■ 米議会上院、グアム移転費を7割削減
アメリカ議会上院が2010年度の予算法案の審議で、沖縄に駐留するアメリカ海兵隊のグアムへの移転に伴う経費の、およそ7割を削減したことが明らかになりました。
上院が削減したのは、沖縄の海兵隊のグアム移転事業費=3億ドルのおよそ7割で、これを受けホワイトハウスは「この規模の削減はグアム移転に関する今年2月の日米協定に悪影響を与える」との声明を発表しました。
海兵隊のグアム移転をめぐっては、ゲーツ国防長官が、沖縄の普天間基地の移設が認められなければ「アメリカ議会は関連の予算を認めないだろう」と警告していました。
予算法案は今後、下院との協議で修正される可能性はありますが、現在の日米合意ではグアム移転は普天間移設を前提としているだけに、今回の上院の対応の背景には、日本政府が普天間移設問題の決着を先送りしていることがあるのでは、との見方も出ています。(07日03:29)
http://www.mbs.jp/news/jnn_4277324_zen.shtml