南雲忠一中将を再評価するスレ(部)

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807GF長官
>>806の続き

とはいえ、特攻作戦に関する評価でも同様ですが、人道的見地から「日本軍は
人命軽視だった」とする批判には賛同できませんね。
「熟練搭乗員の損耗により、爾後の作戦遂行を困難にする」等の軍事的な視点
からの非難ならば、十分に納得できますけれども。
「人命尊重の軍隊」って、存在そのものが矛盾ですよねぇ。

実際にソロモンでの多数の搭乗員喪失も、ここに一因があったことは間違いない。
その後、い号作戦事後研究会にて、初めて防弾性能についての指摘があった。

「戦闘機と雖も、将来機に対しては防禦を考慮するを要す。
空戦に於いて、戦闘機の被撃墜機の大半は火災に依るものなり。故に火災を
防止するを得ば、現状を以てしても、戦闘機の能力は驚異的に向上すること
いささかの疑念なき所にして、将来機に対しては可及的防禦を施す可く研究の
要ありと認む」               (『将来戦闘機計画上の参考事項』)

約1年後、52型乙にて、防弾設備が採用された。
(風防前面に防弾ガラス、翼内タンクに自動消火装置)
しかし、その後は重量増による空戦性能及び航続力悪化に対処するため、再び
防弾設備を外して、消火装置のみにするという処置も取られている。
いずれにせよ、「遅きに失した」という感じですね。