>>908 日本で「論壇」という組織というか集団が出来たのは大正期の頃で、大正デモクラシー
と相前後して生まれたんですが、彼らは思想集団でも無ければ集まって思索にふける
ワケでも無かったんです。
島田清太郎という、中2病小説の大ヒット作家に嫉妬する作家連中が自然に集まって
出来たようなモンなんですよ。
で、非常に排他性が高い。とにかくブンガクでなければ認めない。
あと、学歴至上主義でしたね。
始まりが嫉妬の集団なんですから、ロクでも無いですよ。
一方のペンクラブってのは、イギリスの名士会の一つ、当然ながら高名な作家達のみ
が集うことを許された集団です。
で、ここは他のクラブと同様に、建物(クラブハウス)と一体の組織です。
そこに出入りできる作家は一応、書いている作品が「売れてる」ことと「教養高い」こと
が条件ですが、売れて無くてもクラブ会員の紹介で顔を出せたりします。
言ってみれば、政治や経済軍事のアマチュア賢人サロンなんです。
簡単に言えば、2chの有識コテさん達が昼間から葉巻とスコッチを飲みながらアーだ
コーだと言ってるわけで、その雑談や討論の中で情報の交換を行うのですね。
英国故にどうしようもない階級社会の閉鎖性もありましたが、間口の広さでは論壇の
比ではありません。