政治の世界にもっと科学的な意思決定をしたい──。
「政治を科学する」が口グセである鳩山由紀夫の発想の原点は、
アメリカ留学時代に学んだ、数学的「問題解決学」だった。
「10人の女性と順番にお見合いする。その中で一番すばらしい人にプロポーズする確率を最大にしたい。
どうしたらいいか」
鳩山由紀夫が、客員教授を務める同志社大学の特別講義でよくする話だ。答えは、
「3人目までは見送って4人目以後これが一番という人にプロポーズすればいい」
というもの。最初の人で決めれば1割、最後の人まで待つとするとやはり1割の確率でしか、最高の人と
出会えない。実はその間に「行動に踏み切る最少の人数」があって、この場合、3人見送れば、ほぼ4割の
確率で10人中1番の人に結婚を申し込める、という。
これは、由紀夫の思考法の原点である、OR(オペレーションズ・リサーチ)、いわゆる「問題解決学」的
思考法だ。
日本の政治史上、由紀夫ほどの「理系脳」が首相を務めたことはない。
ttp://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20090901-01-0101.html