南雲忠一中将を再評価するスレ(千)

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565GF長官
今週の新刊情報
『NAVY YARD』(栄光の第二航空戦隊 蒼龍/飛龍)

その中でインド洋作戦の特集があります。
非常によくまとまっているので、是非ご一読を。

>>461において、艦爆隊のみ先行させた理由を考察しましたが、同書では、
「先の巡洋艦は駆逐艦の誤報であると判明したから」と指摘している。
>1350「敵駆逐艦二隻見ユ」(阿武隈水偵、敵駆逐艦j発見)
>1427「先ノ巡洋艦ハ駆逐艦ノ誤リ 第三編成艦爆隊ノミ発進セヨ」
http://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/army/1215089973/109

「ある程度の装甲防禦力を有する重巡相手では、艦爆の250kg爆弾では
攻撃力が不足する可能性が大きく、雷装の艦攻隊と協同攻撃する必要が
あるが、非装甲の駆逐艦なら艦爆の急降下爆撃で十分と考えたのである」

本職も同意します。
妾の子云々は軽率でしたね。失礼しました。
566GF長官:2010/03/06(土) 20:58:22 ID:???
>>565の続き

注目したのは、その後の分析です。

「この決断には、敵正規空母発見の報を受けて最大攻撃力を発揮するため、
あくまで雷爆協同攻撃に拘って悲劇的敗北を呼んだミッドウェー海戦と同一の
思考を根底としたものである事に注目されたい。

日本海軍はワシントン海軍軍縮条約以来、米英両国に対する決定的な数的
劣勢を克服するため、戦うならば必ず敵艦を沈める事をドクトリンの中核に
置いてきた。

特に戦艦や空母と言った主力艦は、損傷させるだけでは数ヶ月の修理で
前線に復帰してくるだろうが、沈めてしまえばいかに巨大な工業力を持つ
とはいえ、新たな戦力投入には数年の期間を必要とする。ここに勝機がある。

つまり”肉を斬らせて骨を断つ”を積み重ねることによって勝利の可能性を
見出すという考え方である。しかしこの思想の追求は、逆に敵艦撃沈に拘る
あまり、戦術の柔軟性や即応性を制限する弊害も生じさせていたのだ」