予科練はあくまで「予科」なので、飛行訓練はしない。
予科練は高等小学校卒から選抜して、将来の特務士官にふさわしい人材育成の為の基礎教育(普通学・軍事学・体育等)を行う。
1930年時点では修業期間3年で、4等水兵で入隊し卒業すると一等水兵になれる。
土浦航空隊等の予科練を卒業すると、操縦と偵察にわかれて赤トンボによる飛行訓練を行う。
そこで離着陸・単独飛行・編隊飛行・計器飛行等を学び、機種別の実用機教程に移る。
同じ予科練でも甲飛(中学校卒)1年半、乙飛2年半、丙飛(一般兵から志願)3ヶ月の修業期間。
既に海兵団で基礎教育を終えてる丙種の教育期間は短い。
飛練からが本科であり、練習機教程と実用機教程がそれぞれ半年ずつ位。
実戦部隊に行ってからも、まずは第一線機の慣熟訓練等を済ませてからだ。