米は強硬姿勢示す構え…安保理での制裁検討へ
【ワシントン=本間圭一】オバマ米政権は、北朝鮮の核実験実施が確認されれば、6か国
協議の参加国や国連安全保障理事会のメンバーに呼びかけ、国連安保理での制裁議論を開始
する方針。
朝鮮半島の非核化を迫るため、強硬姿勢を示す構えだ。国務省当局者は24日夜、「確認
中」としているが、同省筋は「確認されれば、看過できない事態となる」と語った。
オバマ政権は、国連安全保障理事会が弾道ミサイル発射で議長声明を採択したことに反発
し、北朝鮮が6か国協議のボイコットや核実験実施を予告したことを受け、再三にわたり、
自制を呼びかけていた。先にアジア諸国を歴訪したボズワース米政府特別代表(北朝鮮担当)
は「核実験には結果が伴う」と述べ、強い制裁を示唆。関係筋によると、米ニューヨークの
北朝鮮国連代表部に対しても、非公式に、核実験を行えば制裁議論が加速する点を伝えたと
いう。
ただ、ホワイトハウスのゲイリー・セイモア不拡散戦略担当上級部長は、北朝鮮の今後の
出方について「核実験も含め、圧力を高める方法を使い切った後、(交渉の)テーブルに戻って
くる。なぜなら、ほかに選択肢がないからだ」と述べており、北朝鮮が核実験を実施するのは、
その後の核協議で交渉力を高めることが狙いと見ている。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090525-OYT1T00500.htm