つづき
検察にとっては、都合がいいことに、小沢捜査で片っ端からゼネコンを聴取したことで、
自民党議員の疑惑ネタも得られたという。
とくに家宅捜索した「鹿島」は宝の山だったといわれる。問題は、誰がターゲットに
なっているのかだ。
「いま浮上しているのは、何度も閣僚を経験した派閥領袖クラスの議員です。これまでも疑惑が
ささやかれてきた典型的な族議員。容疑は公共事業での口利き、贈収賄です。ただし、業者は
ゼネコンではない。さらに、もうひとり、大物知事の名前も取り沙汰されています。鹿島との
関係が深い。もし特捜部がこの2人に手をつけたら、国民は拍手喝采し、たしかに地検の汚名も
返上できます」(永田町関係者)
自民党は戦後60年間、政・官・財で癒着してきた。特捜部が狙い撃ちすれば、いくらでも
ターゲットはいるはずだ。
(日刊ゲンダイ2010年2月6日掲載)