南雲忠一中将を再評価するスレ(千)

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63GF長官
>>62の続き

煙突は軍艦にとって唯一の開口部であり、その構造上、装甲で覆うことが
出来ないため、設計者にとって悩みところであります。
例えば、戦艦大和では「蜂の巣甲鉄」が用いられている。

「煙突は、装甲に覆われた船体にある唯一の開口部である。最も無防備で、
しかも心臓部に直結するこの部分の防御法は、長い間軍艦設計の課題だった。
特に砲戦距離が延伸し、敵弾がほぼ垂直に落下してくることが想定され、また、
航空機からの爆弾攻撃が頻繁になってからは、煙突の防御対策は急務だった。

排煙のため開口部は大きくしたいが、防御の観点からは小さくしたい。
この矛盾を解決するために採用されたのが、蜂の巣状に穴をあけた装甲だった。
大和型の蜂の巣甲鉄は、厚さ38センチの甲鉄に、55%以下の面積で、直径18
センチの穴いくつも開けたものだった。
この装甲によって、直接機関室や弾丸や爆弾が飛び込むのを阻止しようとした」
                                (『週刊戦艦大和を作る』)