[軍事] 日本潜水艦総合スレッド 21番艦

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495名無し三等兵
中国の潜水艦用高張力鋼の話になると必ず転載される文章。執筆者は980鋼の開発などに携わった
楊才福氏。

ttp://bbs.tiexue.net/post2_1437907_1.html
我が国の潜水艦用鋼は外国と比べ差が小さくない

第2次世界大戦後、世界の各軍事強国は船舶装備の発展需要を満たすため、高強度艦船用鋼を開発して
きた。

米国は戦後、355Mpa(36kgf/mm2)級HTS鋼、550Mpa(56kgf/mm2)級HY80鋼、690Mpa(70kgf/mm2)級HY100
鋼及び890Mpa(91kgf/mm2)級HY130鋼を開発し、艦船を建造した。ロシアでは降伏強度390-1175Mpa(40-
120kgf/mm2)級のABシリーズを開発した。フランスの最新原子力潜水艦ル・トリオンファン級が耐圧殻に使用
したHLES100鋼は降伏強度980Mpa(100kgf/mm2)級に達し、日本が90年代に開発したNS110鋼は降伏強度
1000Mpa(110kgf/mm2)級にも達した。
建国から我が国も、390、440、590、785Mpa(40-80kgf/mm2)級の高強度艦船用鋼の研究開発に成功して
きた。

七五(86-90)及び八五(91-95)の期間、国家重点科学技術攻関プロジェクト「原子力潜水艦耐圧殻用980鋼
及び応用研究」に参加した。この研究は、我が国の新世代の原子力潜水艦の発展のため、当時国内最高
強度、最良の強靭性と厚さの規格が最大の潜水艦用鋼を研究開発するもので、技術難度はとても大きい
ものだった。このようにきわめて困難な任務を完成させるため、数多くの試作、試験及び研究に長時間を
かけ、大型の潜水艦模型を使った審査を経て開発は成功した。
980鋼は、鋼としての総合性能は国際的な先進水準に達しており、我が国の新世代の原子力潜水艦の発展
のために頑丈な物質的基礎を打ち立てることができた。現在この鋼は我が国の新世代の原子力潜水艦093
型、094型の建造に使用されている。

九五(96-00)期間には、国家軍用品重点科学技術攻関プロジェクト「390Mpa級連鋳907A鋼の研究開発」の
責任者となった。このプロジェクトでは我が国の空白であった40kgf/mm2級艦船用鋼の開発に成功し、
海軍の水上艦船と潜水艦の急増する需要の問題を解決した。「連鋳907A鋼」はすでに海軍の20隻余の通常
動力潜水艦や原子力潜水艦、最も新世代の護衛艦054型の建造に使用されている。