当に降伏すっとなら、艦を停止せにゃならん。現に敵は動いとるじゃないか”」

まさに国際法規の知識に基づく的確、冷静な判断、処置であり、戦う武人の
真骨頂とも言える言葉でしょう。
525ネボガトフ少将の降伏と東郷長官の沈黙:2010/06/03(木) 21:36:47 ID:???
>>524の続き

東郷長官と戦時国際法との関わりは、これが最初ではなく、日清戦争における
「高陞号撃沈事件」が有名ですね。

豊島沖海戦
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E5%B3%B6%E6%B2%96%E6%B5%B7%E6%88%A6

当時巡洋艦「浪速」艦長だった東郷平八郎大佐は、英国船を撃沈し、一時は
英国内の対日感情が悪化しましたが、後に国際法上正当な行動だったと
評価されている。

また豊島沖海戦の中でも、wikiの記述にある通り、清国艦隊・巡洋艦「済遠」が
戦闘中に白旗を掲げ、「浪速」が砲撃を中止したら、速度を上げて逃げ出した
などといったこともありました。
この時の経験が頭にあったのかもしれませんね。