民主党ですがオカラがガツンと言いました

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91名無し三等兵
亀井発言にエール続々

●御手洗会長こそ元凶
 亀井静香金融担当相の「家族間の殺人増加」発言が波紋を広げている。
 亀井が日本経団連の御手洗冨士夫会長に向かって、「日本で家族間の殺人事件が増えているのは(大企業が)
日本型経営を捨てて、人間を人間として扱わなくなったからだ」と述べ、その責任を感じるべきだと詰め寄ったことだ。
 殺人増加の責任を問われた御手洗会長は憮然とし、財界からは亀井批判が噴出しているが、当の亀井は「取り消す
気は全然ない」と平然としている。亀井流のパフォーマンスという見方もあるが、この発言は正鵠を得ている。
「もっとやれ」といいたいくらいだ。
 作家の江上剛氏もこう言う。
「小泉政権以降、大企業は大きな利益をあげているのに、社員の収入は抑えられてきた。そこに大不況が
襲いかかっているわけです。医療費を払えずヤミ金からカネを借りたり、保険料未納で病院に行けない子どもがいる。
やむを得ず、ケガをしても学校の医務室で治してもらっているというのです。その一方で、違法な偽装請負までして
金儲けしてきたのが御手洗会長のキヤノンです。庶民が反感を持っていて不思議ではありません。庶民が亀井大臣に
エールを送るのは当然です」
 実は、家族間の殺人はデータの上では目立って増えていない。
 この点は亀井の勘違いだが、殺人の背景に労働環境の悪化があるのは紛れもない事実だ。08年に起きた秋葉原
無差別殺人を見ればいい。
「『カプセル家族』の危機―続発する家庭内殺人」の著者で、教育評論家の尾木直樹氏はこう言う。
「最近増えているのは、派遣労働や派遣切りが原因の無差別殺人で、08年の秋葉原事件がその象徴です。
昔の経営者は未曽有の不況に際し、内部留保を取り崩してでも社員の雇用を守ろうとしたが、日本型経営のトヨタの
系列でさえ派遣切りをして悲劇を招いた。亀井発言からは、国民を守るという強いメッセージが伝わってきます」
 次はどんな亀井節が出てくるか。

(日刊ゲンダイ2009年10月8日掲載)