さっきフランス人の知人と少し話す機会があって、
エコカー減税の話になったんだが、なかなか面白かった。
その人、日本のエコカー減税、補助金の制度がうらやましい、
チクショーこれじゃ日本企業がぼろ儲けじゃねえかって言うのね。
なんで?って聞いたら、フランスも小型車減税と補助金やったけど
プジョーシトロエンの小型車は、ほとんどチェコで作ってて、
これじゃフランス人の雇用が生まれないとサルコジが文句言ったくらい。
効率が悪いのは分かっていても、サルコジはデフレと仏財界が怖くてカネ出さざるを得なかった。
一方トヨタは北フランスの工場でヴィッツ作っていて、誰もケチをつけられない。
ひるがえって日本の減税制度。
プリウスやインサイトは日本で作ってるし、バッテリーも日本製なんでしょ?
日本でこの減税制度で外国車買った人っているの?見たことないよ。
いやでもこれは、需要の先食いに過ぎないから、この後数年は厳しくなると思うよって自分が言ったら、
先取りした世界レベルの需要を日本車がほとんど食っちまったら、
今後数年、日本以外のメーカーはどうなる?
ハイブリットで出遅れて、リストラの最中なのに減税終了後の需要減。
今貯金を作った日本勢は耐えられるし、電気自動車への開発資金も出るけど、
ヨーロッパ車は相当厳しい。銀行も経営厳しくて貸してくれないから。
アメ車は論外で、GMなんかは完全終了するだろう。とのこと。
ちょっとヨーロッパオワタ白人オワタ論的な人の話ではあるけれど、
確かによその国から見ると、麻生さんの取った政策はかなり効果的に見えるんだなぁと。
いろんな国で自動車減税、補助金政策はやってるけど、
日本ほど効果が出る国はなかなかないらしい。
特に需要の先取り論は、日本勢にとってプラスだという反論は新鮮だった。