ロシア製軍用機総合スレッド 5

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850名無し三等兵
MiG-31のレーダー探知距離は公称スペックより大幅に短いとの情報
http://www.militaryparitet.com/ttp/data/ic_ttp/3206/
(要約)
現在、MiG-31のアップグレードではN007ザスロンの、アンテナ部分はそのままでセントラルプ
ロセッサをバゲート55に換装するなどの改良を施すことになっている。チミホーロフ設計局に
よるとレーダー探知距離を30%延伸させるとしており、匿名の研究者は数百km以上の距離の
目標を探知できるとしている。

しかし、MiG-31のレーダー開発の指揮に当たったヴィタリー・オルロフによると、MiG-31のレ
ーダーの実際の探知距離は、目標正面から80〜90km、目標後方からは20〜25kmに過ぎな
いとの事実を明かした。

この数字は、何れも現代の空中戦では十分ではない。(例えば)アメリカのF-14のレーダーは
230kmの探知距離を有しており、アップグレード後には400kmに達していた。少なくとも、ロシア
としては300km以上の探知距離が必要になる。

MiG-31の改良では、チミホーロフ設計局、航空機工場ソコル、ネーニネツ設計局が作業を担
当しチミホーロフ設計局はF-14のAN/AWG-9を超えることを目標としたが、オルロフによると
それは困難な作業だったとの事。

現在、ロシアにはジューク、バルス、イルビスといった新型レーダーが存在し、バルスはF-22の
AN/APG-77を上回っているとも言われる。しかし、国防省はMiG-31の改良に当たって新型レー
ダーへの換装は行わず、Sokolomやレーニネツ設計局に作業を割り振った。オルロフは国防省
は特定の企業に仕事を与えるために開発作業を割り振っており、それは防衛や技術上の目的
は含まれていないとして批判した。
851名無し三等兵:2012/09/12(水) 17:41:20.55 ID:???
>>850続き
オルロフによると、MiG-31のレーダーの最大の問題は対ステルス性であるとしている。その6GHz
レーダーでは、ステルス機の探知は困難であり、ロシアの多くのセンチメートル波レーダーでは
探知できない。ステルス機を探知できるデシメートルもしくはメートル波レーダーは、ロシアでは
地上据付レーダーにしか存在しない。

オルロフはメートル波レーダーは、アメリカのE-2Dアドバンスドホークアイに装備されているとし
た。MiG-31以外のMiG-29やSu-27もセンチメートル波レーダーを搭載している。

オルロフは、MiG-31は(電子機器や航法装置、ミサイルに問題はあるが)非常に良い航空機であ
るとして、ディスプレイやプロセッサーを換装するだけではアップグレードではなく、再び能力向上
を迫られるとした。

ゼーリン前空軍司令官は、2012年春にMiG-31のうち60機のみがアップグレードされると述べて
いる。