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名無し三等兵:
ブレマー回想録、やっと第三部に入る。内容は自己弁護と捉えられがちではあるが、
自己の責任の限界をわきまえて関係各者の責任の所在についてブレマーの視点を導入する
上では必須の読み物。スンニ派との和解を模索する一方で陸軍解体については年金支給
があるとし、警官3週間速成については頑固に反対するなど、内乱戦の各作戦線(統治、治安、部隊育成、
経済)について相互の関連が浮き彫りとなり、軍と駐箚(ちゅうさつ)大使の相互のやり取りなども
垣間見える。英国の政治家や外交官の発言にも責任があると主張するくだりが第三部冒頭で
飛び出すなど、共同作戦での責任の所在についても触れるところがある。
ダグラス・フェイスやフランクスの回想録だけでなく、アラウィのも読むべきと思い始める。
それにしてもマキャナンはイラクでラムズフェルド、アフガニスタンでゲイツに切られる形となり
欧州や連合諸国との調整を重んじるタイプは内乱戦役で貧乏籤を引く運命なんだろうか。