南雲忠一中将を再評価するスレ(利)

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507<回想>印度洋機動作戦
>>497の続き

例えば、末期の特攻作戦について、
「米機動部隊のピケット網に捕捉され、その大部分が突入前に撃墜されてしまう
のだから無駄だった」という評価が一般的ですが、必ずしもそうとは言い切れない。

もしこれを実施しなかったならば、本来は防空任務に就くべき戦闘機や水上艦艇を
攻撃兵力に加えることが出来るため、本土はより深刻な打撃を受けることになる。
たとえ少数であっても、散発的であっても、極言するなら”赤トンボ”であったとしても、
特攻作戦を続ける限り、米側は警戒を緩めることが出来ない。

「艦隊防空の章」でも確認した通り、直衛機と対空砲火で敵の航空攻撃を”完封”する
のは至難であり、レイテのプリンストンの例を挙げるまでもなく、空母はたった一発の
爆弾でも命中すれば沈没につながるほど、脆弱な艦なであることは言うまでもない。

それ故、何重もの防空網を構築しなければならない。その分だけ攻撃兵力が削減
されるのです。