鳩山ですが北海道を離反させます

>906　ｹｲﾚｲたん　シル子
　ですねい。そして、それを自分からの情報とは知られないように、おねいちゃんに知らせた。でないと、おねいちゃんが、
情ではなく、腹心として動いてしまい、その動きは敵を警戒させてしまうから。あくまでおねいちゃんの義侠心こそが、
感情論に近い、宗教意識に訴えかける行為となるから。

　これくらいの事を裏でやっていても、おかしくはないと思います。そして、その動きを読めた人間がいて、それが
ちひゃーの父親だったのではないか、と。だからこそ。ユリウス一門は、レイヒルフトを簒奪者と認定したのではないかと。

　先帝としては、多分一番の出来物の二女をレイヒルフトにあてがう事で、彼をコントロールしようと試みて、しかし、先に
寿命が来てしまった。結果として、レイヒルフトは、先手を打ってリランディアを確保し、次の皇帝即位にリランディアの
夫として協力する事で、自分の権力基盤を強化していった。その間、おねいちゃんは、リランディアを純粋に好意から愛し、
リランディアはおねいちゃんになついてしまった。
　この動きを、二女アルトリアと、ちひゃー父は、ぞっとしながら見ていたのではないかと。
　ただ、ここでアルトリアとちひゃー父の間に同盟が成立しなかったのは、多分アルトリアの方がレイヒルフトに近く、
この男が心から戦争を望んでいて、戦乱によって帝國の秩序を根底から作り変えようと企図している事に気がついていた
のではないかと思います。しかし、それをちひゃー父に理解させる事はできなかった。既存の秩序を利用してのし上がった
男が、その自分のよってたつ秩序をどうして破壊できようか、と。

　このすれ違いこそが、後の内戦の最大の理由であり、アルトリアが帝國を出て行く事になった理由なのではないかと、
そう思っています。