>>452の続き
澤地女史の調査によると、ミッドウェー海戦全体の戦死者は、
(日)3057名 (米)362名
日本側の損害が圧倒的ですが、これは四空母の他に三隈の乗員も含まれているため。
ところが、搭乗員のみに限定すると、
(日)121名 (米)208名
日本側の方が少ないのです。
更に、その内訳を見てみると、
赤城 7
加賀 21
蒼龍 10
飛龍 72
水偵 11 (計121名)
なんと飛龍搭乗員の戦死者が、全体の65%も占めている。
二度に渡るヨークタウン攻撃が、その主因となります。
>>453の続き
最強編成の第二次攻撃隊を完全な状態で出していたら、「大戦果」と引き換えに
「大損害」を受けていたのではなかろうか。
村田少佐以下、指揮官の大半を失うことも覚悟しなければならない。
そうなったら、もはや日本海軍機動部隊の再建は不可能になってしまうのでは?
このような不安がよぎるのです。
もちろん米空母が壊滅すれば、ソロモンにおける連合国軍の反攻時期は遅れる
でしょう。だからと言って、日本側に有利な戦況になるとも思えない。
それで米国が白旗を揚げるとは、とても考えられないですしね。
ひょっとしたら、”マリアナ・ターキーシュート”が一年くらい早まるなんてことも・・・
「だから南雲長官は正しかった」と言うつもりは毛頭ありませんが、
「即時発進していれば楽勝だった」等の説は、よくよく検討が必要かと思う次第です。