第2歩兵師団第5旅団はカンダハル州に展開するとのこと
Saturday, June 20, 2009, Jamadi-ul-sani 26, 1430
US ready for new offensive in Afghanistan
Raja G Mujtaba
http://pakobserver.net/200906/20/Articles02.asp この記事では同旅団、米海兵隊の第2海兵旅団、第82空挺師団のヘリ旅団の3つがアフガン南部への
増派戦力の主力と書いている。全体としてアメリカのアフガン関与の意図に懐疑的で警戒している筆調。
イスラム世界の盟主サウジとイランとの関係悪化を米国が画策しているとみている。
#米国内の記事では増派はヘリ旅団を数えず、すでにWardakに展開した第10山岳歩兵師団の1個旅団
を含めて3個旅団としている。ヘリ旅団の数が入るのは高山地帯で道路未発達とされるアフガンの事情
が大きく影響しているのだろう。米側は戦略広報(strategic communication)の充実が必要というけども
パキスタン言論は極めて厳しい態度。
EDITORIAL
We Don’t Need the F-22
Published: June 19, 2009
http://www.nytimes.com/2009/06/20/opinion/20sat2.html NYTimes社説、F-22を12機追加生産する米連邦下院軍事委員会可決案に反対
・そもそもゲイツ案の4機の追加生産で総計187機とするのですら過剰であり
現在の経済、イラクとアフガンの戦争、健康保険制度などを考えれば冷戦の遺物に
注ぐ予算は無い。下院民主党指導者はよろしく党内に説明し委員会案を覆すべき。
・下院軍事委員会では31対30の僅差で可決、民主党議員6名が造反
#日本では上院軍事委員会で補正予算案に輸出型研究費が盛り込まれたことが
報道されている
US needs more F-22 fighters than Gates wants, says an Air Force commander
He's at odds with the defense secretary's cap of 187 stealth jets.
By Gordon Lubold | Staff writer of The Christian Science Monitor
from the June 18, 2009 edition
WASHINGTON
ttp://www.csmonitor.com/2009/0618/p02s09-usmi.html 2009年6月9日、米空軍航空戦闘軍司令官John Corley大将は共和党ジョージア州選出
上院議員Saxby Chamblissに宛てた書簡でF-22が187機では現在の軍事戦略を短期から
中期のうちに高いリスクにさらすと述べている
・ゲイツ国防長官は187機の立場。同長官は国防予算を抑えにかかっている
・米空軍は同意せず、長らく381機を主張。昨年空軍参謀総長と空軍長官が解任された大きな原因
であった
・現任のシュワルツ空軍参謀総長とMichael Donley空軍長官は187機路線にたっており、
4月には新聞に生産終了を支持する投稿
Corley大将は書簡で187機を正当化できる研究など無い。250機でも国家にある程度のリスクがあると主張。
・シュワルツ大将とDonley長官はCorley書簡について共同声明を18日発表しF-22を現在の計画以上に
追加することで他の優先すべき計画から予算を削減すべきでないとゲイツ長官に進言したと述べている
Bodies of two British hostages killed in Iraq identified
Bodies 'highly likely' to be those of Jason Creswell and Jason Swindlehurst,
says Foreign Office after informing relatives
Martin Chulov in Baghdad
guardian.co.uk, Sunday 21 June 2009 15.37 BST
http://www.guardian.co.uk/world/2009/jun/21/iraq-british-hostages-bodies-identified 2009年6月19日、拘束されていた英人2名の遺体が当局側に引き渡される
イラク警察を訓練している英国検死チームによる調査の結果、
Jason CreswellとJason Swindlehurstの遺骸である可能性が高いとのこと
早ければ23日に遺骸は英国へ送り返される
#2007年5月にバグダッド東部のイラク財務省施設から英人顧問1名と護衛4名(警備会社のガルーダワールド
勤務)がイラク警察の制服を着た約40名によって誘拐される。その後時々、拘束された者の動画が
放映されることはあったが身柄は戻らぬままだった
190 :
189:2009/06/22(月) 01:57:34 ID:???
1英ポンドを160円で換算し億円未満切捨て
191 :
189:2009/06/22(月) 02:45:43 ID:???
英陸軍現役10万名を割る可能性、3個大隊削減を検討中
The Sunday Times June 21, 2009
Army faces biggest cuts since Crimea
Michael Smith
ttp://www.timesonline.co.uk/tol/news/politics/article6544223.ece 10万名を割れば1850年代のクリミア戦争当時以来
陸軍はアフガン戦費を守るため歩兵部隊の削減を提案
・削減対象なのは最近派遣されて今後3,4年間は派遣の予定の無い部隊
ヨークシャー連隊、マーシア連隊、王立スコットランド連隊から各1個大隊
ヨークシャーからはThe Green Howardが削減される(現陸軍参謀総長Richard Dannatt卿出身)
・陸軍の訓練済み人員必要規模は10万1790名でおおよそ1800名(3個大隊)を削減すれば
10万名を割り込む
削減は6月16日、陸海空三軍の上層部出席の場で検討された
・空軍はハリアー退役、海軍は42型駆逐艦早期退役と後継フリゲートを20年先延ばしを提案
三軍とも2ヶ月以内にトップが交代の予定で陸軍はDvid Richards卿が就任予定
・Richards卿はアフガンに遮二無二注力することを呼びかけており、イラクで傷ついた対内乱戦
での評価を回復しようとしている
The Armed Forces of United KingdomのCharles Heyman(元歩兵将校)は狂気の沙汰とし、
アフガンに10年間派遣しつづけるのであれば全く狂っていると評し、歩兵と陸軍全体の士気が損なわれる
と話す
英国、核抑止でSSBNヴァンガード級後継に論議あり
June 20, 2009
Defence cuts may put Trident replacement plan on scrapheap
Michael Evans, Defence Editor, and Suzy Jagger, Political and Business Correspondent
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/politics/article6536097.ece 自由民主党指導者のNick Cleggは既存のと同様の弾道弾潜水艦で抑止を維持するのに反対と言明
ロバートソンNATO事務局長はトライデント後継計画を国防見直しの対象に含めるべきとする
廃止ではなく、現級の寿命を延長する余地はあり、その間に米ロの核削減で進展があれば英国も
多国間削減の取り組みに参加することもありえる
トライデント後継計画は初期段階にある。BAEシステムズ、海軍、国防省が新潜水艦の設計をしている
海軍は2024年の就役を主張しており、海軍筋はヴァンガードの船体はこれ以上の延長は無理。
抑止パトロールの断絶を防ぐためすでに2019年から2024年へすでに延長されている
自由民主党の前指導者であるAshdown卿は国防省は来年には100億ポンドの財政赤字となる
中、計画を廃止すべきと話す
英海軍はトライデント後継計画のほか、39億ポンドの6万5千トン級空母2隻の計画がある。
・国防見直しの対象となっている。今年末までに10億ポンドの費用が投じられることとなる
・1号艦の鋼材切り出しは7月に行われる予定
2003年に英軍参謀総長を最後に退役したBoyce卿(提督)は将来の政権がトライデント後継を
廃止するのならば、今すぐにヴァンガード級4隻を退かせるべきだと話す。2024年で核抑止を
終えると決定しておきながら、その時までトライデント搭載パトロールを継続するのはありえぬ。
後継がないなら、トライデント搭載艦乗組員の意味も失われる。10年後に誤りだったとしても
すでに運用能力は失われている。再度の立ち上げは容易ではない。
保守党の下院国防委員会委員のJames Arbuthnotはこれまで3回、議会は報告書を作成したが
国防省の財政状況からみて今会期末までに再度、調査を行うこともありえるとする
元の英軍参謀総長であるBramall卿はトライデント後継に反対の立場を明らかにしている
他にも元陸軍参謀総長らが反対の声をあげている
一方、6月に国防相を辞任したばかりのJohn Huttonはトライデント搭載艦を更新しないのは
信じられないほど近視眼的。いわば一方的に自分を武装解除するようなもので、英国にとって
全く何も得られないと批判。
サッチャー政権で国防相をつとめたJohn Nott卿は、トライデントを打ち切れば破滅となる。
英国の防衛の基礎だと話している
#英国の報道はトライデント計画(Trident Program)の一言でトライデント弾道弾、搭載原潜、
これらをひっくるめた核抑止戦力構築、パトロールなどを意味させている。
コメント欄では発射権限や支援衛星は米国の手中にあるとの指摘あり。
Last updated at 14:48 GMT, Sunday, 21 June 2009 15:48 UK
Five British hostages: Timeline
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/7821021.stm 今回、2名の遺体が確認されたイラク首都バグダッドでの英人5名長期拘束事件の経緯
2009年6月9日にシーア派指導者Laith al-Khazaliが米軍からイラク側に身柄を移されている
・拘束した側が釈放を要求していた武装勢力の指導者の一人で、身柄解放の期待が高まっていた
「卿」は >193 の Ashdown のような Lord の訳として定着してるから、
>191 の David Richards の Sir を訳すなら「サー」が正しいよ
>>197 ご指摘ありがとうございます。サー・コナン・ドイルという訳しかたですね。
199 :
198:2009/06/24(水) 02:55:36 ID:???
中央アジアのキルギスタンの首都ビシュケク付近にあるマナス航空基地、暫定的に使用継続を
認められる模様 邦紙ではキルギスが空路使用を認めたという形で報道されている
そこにいたるまでの報道
Military preparing to depart from Manas
Stars and Stripes
Mideast edition, Tuesday, June 16, 2009
ttp://www.stripes.com/article.asp?section=104&article=63324 交渉が続き、使用継続を求めて政府上層レベルが要請したなか、8月18日の閉鎖期限に間に合うよう
機材や物資の搬出をしていると下番する基地司令Christopher Bence大佐が語っている
・アフガニスタンのカルザイ大統領はロシアでの国際会合でキルギス大統領バキエフと会談、
基地問題についても取り上げるとみられる
U.S., Kyrgyzstan reach deal on air base use
By Leila Saralayeva - The Associated Press
Posted : Tuesday Jun 23, 2009 17:37:51 EDT
BISHKEK, Kyrgyzstan
ttp://www.airforcetimes.com/news/2009/06/ap_manas_deal_062309/ 議会委員会にて交渉案、可決され暫定的に使用継続が認められる
2009年2月にキルギス側は大統領令で閉鎖を命令、ロシアの影響力行使が疑われた
交渉案では基地は閉鎖されず、米軍部隊が兵器および弾薬の輸送に使用し続けることが認められている
・最終的には議会本会議の承認が必要だが大きく異なることはないとみられる
米側の基地使用料は現在の1740万ドルから3倍以上となり6000万ドルとなる
・新たに駐機場や格納庫を建設するのに3700万ドル、航法システム導入に3000万ドルを米側は拠出
マナス航空基地はビシュケク郊外にあり
アフガンへの兵員や兵器空輸のほか、空中給油機と医療後送にも使用されている
・2008年に人員18.9万名がアフガンへの出入りでマナスを経由、発着は6370便、給油は2億400万ポンド
Georgian military company to head for Afghanistan in fall
20:4123/06/2009
TBILISI, June 23 (RIA Novosti)
ttp://en.rian.ru/world/20090623/155331101.html グルジア(ジョージア)国、今秋にアフガニスタンに1個中隊を派遣と同国防省発表
・第2旅団の1個中隊を派遣、カブール州で仏軍の指揮下に入る
・2010年には第3旅団の1個大隊を派遣、対テロ作戦を行う
2007年6月、グルジア、平和維持部隊を派遣する案をNATOに提案
2008年4月、ブカレストでのNATO首脳会議でグルジアが平和維持部隊を派遣する案承認される
2008年7月、グルジア国防省、平和維持部隊300名を送る計画
2008年10月、部隊を派遣する決定は変わりないが、部隊規模は当初予定していたよりも小さい可能性を示唆
2004年9月−12月、グルジア兵50名がアフガンで作戦に従事したことあり
派遣する
U.S., Kyrgyzstan agree to turn Manas base into 'transit center'
09:5223/06/2009
BISHKEK, June 23 (RIA Novosti)
ttp://en.rian.ru/world/20090623/155324800.html キルギス政府筋によると、米国とキルギスタンは輸送センターを、マナス空港にある
以前の米軍航空基地に作ることで合意
・23日にキルギス議会は批准の論議に入る
・輸送センターは設備全てを受け継ぐこととなるとし、アフガンへの兵器以外の物資輸送に用いられる
last updated at 18:47 GMT, Wednesday, 24 June 2009 19:47 UK
'Dozens dead' in Baghdad bombing
ttp://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/8117686.stm 2009年6月24日、イラク東部のサドルシティーの市場にて爆発
死者少なくとも60名、負傷者130名超
・内務省筋がAFPに語ったによると時刻は午後7時30分ごろ、爆弾は売り物の野菜を
載せた動力付きの荷車の下に仕掛けられていた
・市場の屋台に火がつき、600m離れた位置に居た者も飛んできた破片で負傷
・米軍のイラク都市部撤退期限は6月30日、サドルシティーはシーア派が多い地区
・市場が混む時間帯を狙ったものとみられる
6月22日にはバグダッドを含む各地で少なくとも29名が攻撃により亡くなっている
・バグダッド北部のShaab地区で亡くなった3名のうち1名は4歳児
・バグダッド中央部のKarrada地区では駐車していた車爆弾で5名が死亡
6月21日にはキルクークでトラック爆弾により70名超が亡くなっている
6月21日、マリキ首相は暴力により撤退は遅らせられることはないとし、治安があちこちで
破られることがあろうとも平静を保つよう求めた
イラクの米軍は13万3千名
Networked eyes on the battlefield
SCOTT FONTAINE; THE NEWS TRIBUNE
Published: 06/22/09 12:05 am | Updated: 06/22/09 7:01 am
http://www.thenewstribune.com/news/military/story/786135.html アフガニスタンに派遣される第2歩兵師団第5旅団にはランドウォーリアが895セット配備されている
・イラクに派遣される他の2個旅団も装備支給を求めているが派遣までには配備されない見込み
・チームリーダー、分隊長、小隊軍曹、小隊長から上の結節の兵が装備
ランドウォーリアはアイピース、手元の入力機器、背中に背負うコンピューター、無線機、位置測定機器
で構成。1式4.8万ドル。ストライカー装甲車やノートパソコンと同期をとれる
・アイピースには衛星画像や地図と自軍部隊の位置が表示される
・アイコンをクリックすると、身元やこれまでの移動情報が表示される
・事前に座標や経路の入力可能で、自己位置と目標位置が分かり、馴染みのない都市ではことに有効
・入力機器にはキーボードありテキストでチャットでき、有声通信の手間が省ける
・負傷した場合はボタンを押すと衛生兵を呼べる
2年前にイラクのディヤラ州で第9歩兵連隊第4大隊が運用するまで兵は高く買っていなかったが
イラクで使用して意見が変わった
・自己位置、目標位置が正確にわかり、他部隊の位置をつかむのに無線通信する手間いらず
目標への道を知るのに地図を引っ張り出す必要がない
兵の中にはイラクのような都市地形では有効だったがアフガニスタンのような人家の少なく
厳しい地形ではどうかと疑う声あり
・通信への地形の影響(視線内でピアツーピアで通信する仕組み、建物内の兵はシステムから消える)
・8ポンドの重量が高山地帯の薄い大気では行動の妨げとなりえる
・人家も少なく、定まった形の任務(建物内の一斉掃討)などもごくわずかとなる
# 記者はフォートルイス基地にある市街戦訓練施設Regensbergで第23歩兵連隊第4大隊の1個中隊が
ランドウォーリアを使い掃討するのを見学、取材した模様
訓練では目標は村の中の建物室内に居り、路上にはタリバン風の外套をまとい突撃銃を携えた者十名がいる。
森の中を進んで村に接近、外周に散開し狙撃手が銃を構えスコープを修正、SAW手が制圧射撃
できるよう構えているといった情景が見られたとのこと。
写真特集あり
http://www.thenewstribune.com/static/photo/newsgallery/news.html#id=album-53137&num=1060960
>207
>・負傷した場合はボタンを押すと衛生兵を呼べる
転んだりぶつけて、うっかり作動はないんでしょうかね?
それを避けるためにカバーなどで押しにくいなら、いざと言うとき逆に押したくとも押せないとかw
ともかく…激戦になって負傷兵が多数出た場合、
衛生兵が誰から対処すれば良いのかで大混乱の悪寒w
屋外なら滞空小型UAVから順次ズームインしてはどうだろうw
>>209 写真特集に手元の入力機器のアップがあるんですが詳細は不明です。心拍や呼吸、体温、血圧
などをモニターするってところまでは行かないでしょうし。個人装具はチームリーダーから上しか
つけませんからハマー1両につき一人、ストライカー装甲車につき二人から三人程度が身につける
感じかと思います。衛生兵を呼ぶボタンはしたがって、ハマーが仕掛け爆弾にやられた場合に
車内の兵がボタンを押して生存していることだけは伝えるとか、チームの兵が撃たれた場合に
チームリーダーが押すなどの使い方を考えているのではないかと思います。チームリーダー自身が
撃たれた場合は付近の兵が代わりに押すのでしょう。ただ身につけている本人が撃たれた場合、
背中に背負っている制御部や通信部が正常に機能してくれる保証はなさそうですが。
>>210 手投げUAVやプレデター、AC-130などの直協機との連携については特に書かれて
いませんでした。恐らくはこれらからの画像をモニターするTOC(戦術作戦センター)で
共通戦況図に描き込んで、あわせてテキストチャットを送る形で共有を図るのではないかと
思います。
U.S. Helps Afghans Assume Control Of Local Security
by Soraya Sarhaddi Nelson
Morning Edition, June 2, 2009 ・
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=104796412 6月初旬の報道。アフガニスタンの首都近くのWardak州での民兵育成計画の模様を伝えるラジオ番組
・名称はAfghan Public Protection Force、通称Guardians。カラシニコフ自動小銃で武装し
携帯電話や無線で米軍、アフガン国軍と連絡をとる
・3週間の訓練とAK-47を支給されて地元村落の警備につく。給与は月100ドル+食料手当24ドル
・パトロールには白のフォードレンジャー(ピックアップトラック)を使う
・候補者は部族長老や地元指導者が選び、内務省など各官庁が選別
・計画は内務省が管掌、先行試験プログラムとして予算1800万ドル
・民兵を受け入れた地元自治体には開発計画に5万ドルの報償あり
Wardak州知事によるといずれは州内で1800名規模まで拡大し、全国に波及させる
地元当局者は中央政府の意図に懐疑的。過去に民兵や補助部隊を育成した結果
国がさらに不安定となった経緯あり
・西側の専門家は地方統治を向上させるべきときに民兵を育成する姿勢を批判
・ある西側外交官は内務省には計画を管掌する能力は無い、すでにある警察の監督もできていない
と語る
・International Crisis GroupのJoanna Nathanは警察が訓練不十分で責任を問えぬ状況で
それよりもさらに訓練がおとり責任をもてぬ民兵を育成する意味に疑問を呈している
>>109-110 >>136 Volga Dnepr Antonov AN-124 forced to land after violating Indian airspace - Update 1
[ Saturday, June 20, 2009
http://www.bangaloreaviation.com/2009/06/volga-dnepr-antonov-124-forced-to-land.html ロシアのVolga Dnepr航空のAn-124、インド空域に侵入しムンバイ国際空港に強制着陸
・ディエゴガルシアからカンダハルの米軍基地へ米軍リースで主として車両を輸送中。武器弾薬は搭載しておらず
・乗員は18名で全員ロシア人。
インド側のレーダーには午後9時50分ごろに機影を確認
・インド空域に侵入する航空機は防空許可申請コードの取得が必要だが
この機体は正しいコードを返せず、返答もあいまいだったためインド側は警戒を強めた
午後10時40分にムンバイの国際空港に強制着陸させられた
#ストライカー装甲車を搭載しカンダハルへ輸送していた可能性あり。タコマからパナマ運河経由で
ディエゴガルシアか、タコマからマラッカ海峡でディエゴガルシアのいずれが近いのだろう。
今月のモデルグラフィックス
ばら物語 政争は急場に差し掛かる。ジェルソミーナ大活躍は続く。主要人物の関係が分からなくても
少女と間諜の動きを追っているとなんとなく筋が分かる気になってその月掲載分は面白く読める。
筋は単行本できちっと確認しておくと安心。こういう読み方でもなんとなく楽しめるのでありがたい。
風立ちぬ 堀越二郎物語は5回目。舞台が軽井沢へ移りシリーズ命名の意味合いがなんとなく
分かったような気がする。当時は自転車で軽井沢のあちこちを巡るのが流行ってたんだろか。
蛇の目の駄作機
F-111Kイギリス型の仮想の話。JSFの共同開発を思い起こさせる展開。イギリス人は
湾岸戦争でトーネードが落ちたことをどう思っているだろう。筆者は資料や知人を通じて
恐らく生の感情や述懐に触れる機会があるはず。そこらへんを読み取るのは難しいが
たぶんそのうちに出てくるんじゃないだろうか。
F-22, the Gates Factor
June 28, 2009 (by Eric L. Palmer)
ttp://www.f-16.net/news_article3576.html F-22の生産終了は合理的でなく、F-35の開発が順調に進むのを織り込むのは過早。
F-22生産継続反対派は合理的な根拠に基づいて議論を展開しておらずF-22の性能について
例えば搭載レーダーの能力なども知らないと批判。
軍事的デマに飛び付いた人達
http://obiekt.seesaa.net/article/122478844.html この誤訳は自分も気づかぬうちにしていると思う。注意する必要あり。
Restrictions on the Missile Defense Agency
limiting U.S. engagements with NATO and European allies regarding missile defense.
ニュースサイトのニュース選好についてはヒット数を稼ぐために検索語に引っかかりやすい
タイトルにし、文章を短くし、多少揶揄するようなコメントを添えてまとめる傾向にある。
このため題材自体に面白い要素があるもの、奇談の類には引っかかりやすい。
>>224 今回は見送らせてください。FMを訳出するのはとても大変です。
「アメリカ海兵隊のドクトリン」北村淳・北村愛子訳が出て少しは楽になりましたし、
訳語は野外令から拾うことも可能です。しかし、FMを丁寧に訳そうと思ったら
アメリカの国家軍事戦略とかQDRあたりからみていく必要が本当はあるのです。
ここらの事情については、最近出た本で「自衛隊が世界一弱い38の理由」中村秀樹著
の163ページあたりからを御覧下さい。作戦、戦術、戦闘教義は本来は国家安全保障戦略
の上に立脚している以上、日米のその違いを考察して訳語を選択し、米国独自の要素は
どこにあるかを明らかにし意識する必要があります。
ということで、参加しても到底手が廻りませんので勘弁してください。
#アフガニスタンのファラ州民間人付随被害の余波続く。海兵隊、V-22で新たにGAO報告書を
元に米連邦議会で中止論議あり、反撃開始。イラク都市部から米軍撤退。イラク住民は祝祭ムードで
撤退を祝う。
「自衛隊が世界一弱い38の理由」の感想
これまでの著書での国防批判をまとめ、法律改正と内局改革によりシビリアンコントロール
本来の姿を実現せよという主張。各自衛隊の改革については反論を意識しつつも既に
行われている路線を踏まえてその延長上の姿を提示する形に思える。
>>225の北村淳の自衛隊建議の著作も書店店頭にあったのだが、手持ちが無くこちらを先に購入。
米軍、ことに米海兵隊の対日広報姿勢に変化が起きているのだろうかと感じることが最近ある。
戦略コミニュケーションというかプロパガンダというかはともかくとして、本国世論、同盟国世論、
敵国世論は思想戦、情報戦の戦場ではある。この点についてはダグラス・フェイスが国防総省内に
担当部局を創設したところでマスメディアの批判を受けて廃止せざるを得なかった話が回想録に
出てくる。いずれにせよ、これまでの大学教授やランドなどシンクタンクの研究という形ではなく、
さらに一歩踏み込んだ形での米側からの日本自衛隊に求めるものが出てきているように思う。
>>181 CENTCOm一般公開版から事件の時系列
発生日時 2009年5月4日
発生地点 アフガニスタンFarah州Bala Balouk地区Gerani村付近
4月、Farah州知事、アフガン治安部隊にShewan地域にいるかなりの規模のタリバン勢力への対処を要請。
タリバンは地域の村民を脅しケシ税を取り立てようとしていた。
5月2日、517号線沿いのDizak村(Gerani村から8kmの距離)にて同線をShewanからFarahへ向かっていた
アフガン部隊訓練顧問(米国)、タリバンの伏撃を受ける。学校の屋上からRPGや複数名で操作する火器の
攻撃。米軍およびアフガン側に死傷者無し。タリバン側では少なくとも3名戦死。
アフガン国家保安局、Shewan地域で緊張が高まっていることを報告。
5月4日午前、アフガン治安部隊指揮官ら、タリバン300名(パキスタン人やチェチェン人など外国タリバン多数
を含む)がShewan地区に集結し、民間人や付近のアフガン警察検問所を脅しているとの報に接する。
アフガン治安部隊はアフガン警察を先導に国軍を増強してタリバンを駆逐することを計画。
米海兵隊特殊作戦チームは数日間、周到に計画し資源をあてるよう助言したが
アフガン治安部隊はただちに行動することを決断。約200名(連合軍の顧問少数が同行)し
Gerani村へ向かう。米海兵隊は必要時に緊急部隊として応援するため待機。
アフガン治安部隊と連合軍顧問、Gerani/Shewan地域南西すぐの517号線とGanjabad道の交差点に到着。
財産をかかえて南西へと向かう村民おおよそ300名とすれ違う。アフガン治安部隊に村民らはタリバンに
村を追い出されたと告げる。
その後まもなく12時30分、517号線の検問所を増援しようとしていたアフガン警察の車両3両、北方の
建造物からRPG、複数名で操作する火器、無反動砲、迫撃砲、小火器を用いたタリバンの攻撃をうける。
2両破壊され、さらに1両が鹵獲される。アフガン国軍前進し、アフガン警察の離脱と負傷者後送を助ける。
数時間激しい戦闘が続く。
アフガン治安部隊と連合軍顧問、直協航空攻撃と海兵隊の応援を要請。
15時を少し過ぎた頃、海兵隊の応援部隊、戦闘に加わる。またF/A-18の最初の2機、到着。
海兵隊、Ganjabad道を北進し、敵火で道路沿いで釘付けとなっているアフガン治安部隊と連合軍を
救援しようとする。
16時から18時10分にかけて、F/A-18は以下の順に段階的に戦力を行使する。
フレア散布による示威行動2回、続いて、機銃掃射4回、そして誘導爆弾4発投下(前線沿いの目標4箇所)。
機銃掃射と爆弾投下は地上指揮官が目標視認。敵火はしばしおさまるも完全に途絶えること無し。
地上部隊は後に前進して爆撃地点を確認するも民間人の被害痕跡は無し。村民、州指導者、その他の
消息筋の情報でも民間人損害無し。アフガン治安部隊及び連合軍と村落の住居内外から射撃する
タリバンとの激しい銃撃戦で民間人が少数負傷したとの信頼できる報告あり。
19時直前、F/A-18 滞空時間限界に達し、地上部隊はなおも敵火を受けているため
B-1爆撃機1機に引き継ぐ。地上部隊は負傷したアフガン国軍一等軍曹と米海兵隊衛生兵を
Farahに運ぶ野戦救急ヘリHH-60の到着を待つ。
19時05分、日没
B-1B爆撃機、敵前線背後で成人の集団が難地形を行軍しているのを発見し追尾。
地上部隊はこの集団から射撃を受けてはいなかったが20分間近くのの追尾後、
各種のリアルタイム情報収集手段を総合してこの集団はタリバンが集結し攻撃してくるものと分析し、
自部隊に差し迫った脅威であると判断。
集団が入った建造物(後の調査でタリバンが神学校と外国戦士の兵舎として使用していたモスクと判明)
にGPS誘導500ポンド爆弾3発を空中炸裂モードで投下。この投下では民間人の被害無し。
その後ほどなくして、B-1Bは爆弾投下地点付近にさきほどのと似た規模で同じように戦術運動する
集団が集結するのを発見。この集団は南および西へと前線へと向かう。およそ20分間ほど追尾したのち、
各種のリアルタイム情報収集手段を総合し地上部隊指揮官はタリバン指揮官が
集結し攻撃を命じたものだと判断。集団はGanjabad道のアフガン治安部隊と連合軍から約1130mの
建造物に入る。
20時44分の投弾直前、野戦救急ヘリ離陸。
20時44分ごろ、B-1B爆撃機、この建造物ににGPS誘導500ポンド爆弾2発とGPS誘導2000ポンド爆弾2発を
投下。隣接の建造物3箇所もこの投弾で大きく損傷を受ける。建造物内に民間人が既に居たかを
地上部隊指揮官もB-1B搭乗員も確認できず。調査で民間人損害の出た可能性はあると結論。
その後ほどなくして、地上部隊はまだ断続的に銃撃を受けているときB-1B搭乗員は村中心に
別な集団が集結しているのを発見。規模と行動はこれまでの2つと同様でタリバン部隊と判断。
この集団は前線ではなく自軍から遠ざかる北方へと進み建造物に入る。
21時12分、B-1B、爆弾1発を建造物に投下。隣接の建造物1箇所も大きく損傷を受ける。
建造物内に既に民間人がいたかは確認できず。調査で民間人被害が出た可能性はあると結論。
その後、これといった戦闘は起きず。地上部隊は手持ち弾薬も著しく減り、アフガン治安部隊に
現場を引き継いだことから、民間人被害が出たかとその数については確かめられず。
彼我損害
アフガン警察5名戦死。アフガン警察5名、アフガン国軍2名、米国2名それぞれ負傷。
タリバン側は推定で少なくとも78名戦死。
民間人被害
5月初旬のGerani地域で新たに掘られた墓の数や各種情報を総合して調査では26名だが
それ以上の可能性も排除せず。アフガン独立人権委員会の調査では86名。
5月5日、アフガン国軍、アフガン警察、米軍は装備及び負傷者を回収しFarahに帰還
5月7日、米軍調査チーム、Farah州知事率いる調査団との共同現場検証
5月8日、中央軍司令官、アフガン外の陸軍准将に調査を行うよう指示
調査チームは現場検証2回、航空機撮影動画検証、聞き取り、情報交換
アフガン政府の省および州レベルや地元村民、NGO、ISAF、在アフガン米軍から聞き取りし、文書を収集
陸軍准将、中央軍、アフガン国防省、内務省、国家保安局長に暫定報告
6月5日、陸軍准将、調査最終報告書を提出
6月8日、中央軍司令官、調査報告書の結果および勧告を承認
6月18日、一般公開版の報告書日付
233 :
名無し三等兵:2009/07/02(木) 02:37:02 ID:PkvxEGOC
>>180の報告書はその後の対地直協や地上戦闘に制約を課す交戦規定の話に繋がる部分がある。
例えば7枚目の地図。MSOT(marine special operation team)が517号線上を北進し、
アフガン国軍の前まで出ている。これは建造物内に陣地を構える相手に対して積極的に
交戦しようとしたことを意味しているのかもしれない。ともあれ、建造物にこもる相手には
可能ならば離脱、離隔せよという交戦規定が出たことが報じられている。
また、PMT(provincial military training team?)とアフガン国家警察が南方から回り込もうとしたのか
それとも南方の建造物群からの射撃に対応して翼を伸ばしたのか、号線南に展開している。
もう一つが、建造物内に既に民間人がいた建物に敵対武装勢力が入った可能性を明記し
その結果民間人に被害が及んだのだろうと結論していることで、これが建造物への航空攻撃の
制限の話に繋がっている。
>>234 連邦議員が主張するほどには致命的な欠陥があるわけではないように思える。
ただ着氷防止装置に不具合があるらしかったり、気象レーダーがついていなかったりするのは意外。
また、シーリングがうまくいかず対NBC気密性は無いとのこと。
イラクでの展開は13機派遣で、3倍のパーツを現地に用意するも特定の部品の消耗が激しく
稼働率が低いままだったことが指摘されている。
開発研究費用とライフサイクルコストの高騰は兵器開発計画の宿痾で大体当初の見積もりの
2倍以上には必ず膨らむようなのでV-22特有の事情があるとすれば開発期間の長期化による
貨幣価値の変動などだろうか。
運用では重量貨物の吊り下げ輸送能力では既存ヘリ、或いは開発中のCH-53などのほうが
適していることや、艦上および陸上ではローターのダウンウォッシュが強いこと、機体が大型化
しており補修・予備部品の点数が多く格納庫の容積を圧迫することなどや、兵員室の窓が小さく
外部の状況を把握しづらいことなどがあげられている。
腹部マウントの外部機銃については弾詰まりが多く、かつ操作盤に兵員搭乗席を2つ潰してしまう
ことが問題として指摘されている。
U.S., Afghan Forces Launch Offensive Into Taliban Stronghold
By Jim Garamone
American Forces Press Service
WASHINGTON, July 2, 2009
http://www.defenselink.mil/news/newsarticle.aspx?id=54986 アフガニスタンで、米軍およびアフガン軍、攻勢を発起
・作戦名はKhanjar、剣の打撃、剣の一撃、といった意味合いのアフガンの言葉
・場所はヘルマンド川流域
・米海兵隊4000名、アフガン治安部隊650名で
海兵旅団、アフガン国軍、アフガン国家警察が第40海兵航空群、第82空挺師団のヘリ旅団基幹の
TFペガサスの航空支援を受けて、ヘルマンド河沿いに地上と空からほぼ同時に強襲
・ヘルマンド州とカンダハル州では同様の作戦が遂行されており、先週は英軍主導で
Panchai Palang作戦が始まっている
作戦は地方のアフガン人と正統政府とを繋ぎ、8月の選挙に向け情勢を安定させ、将来にむけて
治安を改善するのが狙い
・地域確保後は、Lashkar Gahの英国率いるヘルマンド州PRT(州復興チーム)がアフガン政府当局と
協働し、経済面や統治面での計画を行う
#7月4日はアメリカ独立記念日 6月30日はイラク都市部撤退
7月4日に北朝鮮、長距離弾道弾を発射する可能性があると報道されている
>>240 単純に戦術面や作戦面の教義を追う話でしたらば、歴史群像で各国の教義を比較し
兵語の意味合いの違いを時代の変遷もからめてみていく連載があります。
また、FMの訳ということであればM113時代の機械化歩兵を扱ったFM7-7だったかは
すでに邦訳があります。最近ではドイツの機甲教義でしたらさわりがパンツァータクティクで
まとまっています。
その上であえてネットでFMの邦訳を集積するとしたら開設者がどのような意図を持ち、どのような
訳語体系を用意して行うのかを私は知りたいのです。
日本の陸上自衛隊とアメリカ陸軍や海兵隊とでは事情が色々異なります。単純に日本語に置き換えた
からといってそのまま知識になるわけではないですし、翻訳している人はなんとか原文と和文の
対象でとっかかりを得られるにしても読む側まで伝わるかは別問題です。
今のままで訳文を転載なさっても、随分前の私の下手な訳だけがポツンとある形になってしまい
大変恥ずかしいのです。そういうことでご了承ください。
こちらが勝手にお願いしたことですので気にしてません。
これ以上はスレの趣旨とも外れますので私は退散します。
ご迷惑をおかけしました。
June 25, 2009
DoD News Briefing with Maj. Gen. De Kruif at the Pentagon Briefing Room
via Teleconference from Afghanistan
http://www.defenselink.mil/transcripts/transcript.aspx?transcriptid=4439 アフガンのISAF(国際治安支援部隊)南部司令官であるオランダ軍少将の米国防総省記者会見
冒頭のコメントから抜き出し
・2週間くらい前に米海兵隊の第2海兵遠征旅団、1ヶ月ほどまえ米陸軍の第82戦闘航空旅団を指揮下におさめた
#つまり、ISAFと在アフガン米軍と二本立ての指揮系統にしなかったこと
・まもなく新たな作戦を新たに収めた米軍部隊の支援をうけてヘルマンド州中央部および南部で開始し、カンダハル市を安定させる
・南部司令部に軍民協力班を2008年11月に設置し、地域経済計画を策定、関係全者(州知事、省庁、
各国任務部隊、州復興チーム)の承認を6月にえた
・予算規模は7億ドルで、うち3億ドルは拠出済み。電力、水道、水資源管理、地域インフラを重点とする。
・部隊増派の効果はごく短いうちに現れるだろう
>>242 いえいえ、こちらこそご期待に沿えず申し訳ないです。
FMの訳、とくに訳語を選定する議論や書かれている内容を議論したりなどは
いつかやってみたいと思っています。一見、大した内容でも無さそうなんだけど
考え抜かれている表現があると思います。
また、FM3-0は特に2003年以降に大きく変化しています。これまでのOperationsと
比べての比較はネットに確かありました。その後さらに大きく変化しており
支援・安定作戦が戦闘作戦と同等の位置づけになっています。これを受けて
FM1-0Armyがどう変化したかとか各版を調べられれば面白いのですが。
逆に戦車乗員、車長、砲手、装填手、操縦手の役割などは恐らくは随分前から
変わっていないかと思います。とくに装填手のあたりは表現と用語の選択が面白いです。
>>243 続き。会見での記者との質疑応答から抜き出し
・AFPのDaphne Benoit
Q:かなり積極的な攻勢を発起するようだが、流血はさらに増えるか
A:開始される作戦は武装勢力を狩り出すものでなく、住民の安全を確保するためだ。
積極的な攻勢とはいわぬ。住民を安全にし、武装勢力と住民を分離するためのものだ。
事件件数が著しく増えているのは事実だが、兵力が増加しており、これまで行かなかった
地域に入っていることも原因だ。
南部地域ではヘルマンド州中央部とカンダハル州で主に発生している。一方、Oruzgan州と
Zabul州では減少している。つまり武装勢力の活動がヘルマンドとカンダハルに集中している。
今後、数ヶ月、件数が増加するのは正しいが、それは過去に行かなかった地域に部隊を
展開するがゆえだ。そして武装勢力にこれまで以上に圧力をかけられるようになる。
ロイターのAndrew Gray
Q:成功の尺度として何を考えているか? 尺度をどう変更しようと考えているか。
A:現在、ISAF本部と協議中で、我々の尺度と本部の尺度を揃えられないか検討中だ。
南部地域では地域共通作戦状況を作成しており、ここ16ヶ月間アフガン人に世論調査して
趨勢が分かるようになった。
戦域で8ヶ月以上過ごした身の立場からいって、尺度として最も適しているのは
バザールで開いている店の数、村で開校している学校の数だ。
星条旗紙のJeff Schogol
Q:前回の記者会見では1日10ドルの金銭で攻撃してくる武装勢力の話をしていたが、
武装勢力に金銭を与えて攻撃をやめさせる取り組みはしているか?
A:否だ。買収はしない。だが、復興と開発の作戦線として、農家がケシの替りとなる作物を
育てられる状況を作ろうとしている。これには2、3年かかるが武装勢力が攻撃を仕掛ける
金銭面の動機が無くなる。つまり経済発展が発展する状況を整えて、金銭が動機の攻撃を
無くす。
Q:2、3年先ということだが、一人につき10ドルや20ドルでも大した金額ではない。
イラクでは武装勢力に金銭を提供するのが効果をあげている。なぜ行われないのか?
A:第一に武装勢力に支払いしはじめれば、打ち切ることはできなくなるだろう。第二にひとたび
治安が確保されればたちまち経済が伸び始める。たとえばOruzgan州とZabul州では2、3ヶ月の
うちに経済の勢いが増した。地域全体としては2、3年だがより狭い範囲ではそれほどかからぬ。
#武装民兵の取り組みには否定的。一端着手すれば打ち切り方が分からなくなるという見方。
また、作戦線の経済面、農業面でのてこ入れで経済成長を掃討後に実現させることで
武装勢力の資金源となっているケシ栽培、麻薬取引に打撃を与え、武装勢力に経済的要因で
加わる者を減らすことを狙う。地域経済計画を関係各者が承認したと明言したくだりが関わってくる。
>>243 続き。会見での記者との質疑応答から抜き出し
・AFPのDaphne Benoit
Q:かなり積極的な攻勢を発起するようだが、流血はさらに増えるか
A:開始される作戦は武装勢力を狩り出すものでなく、住民の安全を確保するためだ。
積極的な攻勢とはいわぬ。住民を安全にし、武装勢力と住民を分離するためのものだ。
事件件数が著しく増えているのは事実だが、兵力が増加しており、これまで行かなかった
地域に入っていることも原因だ。
南部地域ではヘルマンド州中央部とカンダハル州で主に発生している。一方、Oruzgan州と
Zabul州では減少している。つまり武装勢力の活動がヘルマンドとカンダハルに集中している。
今後、数ヶ月、件数が増加するのは正しいが、それは過去に行かなかった地域に部隊を
展開するがゆえだ。そして武装勢力にこれまで以上に圧力をかけられるようになる。
NBC NewsのCourtney Kube
Q:アフガン治安部隊の現況は?
A:アフガン国軍、第205Hero Corpsは4個旅団。各旅団は完全充足していない。つまり
作戦頻度が大で、3年間の任期を終えた者の中に再任しないものがいる。作戦出動後の休息と
訓練、休暇のサイクルも確立できていない。だが、アフガン国軍の指揮官はここ数ヶ月で目覚しく
伸びており、独立作戦可能。各旅団に1個大隊ずつ増設の最中だ。
CSTC-Aと大隊の人員充足レベルについて協働。来年には南部地域の兵員は大きく増える。
アフガン国境警察には多々問題あり。訓練と提携、指導教官配置を開始したばかり。独立して
活動するようになるには努力を注ぐ必要あり。
アフガン国家警察は汚職や訓練不足もあるが、アフガン国軍が不足しているため
軽歩兵として用いざるをえない。したがって国軍が増えれば改善されよう。
Focused District Development programと指導教官配置は成功している。警察は今後増員される
のは確実であり、訓練の向上を進める必要あり。
Lashkar Gahやカンダハル市にあるのと同様の訓練センターを数ヶ月ほど前Oruzgan州に設立。
AFP(Agence France-Presse)のDaphne Benoit
Q:開始される作戦でアフガン国軍の役割は? 南部地域のアフガン治安部隊の人員実数は?
A:アフガン国軍と国家警察あわせて現在3万名。来る作戦ではISAFの掃討後、アフガン国軍を支援
し、地域を確保し武装勢力を阻む。維持段階では国軍は外周の治安を担任し、国家警察が活動できる
安全なところを作る。
APのLaura Jakes
Q:今年のケシ栽培はどうか? またケシ栽培と武装勢力の関連はどうか、そしてISAFは
どう対応しているか。
A:武装勢力と麻薬には強い関連あるのは明白。特殊部隊と英軍1個大隊を基幹として
Regional Battle Groupを造り過去6ヶ月間、仕掛け爆弾、麻薬、武装勢力指導層のつながりを
対象として活動。
作戦をおこなうごとにケシ、仕掛け爆弾、指導者層との結びつきを示す無線機、教本といった物品が
大量にみつかる。麻薬取引が武装勢力の資金源の多くを占めているのはわかっている。
今年はケシ栽培は減少したとみている。大きな理由としてヘルマンド州知事Mangal氏の代替生計手段
の取り組み、ケシ根絶の取り組み、小麦価格が上がり代わりの作物として有望となったことがある。
ABC NewsのLuis Martinez
Q:南部地域のタリバンの推定規模は? Zabul州とOruzgan州で流血が減った理由は?
パキスタンのクエッタのタリバン指導者層は南部地域のタリバンを直接、指揮統制している
証拠はあるか?
A:タリバンは単純に言って3つに分かれる。厚い宗教心が動機となっているクエッタの指導者層。
麻薬取引と関わる層。1日10ドル貰って攻撃する層。そのほか、地元民ではなくパキスタンから
来るパシュトン人、つまり域外戦士もいる。推定では南部地域に1日10ドルの層を含めると
1万から1万8千名だ。
クエッタの指導者層と武装勢力との間に繋がりはある。クエッタが長期戦略と長期目標を
定めている。だがクエッタが除かれても武装勢力の内乱が終わるわけではない。つまり武装勢力は
麻薬取引との結びつきがあまりに大きくなり、また地元化されているのだ。
Oruzgan州とZabul州について、第一に武装勢力指導層がたえず圧迫を受けて、活動を絞らざるを
えなくなったこと。カンダハル市と同市への経路、ヘルマンド州中央部だ。OruzganとZabulにも
指導層はいるが別であり、州全体での調整が難しくなっている。くわえて残っている指導層は
特殊部隊の圧迫をたえず受けている。これによりZabul州のルーマニア軍部隊(米国および
米国のPRT支援)、Oruzgan州のオランダ軍部隊、PRTや豪州軍が活動できる地域が広がった。
例えばOruzgan州では数ヶ月前にBaluchi川流域を掃討しTarin KowtとChoraを結べた。
ロイターのANdrew Gray
Q:南部地域では著しく兵力が増強されたが、どれくらいの間この規模を保つか? まず
現在の手持ち兵力で十分か? そしてどれくらいの間、この規模を保つ必要があるか?
A:対内乱戦の教義では住民当たりの兵力量を定義している。それに照らせば不足している。
兵力が大きく増強されたとはいえ、オランダの5倍の面積で限られた兵力を用いて作戦せざるを
えない。だが、住民の多くの安全を確保するのは可能だ。つまり、住民と武装勢力を分離できる。
治安は他の作戦線を支援するもの。統治、復興、開発が成功の決め手となる。
少将の締めくくりのコメント
我々は新たな段階に入りつつある。ISAF司令官として米海兵隊、ヘルマンド州の英軍、カンダハル州の
カナダ軍を巡り、現場の下級指揮官は気力十分で望みに溢れている。選挙前に治安を改善でき、
成功する条件を整えられるだろう。だが、たやすくはなく困難だ。
NATO general: More forces needed in Afghanistan
By Lara Jakes - The Associated Press
Posted : Thursday Jun 25, 2009 20:20:59 EDT
WASHINGTON
ttp://www.navytimes.com/news/2009/06/ap_nato_general_afghanistan_062509/ この記者会見をもとにした通信社電
・南部地域のアフガン治安部隊は1万3千名
・今後、流血が増えることを予想
・対内乱は教義によれば政治面8割、軍事面2割の戦力が必要
・今週初めオバマ政権は1060億ドルの予算に署名、これにはアフガンでの対内乱作戦の費用も含まれる
・武装民兵計画への反対、在アフガン米軍でなくISAF指揮下に米海兵旅団と陸軍ヘリ旅団が
入っていること、武装勢力指導層の追跡に恐らくは機動大隊的に英軍大隊と特殊部隊を用いてること、
など知るところの多い記者会見 NATO各国の戦力拠出と指揮権(イラクのような有志連合による
中央軍司令部下での一本化)は絡んでいるだろう。
サダム・フセインの面接記録、公開される。
Saddam Hussein Talks to the FBI:
Twenty Interviews and Five Conversations with "High Value Detainee # 1" in 2004
National Security Archive Electronic Briefing Book No. 279
Edited by Joyce Battle
Assisted by Brendan McQuade
Posted - July 1, 2009
http://www.gwu.edu/~nsarchiv/NSAEBB/NSAEBB279/index.htm #ISG(Iraq Survey Group)の調査報告書の元とだと思われる。未読。
イランの脅威に対抗するブラフとして大量破壊兵器査察に協力しなかったこと
などはISG報告書発表時などに既に報道されている。
個人的には旧政権将官、カルバラ北方で第11ヘリ連隊の夜間縦深攻撃を撃退したあたりや
第7騎兵連隊をナジャフ北方だったかで窮地に立たせたあたりの話、イラク軍再建のイラク側
の取り組みなどを知りたい。
今月のPanzer
注目は古い号の再録とみられるAPC車上からの対戦車誘導弾の発射手順
後方噴煙を遮るものが車上にないか確認し、車内に吹き込まぬよう軸をとり、
場合によっては自分の足を土嚢で固定し撃つ。
ドラゴンとM113を使っていた時代だから1980年代前半以前のもの。96式車上から
軽MATを撃つのを同誌では以前に画像をのせている。
土浦の武器学校で八九式戦車を取材。旧本庁舎を解体したとのこと。
ストライクアンドタクティカル
高井三郎、自衛隊専門用語についての話。兵の字を避け、警察予備戦力の態で創設し、
警察用語を取り入れたのが踏襲され内局も自民国防部会も変えるのにがえんぜず現在まで
来ているとのこと。
自衛隊のFTC(富士訓練センター)の話。評価支援隊とは仮想敵部隊とのこと。由来不明の新型
迷彩服を取材。
映画ストップロス、リダクテッドの感想
限定戦争における世論と兵の士気、つまり本土防衛或いは自国の命運を賭けて盟邦を守り、
敵国を倒す全面戦争、或いは総力戦と異なり、政治の延長として民主主義国の軍隊として
異文化の中で占領任務を行う意味を考えさせられる。
リダクテッドは多少、滑稽を盛り込み現実から離れたところから仮想(報道やらyoutubeやらで)
で構成された戦争と銃後、本国を照らし返す構成。ストップロスはベトナムのような狂気めいた
反戦はなく、戦争経験者の本国社会との違和感が前提となっているはずだがつかみにくい。
ストップロスにおける任期延長の手続きの仕方自体は疑問。また両作ともパッチの由来を知りたい。
実際にある部隊なんだろうか。
#アフガン東部で米兵、任務後に戦闘外哨からアフガン人3名とともに外出、誘拐されたとのこと
自身の足で基地から外に出たこと、武器と防弾ベストはあとに残されていたことなどが報じられている。
米軍からは詳細な発表まだ無し。兵士の家族には通知したとしている。
A Soldier's Wife
By Georgie Hanlin
The writer, an elementary school teacher, lives in Virginia.
Saturday, July 4, 2009
ttp://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/07/03/AR2009070301561.html 夫は米陸軍歩兵大尉でこれまでに5回戦地派遣
今週アフガニスタンへ6回目
第1レンジャー大隊(ジョージア州Savannah)に2年半勤務経験後
海兵遠征戦学校(Marine Corps' Expeditionary Warefare School)にて受講
筆者との結婚生活は3年間、そのうち半分は戦地派遣
#7月4日はアメリカ独立記念日 6月30日はイラクの主権回復記念日
#フォートルイスのレンジャー大隊はストライカー装甲車を装備してアフガン派遣されたことあり
レンジャー大隊の戦地派遣は報道では公表されないのが普通 米本土各地に大隊あり 合計3個
だったと思う。レンジャー出身の士官というとブラックホークダウンの大尉がのちに大佐になって
イラク派遣時に第101空中強襲師団の旅団長を勤めている。Operation Swarmerを指揮。
July 4, 2009
America's quick response to roadside bombs outstrips British action
Deborah Haynes: Analysis
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article6633094.ece MRAP(仕掛け爆弾に堪えられる装甲車両)の配備努力について英米を比較する記事
筆者は最近までバスラやバグダッドなどイラク特派員を勤めていた者
米国では2007年春に優先事項とされてから22ヶ月で1万両が戦地に配備された。
一方、英国はこれまでマスチフ(MRAPに相当する装甲車両)を昨年に108両、今年は
夏半ばごろまでに174両送るとしている(実績はこれまでで127両)。
Tank force reductions or statistical juggling
16:0203/07/2009
MOSCOW. (RIA Novosti military commentator Ilya Kramnik)
ttp://en.rian.ru/analysis/20090703/155424380.html ロシア、戦車の保有数を大幅削減するも、部隊配備数は増加するという見方の記事
・ロシアは現在、軍改革を進めているが論議の的となっている。一新される部隊編制と組織を
めぐり熱い議論が交わされている。最近、戦車部隊の削減が報道されたが、様々な反応が
あり、中にはパニックめいた予想も飛び出している。
インタファクス通信が匿名の国防省筋を引いてつたえた報道によれば、戦車部隊は10分の1以下、
つまり2万両超からわずか2千両へと削減されることとなっており、白熱した論争の発端となった。
だが、実際のところを丁寧に調べれば感情に流され煽られるといったところは無くなる。戦車戦力が
著しく削減され、解体一新されるのはその通りだが、10分の1に縮小されるわけではない。
現在、ロシア陸軍は戦車2万2千両を保有、うち1万5千両以上は倉庫備蓄である。つまり、
戦闘可能なのは6千両そこそこである。うち常時即応部隊配備分は1000両から1500両である。
今後10年間で、陸軍は師団を常備旅団-大隊へ置き換える。常備即応となる戦車は2000両から
2300両である。つまり、いくらか増えることになる。訓練部隊も数百両を保有する。このほか倉庫備蓄
として3千両から4千両を保有する。したがってロシア陸軍全体としてはしめて6千両から7千両である。
つまりロシアの保有する戦車数からいえば戦車戦力は3分の1に削減されるとはいえ、仮想敵とロシア
を比べて質と量の面でどの程度格差が生じるか、軍改革が国防力に長期的にはどのような影響を
もたらすかは不明である。
ロシアと仮想敵との質量格差については、ロシア産業界の事情をみると解き明かせる。
現在、ロシア陸軍向けに生産されているのはT-72の改良型であるT-90である。またT-72近代化事業
により現行水準に性能を引き上げられる。その結果、ウクライナ製の部品を数多く使っている
T-64とT-80は用途廃止されることになる。
T-72とその後継たるT-90がロシア戦車戦力の屋台骨となるだろう。2009年に公開されると
思われるT-95の生産は今後2年から3年以内に開始されうる。
では、ロシアと周辺諸国の戦車戦力を比較するとどうだろうか。大国ほとんど全てがロシア以上に
戦車戦力を削減する予定だ。
欧州ではNATOが2020年までに戦闘可能2000両、備蓄2000両とする。
中国は2020年までに約4000両から5000両、うち2000両が現行世代だ。NATOと中国と比べれば
ロシアの戦車戦力は小さいものの、同時に両正面で戦うことはほとんどありえない。仮にそのような
争いとなれば核戦争へと拡大するのは不可避だろう。その場合、戦車部隊の果たすべき役割は
極めて小さなものとなる。
さて、対戦車兵器が絶え間なく性能を向上させているとはいえ、火力、機動力、そして
厚い装甲で戦車はなおも戦場を支配している。また、地域紛争においても軍部隊の柔軟性、
機動力、火力を増強する不可欠の戦力である。
本記事の意見は筆者のものであり、必ずしもRIAノーボスチを代表するものではない。
#インタファクス
09:35 GMT, Jul 01, 2009
Russia to cut tanks by nearly 90% during armed forces reform - source
ttp://www.interfax.com/3/503205/news.aspx
>>264 インタファクスの報道訳
ロシア、軍改革で戦車を9割近く削減−消息筋
モスクワ発 7月1日(Interfax-AVN)
水曜日(#6月30日)にロシア国防省筋がインタファクスに語ったところでは、ロシア軍の戦車数は
2000両へ削減される。
「軍改革の一環として、参謀本部は地上旅団と海軍沿岸部隊の組織編制(#改編?)を承認した。
機甲部隊には2個独立旅団と、常設即応旅団内に20を上回る戦車大隊が設けられる」と同筋は話す。
独立戦車旅団はシベリアとモスクワ軍管区に駐屯するとのことだ。
「戦車はT-90、T-80、T-72やその他、全派生型を足し合わせて2000両に削減される。つまり、
2005年時点の両数と比べるとおおよそ9割近い削減だ」と同筋。
一方、ロシア国防省の機甲に関する主要部局の長をつとめたある人物はインタファクスに匿名を
条件に「地上戦力の主要打撃力として戦車の替りになるものは未だ発明されていない」と話す。
「チェチェン戦役とイラクでの二度の戦争が如実に示すように、戦車を抜きにして地上戦闘で
勝利するのは不可能だ。つまり、戦車は攻勢において主力打撃戦力の根幹であったし、
今後もそうあり続ける。少なくとも今後10年はそうだ」
2008年以前は、ロシア軍には戦車師団、戦車連隊、戦車大隊があった。
ロシアの戦車の大半はT-90でUralvagonzabodで生産されている。
ROBERT S. McNAMARA 1916 - 2009
'Terribly Wrong' Handling of Vietnam Overshadowed Record of Achievement
By Thomas W. Lippman
Special to The Washington Post
Tuesday, July 7, 2009
ttp://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/07/06/AR2009070601197.html ロバート・ストレンジ・マクナマラ元国防長官、93歳で7月6日にワシントンにて逝去
・ベトナム戦争に深入りしたケネディ、ジョンソン両政権で国防長官を務める
・1995年の回顧録では自身の戦争指導の失敗を認める
・Fog of Warというドキュメンタリー映画で取り上げられ、歩みが紹介されている
ルメイの幕僚として対日絨毯爆撃の計画に携わる
フォードにて統計を経営に応用しフォード一族以外から初の社長となる
就任して1ヶ月でケネディ政権発足の国防長官として招かれる
ソ連に核戦力で遅れをとっているとの世論を背景に核戦力増強を指揮、三軍統合と
兵器プロジェクトを推進 多弾頭型弾道弾を導入
世界銀行総裁となり拡大の音頭をとる などなど
ベトナム戦争の指導に失敗したことが他の華々しい業績を曇らせているが、私生活を公開するのを
好まなかったことや、1995年の回顧録上梓後の戦争を振り返り過去の敵国要人と会い、検討する
などの取り組みも紹介している。
>>270 戦術指針は作戦の機密上の問題があるため、全文は公開されず。
指揮官の意図、近接航空支援の制限、家屋捜索はアフガン治安部隊を支援する形で行うこと
など、さわりが紹介されている。
我々の戦略目標はアフガニスタンの安定を脅かす内乱を平定することである。
他の内乱と同じく、住民の支持と意思を巡る争いが行われている。住民の支持を獲得し維持
することが作戦にあたっての最重要規範であり、我々の全ての行動が究極に目指す目標で
あらねばならない。
我々は内乱勢力と戦わねばならぬ。そして、敵を打倒し我が部隊を守るため、用いえる手立ては
使う。だが、我々が勝利をおさめるのは殺害したタリバンの数ではなく、内乱勢力を重心、つまり
住民から分離する我々の能力によってである。つまり、我々は住民を尊重し、脅迫と暴力から
守り、支持を勝ち得えられるよう活動する必要がある。
これは通常戦とは異なる。従来の目安、例えば地形の奪取や敵戦力の損害ではなく、我々の
活動のあり方こそが結果を左右する。戦術レベルでは勝利を収めるが、戦略レベルでは敗北を
喫する罠にはまるのは避けねばならない。つまり、民間人を死傷させたり、過度に損害を
与えるなどして住民から孤立するのを避けねばならない。
これは法や道義上の問題でもあるが、何にもまして優先すべき作戦上の問題でもある。
住民の支持を失うことは、彼我双方にとって戦いを決することを明確に認めねばならない。
タリバンは我々を軍事的に打倒することはできない、しかし、我々が墓穴を掘ることはありえる。
戦力の行使を慎重に統御し、規律だって行えば、我々の部隊にとって危険があることは
分かっている。よって可能な限り、この危険を軽減するよう取り組まねばならない。
だが、戦力を過剰に行使すれば住民を離反させることになり、それ以上に大きな危険をまねく。
我々の部隊の各所、全階梯がこの現実を理解せねばならない。
本指針に従い、全階梯の指揮官が住居やその他民間人を死傷させる可能性がある地点に
対する近接航空支援といった戦力の行使にあたっては慎重に検討し、節度をもって行うことを期待する。
近接航空支援による成果と民間人の死傷という代価を指揮官は比較検討せねばならない。
民間人が死傷すれば、長期的には我々の任務が成功するのは難しくなり、アフガン人民は
我々に敵対する。
複雑な戦場にあっては、あらゆる状況において戦力の適切な行使をまえもって定めることはできない。
そこで、部隊が我が意図を取り入れ、活動することを望む。我が意図に従うことは部隊にとって
文化を一新することであり、最も下級の兵にいたるまで全階梯の兵が完全に理解せねばならない。
指揮官がこれを明確に伝え、絶えず励行することを望む。
住居に対する航空攻撃と砲撃はごく限られた場合と事前に定められた状況においてのみ
許可される(どのような状況であるかは作戦の保全上、削除)
(注意) 本指針は自衛のため、他に脅威に対抗する手段が無いと判断される場合
(どのような場合であるかは作戦の保全上、削除)に部下の生命を守るのを妨げるものではない。
日常の活動や戦闘作戦を遂行により、住民を離反させてはならない。
よって、
アフガンで家屋に立ち入る場合は常にアフガン治安部隊とともに、地元当局の支援を受け、
地元女性に対する文化に配慮して行うこと。
モスクやその他宗教施設や史跡には自衛を除き、射撃したり立ち入ってはならない。自衛以外
の目的での捜索や立ち入りはアフガン治安部隊が行う。
アフガニスタンでの課題は複雑で絡み合っており、平定戦で勝利をえるのは困難なことである。
だが、我々はこの戦争に勝利する。この厳しい状況においても我が部隊の兵が献身的に
能力を発揮し活動すると全幅の信頼を寄せるものである。アフガン側と提携して取り組むことで、
敵の支配を克服し、アフガン人民にふさわしきをもたらせる。つまり、30年間で初めて平和な国家、
良き統治の礎、経済発展である。
#訳文はかなり適当です。訳とはいえないかもしれません。
ベトナムの反省文みたいだ。
>>277 確かにベトナム戦争の自由射撃ゾーンのようなものは無くなったようです。
ですが、オランダ軍少将が話していたように、一方では部隊の担当地域にあまりとらわれず
南部地域全体で武装勢力と麻薬取引首謀者、仕掛け爆弾関係者を追う部隊があるように
敵をたえず圧迫する努力も必要なのでしょう。
また、家屋や宗教施設への立ち入りはアフガン治安部隊を支援する形で行うとはいっても
新聞記事ではアフガン南部に展開した米海兵隊は提携する相手のアフガン部隊がいないという
話があります。
物理的戦力の行使以外にも広い民間人との交流規定で小商いや職人への資金供与や武装民兵への
武器供与、或いは情報提供者への報償に、地元民の基地での雇用といった広い範囲の話が
あると面白いのですが。情報提供といえば英軍は現地潜入に女性士官を使うみたいで、イラクと
アフガンでそれぞれ覚えているだけで1人ずつ殺害されちゃっています。おそらく基地内の衣類
リネン洗濯や掃除あたりから地元女性の雇用をしているんじゃないかと思われます。
続き
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/06/30/AR2009063002811.html もう一つ気づくのはオランダ軍と英国のヘルマンド州PRTに米軍は現在のヘルマンド州知事を
熱烈に支持しています。逆にカンダハル州知事であるカルザイ大統領の兄弟は米国と英国の
記事では酷評されており麻薬取引と関わっており、腐敗しているという評価です。
ここらは国家の存続などはなから信じられず自勢力の拡大と扶植に熱心という意味だったらば
それなりに合理的な行動ではあると思いますが。
ヘルマンド州PRTのトップは英国の外交官で今年2月末にヘルマンド州知事は訪英。大統領選の
候補者が名乗り出てきたのはいつ頃だったでしょうか。
ここらの事情を背景にすると米国の安全保障担当大統領補佐官ジョーンズがアフガン南部の
米海兵旅団を訪れてブリーフィングを受けたというやりとりが出てくる上リンクの記事が興味深いです。
果たしてブリーフィングの席にいたのは米海兵隊の佐官連だけだったんだろうか。同じ基地には
オランダ軍のISAF司令部がいるわけですが。オランダ軍少将のDoD記者会見は6月25日で
同じ週に行われています。DoD詰めの記者にしても米軍などから情報をとっておりそれが質問の
背後にあるのだと思えばさらに想像は膨らみます。連合作戦で他国の事情に配慮しつつ、今後の
戦略と戦力投入をみようとすると筆を濁すところがでてきて、それがあらぬ憶測を呼ぶのかも
しれません。
284 :
名無し三等兵:2009/07/10(金) 01:53:46 ID:LbsjDBQc
マレン提督の講演(10分程度と)質疑応答(30分程度)のテープ起こし
http://csis.org/files/attachments/090707_mullen_transcript.pdf 日曜日にTV番組に出演、その後モスクワでロシア側と会談、そして7月7日にCSISで講演
という日程をこなしていることを司会が話している
・質疑応答ではアフガニスタン派遣兵力に上限枠はあるか、イランの核開発への対応、
アフガニスタン治安部隊の育成、アフガン南部への海兵隊派遣はどの程度続くのか、そして
それはアフガン戦略全体で何を犠牲にしているのかなどが聞かれている
講演ではイラクからアフガニスタンへ重点を移すと明言しているくだりあり
#マレン提督がこの重点の移動の話をしたのは今年に入ってからだったけども
いつ頃だったろうか
285 :
名無し三等兵:2009/07/10(金) 07:01:51 ID:LbsjDBQc
Memorandum to General Odierno
By Anthony H. Cordesman
Jun 15, 2009
概要
http://csisbeta.forumone.com/publication/observations-visit-iraq 全文
http://csisbeta.forumone.com/files/publication/090612_iraqitripmemo.pdf 概要のみ。文脈抜きに流し読みで切り貼り。
イラクからの責任ある撤退のみでなく長期的な関与をワシントンの政権側は
行うべきであり、目標としてイランを挑発せず封じ込められる態勢の確立をあげている。
関与にあたっては2011年までとその後の期間における治安部隊の顧問任務、政策により
対象を選定しての援助、外交などの手段があるとしている。
米国世論、その他世論に対する広報指針としては現況を伝えることから、長期的な
関与をどうあるべきかへと重点を移すべき。この一環として国防総省の四半期毎報告書に
長期関与に基づいた指標を盛り込むことを提案。
#治安の好転あるいは改善にともないイラクが元々抱えている政治課題、たとえばクルド対アラブの緊張が高まり続けていると指摘しており、危機時の対応策を用意しておく必要も指摘している。
#イスラエルのドルフィン級潜水艦、スエズ運河通過。紅海はシナイ半島のエイラートへ。
#日本、米海軍艦艇の核持込み密約問題が連日報道される。これについてオハイオ級SSGNのトマホークは核弾頭型は既に退役していることをオブイェークトは指摘。海上発射型巡航誘導弾
の導入やあるいは自国開発、策源地に対する攻撃を仕掛けられる直前の先制攻撃能力獲得の議論ともこの辺は関わってくる。核動力艦艇と核兵器は区別して論じられるようになっているだろうか。
>>286 4枚目 クルド人主体の第15師団、第16師団をイラク陸軍に創設する試みは財政的にも
政治的にも不可能のようだが、現在19万名近いぺシュメルガ(クルド民兵)を規模は小さいながらも
統合する取り組みは大変望ましい。
イラクの士官らはイラク治安部隊が分裂した勢力でなく、国民全体を体現するものである必要を
理解しており、彼らと協働すればイラクの統合をもたらす強い力となりえる。
アラブとクルドの緊張、アラブ内ではスンニ派を国家レベルで代表する政党は未だに無く、
シーア派内ではマリキ首相を支持するか対抗するかで動きがあるなど政治的に緊張要因が
ある。
#二段目はビング・ウェストが言っていたトルコ国軍やヨルダン国軍など国家、国民の統一と
共和を体現し体制を護持する機関としての陸軍、治安部隊路線だろうか。
逆になぜ日本やドイツの再軍備はこの路線にならなかったのだろうか。
続き 8枚目、9枚目あたり
軍事に対してより比重の大きい民政面の支援で具体的な提言幾つかあり
ともかく石油収益を増加させよ、国際的な油田開発契約の相場を把握し投資法を整備せよ、
法の支配(捜査、拘置、司法など)ではアメリカでやっているそのままをイラク側に強いるので
はなくアラブ圏では人間情報と自白に重きを置いたシステムとなっているのを受け入れて、
物証を積み上げる(#科学)捜査手法の導入を支援せよ
また、汚職や闇経済対策では根絶をはかるのではなく、必要不可欠な範囲に絞り込め
#全部で16枚だが短いながら分かりやすく端的に書かれている。
資料収集と整理だけでなく、現地に行き調査し軍や大使館の人間と面談した積み上げがある。
形式はMNF-I司令官オディエルノ大将への報告書という形式。
続き
民政面では各プロジェクトレベルをこえた総合的な指針を打ち出す必要があること、
逆に軍事面ではきっちりした兵力削減計画が定まっていることを指摘
11枚目 最近のイラク油田およびガス田開発入札で成立が1件、
ルメイラ油田にBPと中国系合弁のみであったことを受けて、イラクは新植民地主義を
警戒しているが石油収入を増やすには外部の支援をどう得るかが必要と述べる。
また、これ以前の箇所でイラク治安部隊は警察と軍の合計で80万に達しようとしており
イラク国内で字が読め、一定の技能ある労働人口規模からして治安部隊は過大とし、
やがては適切規模にする必要があると述べている。
#イラクの人口は2500万か2600万だったと思う。また識字率についてはリダクテッドで50%
と言っていた。ここらは国連かNGOの資料を調べれば出てくるはず。
>287
>国家、国民の統一と共和を体現し体制を護持する機関としての陸軍、治安部隊路線だろうか。
>逆になぜ日本やドイツの再軍備はこの路線にならなかったのだろうか。
国情とアメリカ国家戦略上の位置づけが異なるから。
【イラク】10年以上、外国と戦争していないのに、アメリカが攻め込んで政権を打倒した。
イラクから「国家、国民の統一と共和」がなくなり、占領者も苦しんだし、それを別の
形で回復しなければ新生イラクは治安も自衛もできず、アメリカは撤退できない。
【日独】自ら始めた戦争の帰結として占領された。ゲリラの抵抗も内戦も無かった。
日本軍が廃止されても(帝国)政府は雲散霧消せず、国民のほとんどが従いつづけた。
内乱を抑止するだけなら、朝鮮戦争中でさえ警察予備隊でじゅうぶんだった。
ドイツの近隣諸国とアメリカはドイツの「国家、国民の統一と共和」にたびたび苦しんだから、
西独の主権は上(欧州とNATO)と下(連邦州)にかなり分けられた。
>289
>イラクの人口
CIAワールド・ファクトブックでは今月の推定人口は2895万人ですね。
うち2割強がクルド地域政府の統治下です。
292 :
名無し三等兵:2009/07/11(土) 09:28:27 ID:9i535QZR
>>291 イラクと日独の違いについて
国家同士の戦争あるいは地上侵攻はその他の武力行使との境目が
曖昧になっている気がします。1990年8月にイラクがクウェートに侵攻し、8月に米軍地上戦力が
サウジに展開してから以降、休戦対峙期間を挟んでずっと武力行使が大なり小なり続いているだけに
どこからが戦争でどこからが平和だったのか区別が難しいです。
日独の戦争は核戦争が現実となる前、最後の戦争で軍事力をあらゆる制限を取り払いつつ
存分に振るい敗北を喫すれば民族が終焉を迎えるという緊迫感が一方ではあったときのものです。
イラクの人口 教えて頂いたところで確認しました。
https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/geos/IZ.html #大石英司や週刊オブイェークトでF-2支援戦闘機追加生産論がボチボチ出始める。
しかし、田中角栄の頃と同じようにいずれは10年くらいたってF-22ライセンス生産になるのでは
ないだろうか。F-2の性能や支援戦闘機という呼称については色々議論があるが本当のところは
分からない。とくにレーダーについては正確なところは知りようが無い。
July 08, 2009
DoD News Briefing with Brig. Gen. Nicholson from Afghanistan、Camp Leatherneck
http://www.defenselink.mil/transcripts/transcript.aspx?transcriptid=4442 冒頭声明
ここ1週間はメディアでおおいに取り上げられた。作戦は午前1時から約7時間のうちに海兵4千名を
ヘルマンド川流域に投入した。大規模な投入は敵の抵抗を圧倒し民間人の生命を守る意図がある。
これまでのところ敵の抵抗はさほど強くない。
・投入した地域はこれまで連合軍および特殊部隊が訪れることはあったが留まり居続けるのは初めて。
・各中隊長に現地入りして24時間以内に地元長老の集会(shura)を開くよう求めており、幾つかに
自身も出席
・これまでCamp LeatherneckとCamp Dwyerに部隊はこもっていたが、投入は迅速かつ決定的で
両用作戦のごときであった
・作戦を練るにあたり数週間前にヘルマンド州知事に地図を広げ意見を伺い、米軍士官らが接触
すべき長老の名を挙げてもらった
・タリバンの多くは逃げ出しており、武器や仕掛け爆弾を置いていくのがしばしばである
ヘルマンド州最南端の都市Khan eshinをタリバンから作戦発動日に軽装甲偵察大隊が無血で奪回。
同市にある18世紀からの古城を本日、ヘルマンド州知事が訪問し陸軍旅団長Joel Mihaildinと国旗を掲揚。
続いて地元長老150名が訪れて知事を歓迎。選挙登録を開始。
・本日、ニコルソン准将はアフガンの放送局7つから取材をうける
・現在は注意深く楽観的。タリバン側の反応をみている。
質疑応答
ロイターのAndrew Gray
Q:作戦にあたりアフガン軍の兵力、米政府やその他文民の数は十分か。維持し建設に足るか
A:アフガン軍は不十分だ。もっと必要だ。海兵は4千名。アフガン軍は650名だ。
ペトレイアス大将、マクリスタル大将、ジョーンズ大将(国家安全保障担当補佐官)にも話した。
アフガン部隊を増やす計画はある。アフガン部隊は我々がいくら文化訓練を受けようと気づかぬこと
が分かる。また、我々はやがてアフガン側への引継ぎ、移行をすることを前提に活動している。
国務省とその他官庁について必要なのは理解している。国務省からはファルージャで一緒だった
Kael Weston氏が来ている。英国のPRTもある。英PRTには米国の国際援助庁側の代表もいる。
各大隊毎に文民の代表がいるのを望んでいる。
CNNのBarbara Starr
Q:必要なアフガン軍部隊の規模は? 補給はどうか。飲料水が不足している報道がある。また戦闘装備は
届いているのか、それとも輸送途中か? 負傷者後送は展開地域を範囲におさめているか?
A:アフガン軍部隊はできるだけ多く欲しい。現在は1個大隊の追加を求めているがやがては海兵大隊1個
につきアフガン軍大隊1個となるのを望む。しかし数ヶ月以内には達成できない。
アフガン警察は駆け出しで訓練も望むレベルに達していない。地元住民からの支持も十分でない。
地域によって警察を好いているところと、そうでもないところがある。
英米で警察学校をLash(#LashKar Gahのことか?)に設立予定だ。
飲料水は本日報道されていたが火元は不明だ。現在、最大の脅威はタリバンでなく熱射だ。ヘリを使い
兵に水を輸送しており必要なだけ届けている。冷たい水を届けられるよう冷凍して届ける必要がある。
また、今週末に特別配食でステーキを送る。
医療後送は戦傷外科医を前線部隊に配置している。米兵、アフガン兵と警察、民間人分け隔てなく
できるかぎりの医療ができる態勢である。
A:装備は今の作戦に必要なのは届いているが、それ以外でなおも届いていないものはある。
例えば損耗する分の予備となるトラック、車両などや通信機器、中隊が戦闘外哨を作ったり
FOB(Forward Operating Base)を作るための資材などだ。
現在、海兵は地域、住民を把握するため装備を背負って村々を廻っている。基地に隠れこもっている
わけではない。作戦の合間に基地をやがては作るが場所は地元長老の助言により決める。それは
今後の作戦であって現在は違う。
今、船舶に7トントラックやブルドーザー、戦車が載せられたままとなっているのはその通りだ。
質問者不明
Q:海兵大隊の配置について
A:Khanjar作戦の一環で北に歩兵大隊1個、南に歩兵大隊3個。
第5海兵連隊第1大隊(不明)、第8海兵連隊第2大隊(Garmsir)など
軽装甲偵察大隊はKhan Neshinにあり、最南部では第11海兵連隊第3大隊(砲兵)の支援を受ける
このほか、海兵の航空、兵站部隊の支援あり
Agence France-PresseのDaphne Benoit
Q:作戦開始から7日間でタリバンとの交戦回数は?今回の攻勢はどの程度続くのか? 大統領選挙
までに終えられるか?
A:選挙までに終わる。選挙委員会の者が選挙登録を開始している。Kahn Neshinで本日行った。同地
での登録は何年も前のことであり、これまではLashkar Gahまで行く必要があった。
いつ現在の作戦が終わるかは不明だ。1、2週間は移動しては住民と接触しており、その後に基地を作る
ことになる。今のところは攻勢と表現している。
タリバンとの交戦回数は20回程度。南部に多い。仕掛け爆弾も多い。逃走前に急ごしらえで仕掛けた
ものも多い。激しい交戦を予期し備えていたがこれまでのところ起きていない。
NBC NewsのCourtney Kube
Q:ペトレイアス、マクリスタル、ジョーンズ大将らに米軍および連合軍部隊がさらに必要と話したか?
話した場合は答えが帰って来たか?
A:どんな指揮官でも部隊はもっと多く欲しがる。1個大隊増えればできることは増える。だが欲しがる
のと実際必要なのとは別である。任務を果たすのに十分な部隊はある。必要なのはアフガン側の部隊だ。
新たな任務を命じられて必要となることはありえる。だがKhanjar作戦には十分なだけある。
大将らとの話し合いではアフガン側部隊が不足していることが主だった。
CBS NewsのKimberly Dozier
Q:海兵部隊毎の顧問の数は? アフガン国軍が足りないのであれば誰が住民との仲立ちをしている?
アフガン国軍の大隊を要求しているとのことだが、実際にその大隊はあるのか? 訓練途上か?
アフガン政府や他のNATO軍からもぎとるということか?
A:今あるアフガン部隊を海兵部隊毎に分けて配置している。ヘルマンド川流域の海兵中隊全ては
1個アフガン小隊か少なくともアフガン部隊とともに行動している。
住民の側からすればアフガン部隊を伴わぬ米海兵隊部隊が来たからとして政府を信頼できるようには
ならない。外国軍がまたも通り過ぎているだけのことだ。
砲兵大隊にもアフガン軍1個小隊がついている。
アフガン軍は短期間のうちに倍増する計画と聞いている。アフガン軍の配置はアフガン政府が決定する。
米軍司令官ではない。
Fox NewsのJustin Fishel
Q:アフガン軍がもっと必要とのことだが、最近出た戦術指針で米軍部隊は住居に立ち入る際、アフガン側
の同行が必要となっている。この戦術指針とアフガン軍の不足で差し障りが起きていないか?
A:否。指針は住民を重点とし、民間被害に対応したもの。イラクで学んだのは増派戦略で兵力を増やす
ことはできるが、信頼、協力、人間関係も増派ですぐに得られるわけではない。時間をかけて築く必要
があることだ。
ある町に入って地元住民を殺害したとする。殺されたのがタリバンだったとしてもその反響がある。
州知事が今週発言したようにここ7日間、民間人の損害は1名も出していない。海兵4千名、アフガン
600名でタリバンと少なくとも20回交戦してゼロだ。
州知事とは良く話す。民間損害が無いことに満足している。住民も満足しているとのことだ。
戦術指針は現場での活動や、制約事項を全く変えていない。既に住民を重点として活動しているからだ。
Stars and StripesのJeff Schogol
Q:McClatchyにアフガン国防筋の談話で南部の攻勢でタリバンはドイツやイタリアの担任地域
へ逃げるだけというのが出ていたがどうか?
A:タリバンがどこへ行ったかは知らぬ。タリバンには留まって戦うか、逃げるか、住民の間に
潜むかの選択肢があった。
アフガン部隊を必要な理由は地元住民、アフガン人でない者の見分けがつくからだ。
つまり敵が潜むのは不可能となる。
ヘルマンド州はアフガン国内のケシ生産で9割を占めると推定している。ケシはタリバンの資金源だ。
ヘルマンド州で農民に栽培を強い、収穫できず、他のそれほど栽培が盛んでない地域へ行ったとすれば
よいことだ。我々の重点は住民と接触し、安全にし、選挙を行うことだ。タリバンがどこにいったかは
分からぬ。
和解には直接の関与はない、州知事が行っている。ヘリで村々を巡っている。Khan Neshinにゆき、
Nawa、Garmsirにもゆき地元民と接触する。住民を政府側に引き戻し、支持を増やすのは知事にとって
大きな仕事だ。
Q:作戦開始前にヘルマンド州から逃げたタリバンの数は推定できるか?
A:開始前日に部隊が行った地域ではかなりの攻撃を受けたことからみて、事前に逃げたのは
いないといえる。作戦発動の三日、二日、一日前にかなりの戦闘があった。
タリバンにとっては重要な地域であり、いずれは取り戻そうとしてくると思う。住民の信頼を得られる
ようになれば舞い戻ってきた時に分かるようになる。
Associated PressのLara Jakes
Q:今回の作戦やアフガン南部地域全般でパキスタン軍との調整はしているか? タリバンが国境を
越えて逃亡することを予期して。
A:調整しているかは知らぬ。カブールではパキスタン側で話し合いが行われているのではと思っている。
だが私のレベルでは調整は行われていない。つまり直接のやりとりはないが、私の上では行われている
と確信している。
Khan Neshinは国境から一番近い都市で、パキスタン側から入れば最初の行政の中心、都市だ。
ここを政府側に取り戻した。
Voice of AmericaのAl Pessin from
Q:作戦はこれまでどの程度完了したか? 攻勢から安定作戦へどの程度移行しているか?
民間人被害について、多数の兵を投じていることで航空攻撃の回数を減らせているか?
A:muscular strengthという言葉を作り出してよく使っている。蝿を殺すのに大槌を使っては
たかが蝿一匹のため大きな損害を出すことになる。
先日Khan Neshinであった例で、ある建物を包囲した。アフガン部隊に話をしてもらい状況
を解決する、あるいは地元長老に頼む、女子供を外に出してもらう、敵に武器を置くよう説得
してもらうといったことができた。毎回この方法でやれるわけではないが。海兵部隊の数が
多ければ、航空攻撃の回数を確かに減らせている。
平定作戦は初日から、地元住民を初めて見た時から始まっている。州知事とは綿密に調整しており
タリバンとの衝突で住民が避難せざるをえなくなるといった災害を防ごうとしている。
また、赤十字とはそのような事態になったときにそなえて協同しているが、起きなかった。
州知事が人脈を通じて海兵隊が来たら避難せず留まり、会いに行くよう伝えたおかげだ。
海兵の側から差し伸べるばかりでなく、長老の側から接触があるようになった。
作戦がいつ終わるかは分からない、いつ掃討作戦を終えるかの日取りも分からない。
掃討では銃弾を使うのも、飴を配り茶を喫することもどちらにも備えている。住民に我々が留まる
こと、政府がサービスするのを信じてもらう大仕事がこれからだ。
Bloomberg NewsのTony Capaccio
Q:今年早くにゲイツ国防長官が承認した交戦規定では、積極的にケシ畑と製造所を狙っているか?
A:連合軍、とくに米海兵隊はケシ根絶に携わっていない。根絶はアフガン政府がしている。
根絶に携わる者が戦闘になれば救援し、医療後送もする。だが、ケシ畑を掘り返すことはない。
仮に麻薬製造所を発見した場合、アフガン側に連絡し現場を包囲して到着を待つ。しかし、
製造所やケシ畑を捜索することはしない。
Q:海兵隊、米軍からみて8月、9月にヘルマンド州がどうなっているのが理想か?
A:部隊は配置についたままだと思う。アフガン部隊がさらに引き出そうとしているだろう。
成功は成功を呼ぶ。初期に成功すればアフガン部隊が派遣されてくるだろう。
つまり、海兵隊については今と大きくは変わらない。現在は地域で動いており、調整はするが
さほどのものではない。部隊を置かない地域で訪問するところはある。
ロスアンゼルスタイムズのJulian Barnes
Q:地域に入ると同時にシューラを開くよう部隊指揮官に望んだというが、長老の側からは
どのような要望、不満が伝えられたか?
A:どの程度の間留まるのか、いつ去るのか、これが一番多い。我々が納得してもらおうとしたのは
我々が留まること、共にいるアフガン部隊は増えること、安全を広めることだ。
大きな仕事としては、政府全体、他官庁やPRTと連携して、統治をもたらすことだ。
政府が来た証しとしては、道路などの長期事業もありえるが、すぐ仕事になる小規模な事業が必要だ。
ケシを栽培している農民は敵ではない。生計を立て家族を養おうとしているだけだ。仕事口、代わりと
なる作物をもたらすようPRTも関わってやっている。
海兵隊の展開としてこれまでにない文民チームを作れる必要がある。有為の人材をえ、PRTと協力
している。Lashkar Gahに既にある英国のPRTと別のPRTを作るのではない。英国PRTにはJerry Fisher
大佐がこちらから加わっている。仮に米国が別にPRTを作れば州知事を巡り取り合いになり逆効果だ。
英国PRTには対応をよくすることを求めていく。
FoxのJustin Fishel
Q:国務省から来ているのは何名か?
A:今すぐ隣、脇に国務省のKael Westonがいる。代わりに答えてもらう。
A:PRTには国際援助庁1名、外交官1名いる。海兵、海兵旅団本部配置は9月までに10名となる。
計画では大隊とともに各地区に人員を配置する。
Q:今現在は何名か?
A:PRTには2名、海兵には私ともう1名のほか来週国務省からさらに1名。合計で5名だ。8月から9月には
各地区、大隊そのほかに人を置く。数ではなく、どんな役割を果たせるかが問題だ。ニコルソン准将
との付き合いは長い。大きな決断には英国外交官とともに関わっている。
PRTの2名は英側も含めて誰よりも長くヘルマンド州にいる。ワシントンでの論議では質の面が抜けている。
ReutersのAndrew Gray
Q:質が重要というのは分かるが、現在の人数や予定の10名で麻薬根絶や、極めて困難な地域での
復興といった大問題に十分か?
A:兵と文民の比率でみれば十分な数を得られることはありえぬと思う。我々には戦略があり、それを
遂行する。PRTの経験知識はアフガンでこれまで見たことがないほどのものだ。私はアフガン東部で
1年半の勤務したことがある。
人数ではなく、果たす役割、つまり扱う予算、カブールと米本国からの得る支援などが重要だ。
Q:英国PRTの人数は?
A:100名を越えている。人員は交代させているがかなりの人数だ。我々と人員交代のやり方は
異なるが連携は良い。英国で報道されているような優先順位を巡る争い、米側がことを荒立てている
といったようなこと、摩擦は無い。現地ではない。ロンドンではそのような論議もあるのは承知している。
>>292 今月の軍事研究でもF-2再生産の可能性に関する記事があったね
>>311 F-XX国産化の可能性を絶やさぬため、またF-35ライセンス生産交渉の
足場を固めるためにも能力向上が続けられているF-2の生産継続は合理的という
主張だったと思います。
関連して米軍での精密誘導爆弾の開発動向を書いた記事がありました。
また、GPSスプーフィングの可能性を検証した記事はカーナビなどでGPS技術が
民生化された恩恵が軍事趣味の世界にも及んできたということかもしれませぬ。
技術の詳細はさっぱり分かりませんが眺めていて楽しい話でした。
自衛隊関係ではジブチ派遣の背景の話がありました。
U.S. troops leave Iraq cities
Adaptability key during drawdown, Odierno says
By Michelle Tan - Staff writer
Posted : Sunday Jul 12, 2009 9:02:05 EDT
http://www.armytimes.com/news/2009/07/army_iraq_pullout_071209w/ 2009年6月30日のイラク都市部からの米軍戦闘部隊撤退後の現況と派遣兵力削減の見通し
・現在は都市部に顧問、訓練、共同する部隊がいる(実数については明かさず)
・都市郊外や地方、国境付近で何百という戦闘外哨を持ちイラク治安部隊と共同して
全様相にわたる作戦を展開
兵力削減の見通し
現在、約13万2千名 うち10万1400名が兵士
2009年12月末 12万名
2010年1月の選挙過ぎて3月から4月 急速な撤退を開始
2010年8月か9月末 5万名へ削減
イラクにある兵器、装備 米国へ送り返す アフガニスタンへ送り出す このほか
機密物品を取り除いた上でイラク側に供与、売却できるものはなにか検討している
July 11, 2009
Soldiers rely on patience in the heat of battle against Taleban
Tom Coghlan in Kabul
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article6685729.ece 「タリバンはサンダル履きに弾倉2つで戦っている。こちらは100ポンド背負って奴らを追っている」
汗をしたたらせ、3日間も風呂に入らず、顔は赤く焼け、真昼の陽射しでひどく皮剥けした
Matthew Parry 軍曹とColin Skitt軍曹勤務伍長(ともに31歳)は、ここ2ヶ月間、ヘルマンド州の
Nad Aliで戦闘してきたウェールズ近衛の経験をこう話す。
気温40度で、小さな検問所に日陰は木一本だけ。他の者が見張りに立つ間にも
その日陰に20名がいわしの缶詰のようにかたまり、水を飲み干している。
「幾たびか射撃戦に負けている。小火器の戦闘はテニスに本当に似ている」とParry軍曹。
「だが、こちらが大物を持ち出すと」と空のほうをしゃくってみせて、「相手は逃げ去ってしまう」。
Skitt軍曹勤務伍長によるとタリバンはあらかじめ武器弾薬を隠しておいて使うという。
「弾を使うと、次(の隠し場所)へと駆ける。幾つかの場所から攻撃を受けていると思っていると、
その実、相手は一人だけ。そして、武器を捨てれば民間人だ」。
厳しく、いらいらさせられる、冷静さが必要な仕事だ。徹底した自律と、人に羨ましがられる
ことなど無い厳しい判断が求められる。ある検問所ではウェールズ近衛ウェールズ皇太子妃
中隊長のGiles Harris少佐(36歳)が、無線機をかたわらに座っていた。
「悪い奴らと出会えば、我々が勝つ」と少佐。「だが、間に挟まれた民間人に及ぶ効果との
つりあいを常にとっていかねばならない」。
「思い切り力を振るわぬ規律が求められている。住居から銃を撃たれているからといって、その壁に
弾倉が空になるまで撃ち返すなどしないことが部下に求められている・・・アパッチヘリを呼べば、
素晴らしいし、兵の士気もおおいにあがる。しかし、”正しいことだったろうか”と思う。(ヘリ)の
機関砲の弾が1発逸れただけで、二歩後戻りすることになる」。
アフガンのNATO軍司令官に新たになったStanly McChrystal大将は月曜に公表された
指揮下の部隊に対する戦術指針でこう述べている。「民間人を死傷させたり、過剰な損害を与えて
住民を離反させることで、戦術的には勝利し、戦略的には敗北する罠におちいるのは避けねばならない
・・・タリバンは軍事的には我々を打倒できぬが、我々が墓穴を掘ることはありえる」。
兵らが毎日受けている攻撃は、姿の見えぬことも多い敵が民間の建物から撃ちかけてきて、
その後わずかの間に驚き、脅えた地元住民にと早変わりするとあっては、言うは易く
行うは難しである。
タリバンの仕掛ける路肩爆弾は何の前触れも無いことがしばしばである。肥料が爆薬になり、
点火装置は車のタイヤチューブに木切れとのこぎりの歯を入れて作ってある単純な感圧板だ。
ここ9日間で英兵9名が戦死した仕掛け爆弾はこれである。
選択の余地があれば、路肩爆弾よりも、RPGとカラシニコフの銃撃戦を兵らは選ぶ。
兵隊稼業の日常茶飯事の銃撃戦と比べれば爆弾は「最悪の事態だ」とWaisale Soko軍曹勤務伍長
(フィジー人、28歳)は穏やかなウェールズ訛りで話す。
Nad Aliの道は狭く、農地が密集しており灌漑水路も無数に走っており、待ち伏せと爆弾を仕掛けるには
最適だ。そして、道から外れて進路をとれる余地はほとんど無い。
装甲車両が農地に入り込める場所もあるものの、差し迫った状況を除いて禁止されている。
理由は農地を荒らしたらNATO軍部隊への地元の支持を損なうと考えられているからである。
したがって、爆弾を仕掛けるのは容易となり、英軍の爆弾処理専門家によると、IRAよりも
盛んに仕掛けており、創意工夫も上回ったという。
このような中では、忍耐と規律が兵の守りとなっている。ヘルマンドの夏の日差しがますます
暑くなる中、いつ果てるともなく兵らは道路を進み、爆弾処理班のあとを這うようについて歩いている。
#各所で端折ったり適当。タリバンが精強との神話、評価のようなものが垣間見られる。
Explosion Kills Afghan Police Chief and 3 Officers
By CARLOTTA GALL and RUHULLAH KHAPALWAK
Taimoor Shah contributed reporting from Kandahar, Afghanistan
Published: July 13, 2009
KABUL, Afghanistan
http://www.nytimes.com/2009/07/14/world/asia/14afghan.html 7月13日、アフガニスタンで武装民兵育成の先駆事業が行われているワルダク州のJalez地区にて
路肩爆弾により警察署長および同行の警官3名が死亡、このほか警官4名が負傷。
・タリバンが同地区に舞い戻ってきた可能性あり
・2009年2月に米軍がWardak州とLogar州に展開し、Jalrez地区で民兵を募集、訓練、武装させていた
・米軍が地区をパトロール開始し治安が向上して、タリバンは大部分が姿を消していた
・殺害された警察署長はパシュトン人ではなく、地区では少数民族の出身
・タリバンはパシュトンが多い
カルザイ大統領、選挙戦で出身のカンダハル市入り
Back From The Front Lines In Helmand Province
(#ラジオ番組名)All Things Considered, July 13, 2009
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=106561669 ヘルマンド州で米海兵部隊に同行していたNPRの取材陣、カーブルに戻りラジオ出演
・同行していたのは第8海兵連隊第2大隊アメリカズバタリオン(3個中隊)
・カメラマンとプロデューサーは別々の部隊に同行
・カメラマンの同行した小隊は最初の3日間は予想通りだったが、その後別の部隊の
支援を24時間命じられてさらに南方へ進んだところ、信じられないほどの激しい抵抗を受け
多数の銃撃戦を交える。北方へ戻ったのは8日後であった。
・支援では中隊の他部隊から分離、また、バックパックを置いて銃と弾薬のみで徒歩行軍であった
・画像集にバックパックを外して銃と弾薬のみで行動する姿の白黒写真あり
・始めは誰かに銃を撃たれ地面に伏せ、溝に入りひたすら身を低くしてよける。どこから撃たれているか
分かれば、相互に支援するよう動いて対応している
・一方、プロデューサー同行のF中隊はヘリで投入、基地を作り、地元長老と会合していた
・この間、カメラマンとプロデューサーはわずか2、3マイルの距離にいた。村ごとに事情が異なり
対応が大きく異なる
Helicopter crash kills six in Afghanistan; two Marines die in separate incident
The chopper was operated by a contractor for Western forces.
Both incidents occurred in volatile Helmand province, where a major military operation is underway.
By Laura King
7:46 AM PDT, July 14, 2009
Reporting from Kabul, Afghanistan
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-afghanistan15-2009jul15,0,2809044.story 7月14日、ヘルマンド州でISAFと契約の民間企業のヘリ、墜落。搭乗していた全員、民間人6名死亡
・タリバンは撃墜したと声明を発表。しかし、墜落のたびに撃墜声明をだすため真偽は不明とのこと
・企業名、搭乗していた民間人の国籍は不明
・初報はSangin地区のアフガン当局筋。地面に激突し炎上。現場付近でアフガン人1名負傷
・アフガンでは複数の民間企業がヘリを運用している
また、同州で米海兵2名、戦死。状況は明らかにされていない
・先週の金曜日は24時間で英兵8名が戦死。英国で大きな論議が起こっている。アフガン戦争の英兵
戦死者はイラク戦争での戦死者数を超えている
>321
とむぬこの後ろから太平洋艦隊司令か
カッコイイ(・∀・)
A Tribute, as the Death Toll Rises
Britain Questions Role in Afghan War
By Karla Adam
Special to the Washington Post
Wednesday, July 15, 2009
WOOTTON BASSETT, England, July 14
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/07/14/AR2009071403651.html アフガン戦争で戦死した英兵の遺骸が到着する航空基地の地元町では棺をのせた霊柩車を見送る
ならわしが出来ている
・町はロンドンから85マイル西、棺の通る道は英雄通り
・2年前、退役軍人数名が敬礼をしたのが始まり、今では数百、ときには千名を越える者が並ぶ
・7月14日、アフガニスタンで先週戦死した英兵の遺骸が到着、見送る者は地元町長Steve Bucknell氏
の推計で5千名
英保守党のキャメロン党首は与党を非難。軍はヘリを”拝みこみ、借り、率直に言って盗んでも”
そろえるべきとし、部隊が不必要に路肩爆弾の危険にさらされていると話している
U.S. Has Sent 40 Tons of Munitions to Aid Somali Government
By Mary Beth Sheridan
Washington Post Staff Writer
Saturday, June 27, 2009
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/06/26/AR2009062604261.html 過去6週間に40トンの武器弾薬をソマリア政府に供与
・クリントン国務長官と国家安全保障会議の承認を得て行った
・明かしたのは国務省当局者で、匿名を条件に記者団に説明、金額では1千万ドル未満
国連難民高等弁務官事務所によると
ソマリアでは過去1ヶ月に戦闘で民間人250名が死亡、16万人が自宅を逃れている
・アフリカ連合はウガンダ、ブルンジの部隊をソマリアへ派遣
・米国は部隊を派遣しておらず、ソマリア政府に武器調達資金を供与しているほか、現地の
ウガンダ軍に小火器と弾薬をソマリア側に供与するよう要請し、ウガンダに補給している
・ケニア、ブルンジ、ウガンダにソマリア兵を訓練するよう資金を提供、また、アフリカ連合に兵站支援
をしている
米当局者はエリトリアがエチオピアに対抗するため代理戦争としてソマリアの反政府勢力を支援
していると非難。これまでのところエリトリア政府との接触する試みは成果無し
2 French Advisers Kidnapped In Somalia
By Edward Cody
Staff writer William Branigin in Washington contributed to this
Washington Post Foreign Service
Wednesday, July 15, 2009
PARIS, July 14
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/07/14/AR2009071400184.html 7月14日午前、ソマリアの首都モガデシュの報道関係者が多く泊まるホテル にて仏国の治安顧問2名が
武装した者に誘拐される
・AFPがソマリア政府当局筋の話として伝えるところでは両名は9日前にモガデシュに到着
ソマリア政府のまねきで情報機関を訓練するため来たとのこと
・仏外務省の発表では身元は明かしていないが、公的な任務でモガデシュに滞在していた
現場はSahafi Hotel International
・ホテル支配人Mohamed Mohamedによると先週にジャーナーリストとして仏人2名到着
・14日午前、十数名の武装した者が来て、ホテルの警衛の武装を解除、ホテル各室を捜して
両名を拘束
・ソマリアの武装集団から犯行声明無し、身代金の要求の報道も無し
・フランスがソマリア政府治安部隊を援助していることは国内に広く知られてはいなかった
>>331 CALLのハンドブック。2009年4月の公開。アフガニスタンはヘルマンド州で
武装民兵や、経済開発事業で路線の違いがどうもISAFと米軍の間にあるらしいことが
分かるのだが、このハンドブックは暫定的な成果をあげるにあたって資金が武器になる
という立場をまず冒頭で打ち出している。
#このあたりはイラク戦争でのブレマーの立場が思い出される。弥縫策と難じるのは
たやすいにしても、世代を超えた長期関与も前提にはできないように思える。カナダや
オランダはアフガン部隊の駐留期限がある。
ISAFは国連決議による正当性があるがNATO諸国の対応次第では在アフガン米軍に
実質的に一本化となることもありえるのだろうか。アフガン治安部隊の育成を速めるための
増派がありえるような話と、英軍が8月20日の選挙をこえて現在の9千名態勢を維持するか
などで報道あり
SBCTって何の略でしょうか
CTはカウンターテロっぽい感じがするんですが
何故、ググらないんだ。
>387
CTがカウンターテロなら、RCTはレジスタンス・カウンター・テロですか?
そんな、訳のわからない事を言ってないで
ストライカー旅団戦闘団を英語でどう書くか調べる作業に戻るんだ。
>>337 SBCTとは現在の米陸軍の旅団編制の形の一つです。
IBCT、SBCT、HBCTとあり、それぞれ
IBCT Infantry Brigade Combat Team
SBCT Stryker Brigade Combat Team
HBCT Heavy Brigade Combat Team
つまり、IBCTとは軽歩兵旅団、SBCTとは自動車化(装輪装甲車化)旅団、
HBCTとは機甲旅団とおおまかに考えて大体合っています。
だから、CTで区切るのではなくてBCT、旅団戦闘団でこの場合は区切ります。
CTとか心理戦とか民政、民生、平定戦、外国の国内防衛、治安部隊育成は
もともと、”蛇を食べる修士号持ち”がやってることですが、最近では通常旅団の仕事
にも入ってきています。で、BCTが大きく取り上げられているのは兵力を政治家が考慮する
戦略単位になっていることや、長期にわたる外国での平定戦に各駐屯地毎に部隊を
やりくりする単位として便利であることなどが関わっています。
#モレル報道官の記者会見は53分間にわたる。F-22関係やQDR、北朝鮮など様々な質問あり
341 :
名無し三等兵:2009/07/16(木) 23:25:49 ID:5V4AAAq/
>340
補足
CTはCombat Team、つまり戦闘団であり、この略語を中心に、規模が付くと考えた方がいいです。
BCT(旅団戦闘団)以外にRCT(連隊戦闘団)もよく使われますし、陸自では戦闘団を編祖する事を
「CTを組む」という言い方もされています。
343 :
337:2009/07/17(金) 00:55:27 ID:???
レスありがとうこざいます
勉強になりました
>>342 RCTは米海兵隊では連隊という部隊の単位が生きているので、そちらで主に使われます。
ただし、それとは別に大隊を中心として作る遠征隊、複数の連隊あるいは大隊を中心として
作る遠征旅団、そしてその上に遠征軍が必要に応じて作られるためややこしいです。
とくに遠征隊は遠征打撃群、両用群を出すごとに1個それぞれ乗るため良くみかけます。
陸上自衛隊では連隊戦闘団を歩兵連隊(名称は普通科連隊ですが)を基幹として
砲兵大隊1(名称は特科大隊)、戦車中隊1、施設、通信などの部隊の配属を受けて
作ります。気をつけなければならないのは陸上自衛隊の歩兵連隊は歩兵中隊を複数集めた
もので、諸外国の場合は大隊に相当する規模なのです。
7月15日、モレル報道官の記者会見
冒頭声明
・7月15日、ゲイツ国防長官はフォートメイヤーで行われるマキャナン大将の退役式に出席
・7月16日、フォートドラムで最近派遣された旅団長、最先任曹長らと会う また派遣軍人配偶者とも会う
このほか、基地の兵士らと対話集会を開く
・7月16日午後、シカゴでシカゴ経済クラブにて企業経営者らに講演(防衛産業の者多数参加)
2010会計年度歳出法案での国防予算について
現在行っている戦争に勝利し、明日の戦争に勝利するよう調達の方法を変える
ミサイル防衛からF-22に至るまで、これまでのやり方ではうまくいかない
・7月17日、ゲイツはNaval Station Great Lakesにゆき、訓練を見学、教官と会い、今週卒業の海軍訓練生971名
に演説
・7月17日午後、ワシントンに戻り、退任するゲレン陸軍長官に挨拶
#2chで過去レスを掘り返して、貼る人が時々いる。理由は不明。過去ログの有料化により
2chで情報格差が生じているということか。
Lita
Q:上院はF-22に関する審議を先延ばししたようだが、国防長官は何らかの働きかけを上院議員らに
しているか。また先延ばししたことについてコメントは
A:動きがあるとの報道は承知している。本日、ひょっとしたら今週中には議決にかけられないようだ。
レビン委員長およびマケイン議員とは密接に協力している。国防長官は議員に電話をかけたが
何名か、誰かについては立ち入らないが、自身および大統領の意見を伝えている。
今週、レビンとマケインに上院がF-22の追加生産を可決した場合拒否権を行使する旨を
述べた書簡が送られた。まだ立場を決めていない者がいるとみている。成り行きについては良い
てごたえを感じている。
F-22は国防総省について重要な事項であり、長官も大統領も真剣に取り組んでおり、これ以上
F-22は不要という点で断固としている。
Tony
Q:議会での形勢で良い感触だとしているが、予算議決が1日、2日前にあれば落胆させられたのでは
ないか
A:進展はしている。だが、安楽椅子に座ったクオーターバック(外から安易に論評する)になるのは
避けたい。
Q:安楽椅子に座った議会指導者では
A:その通りだ。ともかく私の領分ではない。我々だけのことではなく、政権にとっても極めて重要だ。
国防総省、ホワイトハウスは協調して上院議員に働きかけている
Q:ワシントンポストでF-22の整備性の記事が出たが、国防総省の見解は。計画を終了させる上で影響はあったのか。
A:整備性の話は空軍にまかせる。F-22はこれまでで最高の戦闘機である。それは否定しない。
今論議となっているのは今後行いえる作戦で、極めてニッチな能力のこの戦闘機が何機必要かだ。
国防総省では187機で十分以上という立場であり、とりわけ2500機近いF-35(半世代ばかり新型で、
様々な点で能力が上回っている)、リーパーのような無人機(急激に伸びている)や、既存の
第4世代機と組み合わせればだ。
またF-22だけに焦点を合わせるべきでない。そのほかの航空機と連携して機能するものだ。
Q:長官の判断はF-22の整備性にも基づいているのか
A:否。違う。現在の必要と今後直面しうる脅威につき187機で十分とみている。将官がより必要と
発言したとしても、空軍長官や参謀総長のように軍全体に気を配る立場ではない。
仮にF-22を追加調達すれば、今大変必要としているものを削ることになる。
Q:ゲイツ長官のシカゴでの講演では防衛産業の経営者らに、予算を復活させようと議員に背後で
ロビー活動をかけるのはためにならないと話すのか。
A:防衛産業に直接、警告、あるいは嘆願その他をすることはないであろう。高い見地からなぜ国家
安全保障にとって重要なのかを話すだろう。
F-22が示すのは狭い範囲の利益を乗り越えて国家安全保障全体にかなう判断をするということ。
長官はもはや決断を先延ばしせず、今せねばと考えており、実際に下した。これを実現するには
議会の支持が必要だ。
Amy
Q:産業基盤について、AIA(防衛産業のロビー団体)が国防総省にQDRなどの戦略枠組みで
産業基盤に配慮するよう要請しているが、これまでは無かったことだ。どう思うか。
また、2010会計年度予算に盛り込まれていないが今後育成が必要となりえる分野で、接触を
はかるなどはあるか。
A:ボストングローブに出たBryan Benderの記事でのCarter博士の発言は承知している。
QDRでは産業基盤も配慮される。しかし現在、作業が進められており、立ち入らない。だが、
再三繰り返すが、予算の決断では産業基盤は決定要素でない。健全な防衛産業が必要なのは
認識しているが、ここの決断には影響しない。また、QDRでの決断に影響があるかは分からない。
QDRが進展したらば、専門家を記者会見に出せるか、みてみる。
351 :
名無し三等兵:2009/07/17(金) 08:56:53 ID:v+e1W0u0
>>350 補足 分野とはなにかと報道官に促されて記者は秘匿通信、低視認性、固体ロケットなど
国防総省が市場となっているものと答えている。
続き
Q:国防総省の産業基盤局再編の論議があり、局長から階梯をさげるような話があるが、コメントはあるか。
A:そのような話は承知していない。
Q:F-22輸出型についての長官の立場は。
A:これまでも何度か触れている。基本的に現在のところ法に反している。Obey条項がありF-22の外国への
売却を禁じている。つまり法の改正が必要となる。
長官の立場は既にF-22の数は十分というもの。つまり購入の意思ある外国政府との間で、将来調達できる道が
あるか探る話になる。
しかし、そのような方向は支持するものではない。F-35が今後の航空機であり、世界の提携国と開発
するのを望んでいる。共同開発すれば安価に入手できるようになる。また、共同作戦にも最も適している。
各軍、つまり空軍、海軍、海兵隊が使え、諸外国でも同様に用いえる。
つまり、より新しく、多々上回る航空機を共に開発し、全体のコストをさげるべきと考えている。日本なり
他の国がF-22輸出型を買おうとすれば極めて高額となる。F-35の開発にその資金を用いるのが良い
使い道だ。つまり、F-22の輸出には反対である。
Q:産業基盤について。3つの点はDonnelly長官が公に認めたもの。QDRで出てくる戦略枠組みで産業基盤
に配慮しないのならば、国防総省ではどのような仕組みで対処していくのか。
A:この話は私より知識ある者が話すべき。取材を受けられるようはからってみる。よく知らないまま話すのは
控えたい。
Q:同性愛の「聞かざる、言わざる」政策をより人道的なものにかえられないか探っていると長官が最近
発言したが、現在のところどうか。
A:その発言はドイツからの帰途、機中で記者団に話したものだ。大統領は長官と統合参謀本部議長に
この政策を改めたいという立場を明らかにしている。だが、同時に軍にとって妨げとならぬ方法でやりたい
という考えでもある。つまり8年にわたって二つの戦争を遂行している事実を重んじている。
数度話し合いがあり、長官は既存の指針をより情実あるものに変えられないか求めている。例えば
当人が指針を守っていたのにも関わらず他者に同性愛者であると暴露された場合、その者に不利な
扱いをせずにすむのではないかといったことだ。
どのような答えが出てくるかはわからない。現在の指針は杓子定規で裁量の余地に乏しい。そこで
general counselに検討を求めている。
空軍 対 Wittの事例がある。今のところ、検討結果は返って来ていないようだ。
Bill
Q:大統領が切迫感をもってこの問題にあたっているのを踏まえると、なんらかの日程があるのか。
A:知る限り、日程は無い。CNNでの大統領インタビューのように、軍、同性愛の兵や志願者のため
となるよう変わることを望んでいる。
あらかじめ定められた日程があるとは聞いていない。配慮しつつ変えていくのを望んでいる。
Q:general counselの側では最優先事項という感があるようだが。
A:最優先の事項は多々ある。グアンタナモ収容所閉鎖、収容者の移送、新たな任官プロセス、
二つの戦争遂行。そして同性愛者政策。
general counselに長官が直接求めたのは確か。最大限の注意と配慮で、時宜に適したやり方で
行われている。
Justin
Q:同性愛者政策についてだが、長官の姿勢が変わったのはなぜか。これまで度々質問を重ねてきたが
議会が動かぬかぎり何もしないという立場だった。だが今では法をどうにか曲げようとしている。なぜ
突然変わったのか。
A:法を曲げようとしているとは思わない。
Q:或いは修正をしようとし、法を回り込む手立てをさがしているのでは。
A:具体的な事例、たとえばWitt 対 ゲイツの訴訟などが出てきた。法が公平を欠くとみられる事例だ。
そこで例外的な事例の場合、裁量の余地がないのか知りたいと考えている。当人が法に従っている
のに、他者が暴露して軍から追い出しにかかったような場合、厳格になりすぎず当人に不利とならぬ
よう法を適用できないかということだ。また、大統領の立場と目指すところが明らかとなったこともある。
Q:つまり、同性愛者と判明している者が軍にいることもありえるようになるが、これが軍にとって妨げと
なるという考えは。
A:まだそこにまでは至っていない。長官は裁量の余地が無いかを問うているだけだ。実行してその先を
みていくのは先の段階だ。いつになるのか、そうなるのかも分からない。
Q:進展があれば伝えてくれるか。
A:分かった。
Q:国防総省では他に同性愛者政策で動いているところはあるか。統合参謀本部などは。
A:そのような動きが他にあるとは承知していない。
SBCTってストライカーブリゲード・コンバインドチームかと思ってた
>>354 witt vs gatesはこの訴訟らしい。
Witt v. United States Department of the Air Force
http://www.lambdalegal.org/in-court/cases/witt-v-usaf.html 予備役空軍少佐で航空医療後送や手術室看護師であり、模範として看護師募集
刊行物にも登場していた女性。訴訟自体は第一審は2006年から開始、控訴審で
差し戻しになっている模様。
>>356 combined teamのcombinedはcombined armsで良く聞きます。combat teamは
有名なところでは第二次世界大戦のとき、とりわけ欧州戦線での米陸軍機甲師団の
A、B、R戦闘団があります。最近では諸兵科連合大隊というのがHBCTにあって
これは歩兵中隊2個、戦車中隊2個を隷下におさめる混合編制の大隊です。全部の
機甲大隊や機械化歩兵大隊が転換を終えたのかは不明なのですが、第4歩兵師団の
旅団などではcombined arms battalionという言葉が出てきます。平定戦で大隊の”歩兵”
の数をそろえられる効果があります。大隊の中でそれぞれの中隊から小隊をそれぞれ出して
交換させれば済みますから。
同志を発見
>>355続き
Q:陸軍の拡大について長官の立場は。
A:陸軍が負っている重荷を非常に懸念している。また、ストップロスに依存するのを減らす指示が
さらなる重荷となっていることも承知している。
そこで、ケーシー陸軍参謀総長、ゲレン陸軍長官ら多数と陸軍拡張を一時的なものに留めるべきか
を議論をしている。しかし、今のところ何ら決定は下されていない。協議中である。検討していることは
確かだ。
Q:会合を開いたと理解しているが、説明を検討し、次の段階で決定となるのか。検討中なのか。
A:会合を開いたとはいえ、決断を下す前に会うべき全員と話したわけではない。まだ会ってみたい
者はおり、決断は下されていない。熟慮していることはたしかだ。
Louie
Q:予算案の一部で旅団数を3個削減し、旅団増設を打ち切ることになっているが、これが撤回されうるか。
或いは(#旅団の)大型化や、旅団に追加をするなどは話し合われているのか。
A:陸軍に回答させたい。兵力の一時増強でいくのか、編組にどう影響するのか、2010会計年度予算の
通りに旅団数の上限を定めるのか等々、承知していない。
だがそこにまで至っていないと思う。暫く待ってもらいたい。長官はまだ決断していない。検討中だ。
部隊が負っている重荷は理解しており、ケーシー大将やその他の者の主張も熱心に聴いている。
Q:F-22に戻りたい。
A:陸軍については他に質問は。どうぞ。
Tony
Q:陸軍の拡張はF-22追加調達よりも費用が掛かるのでは。
A:その通り。2010会計年度で人件費は1600億ドル超#?)、医療費のみで420億ドルだ。増員する
たびにコストは膨らむ。とりわけレガシーコスト(退役後の年金、医療費など)はそうだ。
そこで短期的な問題に対して暫定的な増員が検討されている。ケーシー大将によると今後18ヶ月間
から2年間は特にかなりの重荷となるので、暫定的に拡張することで軽減できないか検討している。
しかし、これは陸軍の5万名拡張の上積みではない。しかし国防総省では暫定的に行うことは難しい。
永続措置となってしまう。
>>360訂正 旅団数削減は3個でなく、2個が正しい。数字の打ち間違え
Q:暫定増員による関連コストはどうなるか。
A:それがF-22調達を打ち切る論拠でもある。調達を続ければ、他に必要なものの予算が削られる。
陸軍では我々が求める仕事をやり遂げるのにさらに兵員が必要と考えている。つまり、F-22を
追加調達すれば軍を一時的に増強するのが大変妨げられる。
Q:関連コストは。
A:関連コストについては他のものが出すだろう。私はまだ知らない。
Q:F-22打ち切りについて長官は直接上院議員と面会しているのか。電話のみか。詳しく。
A:冒頭声明で述べたとおり、電話だ。今週、直接面会があったとは思わぬ。それに電話をかけている
のはゲイツ長官のみならずホワイトハウスもだ。誰が掛けているかについてはホワイトハウスに聞くのを
勧める。
Q:長官はホワイトハウスとこの件で直接、今週会ったか。
A:今日の午後、大統領と会っている。F-22について現在の状況をホワイトハウス側と
論じたことは保証する。
また、ホワイトハウスではSAP(政策指針)を本日更新しており、レビン上院軍事委員会長と
マケイン議員への書簡でも示されたようにF-22追加を含む法案は拒否すると明記してある。
Wednesday, July 15th, 2009 at 3:38 pm
Airing Differences
Peter R. Orszag, Director
http://www.whitehouse.gov/omb/blog/09/07/15/AiringDifferences/ にて確認
Bender
Q:アフガニスタンのヘルマンド州で海兵隊が行っている作戦について長官は報告を受けているか。
進展はどうか。どの程度作戦は続くのか。さらに部隊が必要なのか。
A:今週はアフガンの司令官とは機密TV会議をしていない。イラクとはした。作戦については常時
最新報告を受けている。これには海兵隊がヘルマンド州で行っているKhanjar作戦や英軍のパンサークロー
作戦も含まれる。また、米兵が亡くなるたびに知らせを受けている。今月は憂慮すべきペースで亡くなっている。
今月、アフガンで戦死したのは米兵22名、連合軍17名と思う。アフガンの状況を改善しようと取り組む
我々全員にとってきわめて困難な月となった。
こうむった損失はのぞき作戦の進展には力をえている。NawaとGarmsir地区ではほとんど抵抗を
受けていないようだ。総じて住民から歓迎されている。だが、これまで立ち入らなかった地域では
逃げ隠れしなかった武装勢力と対決している。IED、間接射撃、襲撃などで我々の進展を阻もうとしている。
この取り組みは長期のものであり、今秋には訓練教官として1個旅団が入る。やがては維持し建設する
のをアフガン治安部隊が行う必要があるので教官が多く必要だ。現在の9万名から13万4千名に
アフガン国軍を来年末までに拡大するにこの旅団は大きく役立つ。
>357
>諸兵科連合大隊
実は、湾岸戦争時にいくつか試験運用されたらしいというのは秘密です。
詳細はサンデーアートの湾岸ムック参照してください。
(今会社で手元にないので詳しく書けないっすw)
(またEM規制が起きてなければ良いのですががが)
>>364続き
Q:Brianの質問に続くが、作戦はどの程度の期間か。
A:2011年末までだ。(#冗談だ)。
Q:数ヶ月か、数週間か。
A:どの程度続くかは公表できない。少なくともこの場では明かせない。
言えるのは、同様な作戦を他にも行うことだ。今回の作戦を長く続けなかったとしても、多数を
今後行う。アフガンで住民を保護する取り組みとして、重点をあらためてのことだ。
新たな司令官と新たな戦略で、その方向へ向かっている。
Hal
Q:ニコルソン准将はヘルマンド州での作戦にはアフガン部隊がもっと必要と発言している。その言によれば
海兵4千名と連合軍に対してアフガン部隊650名だ。本日、英軍トップが米軍であれ英軍であれアフガン軍
であれさらに兵力が必要と発言した。
質問1 アフガン陸軍が9万名いるならば作戦に投じられているのはなぜ650名のみなのか。
質問2 アフガン陸軍を拡張し、既存人員を訓練するにはどのような手立てをとっているか。
A:質問1については現地の部隊にまかせたい。戦術上の決定や作戦に投じられている数については承知
していない。
アフガン治安部隊の拡張について。拡張しつつある。当初の計画では5年間で13万4千名であった。ホワイト
ハウスの戦略見直しでこれを基本的に2年間、2年半へと短縮した。現在の9万2千名から13万4千名へと
拡張する。2008年に訓練を受けたのはおおよそ2万6千名。2009年は2万8千名となる。
この点はマクリスタル大将の戦略見直しでも検討されており長官とも連絡している。細部に立ち入るのは
控える。大将の戦略は規模と速度、必要性についても提言する。
13万4千名に拡張するのは大仕事だ。教官は貴重だ。同盟諸国から提供をえるのは難しいため
我々が望む限度を越えて出さねばならない。13万4千名をこえてさらに拡張するのであれば、
情勢に影響を及ぼせる時期に完了させ、部隊を長期にわたり資金的に維持するには米国のみならず、
世界各国の関与が必要だ。
資金は極めて高額だが、米国あるいは同盟諸国が自身で行うよりははるかに安い。だが、
アフガン政府自身が賄える額をはるかに上回る。今年、米国がアフガン治安部隊訓練と維持に支出するのは
70億ドルを越える。一方、アフガン政府の予算はおおまかに7億ドルから8億ドルだ。
つまりアフガン治安部隊育成に真剣になり関与するとすれば、教官と財政貢献の面でさらなる負担を
受け入れる必要がある。
Al
Q:つまり、資金と教官の点で米国はやれることは全てしているということか。さらに拡張を早めるには
他国次第ということか。
A:そうとはいえない。我々の負担は重いが、アフガン治安部隊の成長を早められるよう努力している。
現在、アフガニスタン派遣兵力として承認されたのは6万8千名。1個旅団を教官として送ることになっており
その成果を待ちたい。
Louie
Q:アフガン治安部隊を13万4千名へ拡張することについて、長官は同盟諸国に大部分を負担するよう
求めたが成功しなかった。かりに13万4千名を越えてさらに拡張するとすれば、再度負担を求めるか。
A:我々は圧倒的過半を負担しており、他国と同様に財政的に困難な時期にある。規模をさらに拡大し
前倒しするとなれば国際的な取り組みがあらねばならない。米国単独では担えない。決断はまだ
下されていないが、そうなれば友邦、同盟国に何が最も益となり、集団でどうせねばならないかを
説得する。
Q:グアンタナモについて、6ヶ月間の検討が出てくると思うが。
A:法務省、ホワイトハウスと協議している。発表の時期についてはホワイトハウスに問い合わせすべき。
密接に連携しているとだけ言える。具体的なことについては答えをもちあわせていない。
Q:締め切りには間に合うのか。
A:遅れると考える理由は無い。だがホワイトハウスに問い合わせすることを勧める。
Tony
Q:空中給油機について。提案要求はどうか。長官は空軍あるいは国防総省文民で調達を管理
できると決断したか。
A:長官は先週、会合を開き、その問題が論じられたが最終決断はまだだ。おそらく秋になるだろう。
Q:秋になにが出るのか。提案要求の送付か。
A:最初はRFP(提案要求)を春に出すといい、その後夏になるとしていた。だが今では秋になる
とみている。(#関係各者)全員が正しく運べるよう慎重を期そうとしている。
>>365 ちなみに陸自では大隊戦闘群なるものがあります、空挺団の普通科大隊は演習時がそういうのだたーり。
もっというと中隊戦闘群も。
むかーし陸幕命題のために他部隊から人員を集めてうにゃうにゃしていましたが、
終礼で皆が廊下に集まるとギュウギュウ詰めの中で中隊長がポツリ、
「250人オーバーの中隊か・・・」
そら3佐を中隊長にしないと(略
戦車マガジン2月号別冊「砂漠の電撃戦 湾岸戦争の機甲部隊」 p83
NAM戦後、第8騎兵連隊第1大隊をベースにTk1Co、MI1Coの諸兵科連合機動大隊(CAMBs)を実験編成
その後、86師団での運用を目指し、下記3タイプの諸兵科連合機動大隊を実験運用
(均衡型) Tk2Co、MI2Co
(戦車重装型) Tk3Co、MI1Co
(機械化型) Tk1Co、MI3Co
90年以降独立第194機甲旅団を基幹に諸兵科連合機動部隊(CATF)を実験編成
本部Co、戦車Cox3、機械化Cox2、自走砲Cox1
これは(TkCox2+MICox2)の戦闘群を2個編成し、TkCox1は予備とし、自走砲がこれを支援
湾岸ではこれらの実績を参考に師団の戦闘旅団貴下の大隊を諸兵科連合戦闘群を臨時編成
ちなみに、中隊規模で混成する戦闘機動中隊と呼ばれる
(戦車型) 中隊本部、TkPtx2、MIPtx1
(機械化型) 中退本部、TkPtx1、MIPtx2、重火器Pt(M106自走迫、M901自走TOW)x1
というのもあります。
>>371 F-22追加生産、アフガン治安部隊育成支援、北朝鮮情勢と日本には厳しい内容の記者会見だった。
北朝鮮のミサイル発射については日本人記者が最後のほうで質問しているが、日本にとって厳しい内容
だったため、何か対応に変化があるかと伺ったのだろうか。
訳は例によってあちこち端折ってあり、訳語の選択もあまり考えていない。
>>372 http://ja.wikipedia.org/wiki/中隊 陸自の場合、中隊長は少佐が多いのですね。初めて知りました。
>>373 詳しくありがとうございます。combined arms manuver battalionだったのですね。
編制は機甲騎兵連隊の中隊に良く似たものを列線機甲部隊で試していたとは知りませんでした。
独立第194機甲旅団は以下によると90年の湾岸危機でサウジ派遣される第V軍団部隊に喰われて
しまい、任務部隊編成をとる大隊1個と工兵大隊1個にまで細ったと書かれています。
http://en.wikipedia.org/wiki/194th_Armored_Brigade_(United_States)
今ではフォートノックスの訓練部隊の名として引き継がれているとか。
army timesのトップ二つ目
米陸軍、一時的な人員規模拡大をゲイツ国防長官発表
今後3年で2万2千名増員して、現在の54万7400名から56万9千名へ
ついせんだって6万5千名の増員を終えたばかり。
#この背景についてはフォートドラムの兵士との対話集会で語っている。
医療上の理由で部隊を実質的に離脱しているが、籍を置いたままとなっている兵が
かなりの数になっていると述べていた。
トップ記事はアフガンで拘束された米兵の動画がネットに流れた話
ゲームジャーナル 文禄の役 の感想 (未プレイ、ルールと雑誌本体の戦略指針などを読んで)
機動部隊を根拠地から発進させて敵背後を撹乱する段階や、通常戦に持ち込んで敵主力を
撃退する段階として義兵闘争を描いている。
今、イラク戦争やアフガニスタン戦争、或いは1980年代のソ連のアフガン侵攻に対するムジャヒディン
などは、あくまでも人道主義と民主主義を標榜し植民地帝国から脱した西側流の軍隊の戦争方法、
平定戦に対する内乱勢力の戦いであり、各地に蟠拠する武装勢力が敵正規軍に損耗を強い続ける
ことで敵国内世論と政治指導層の意思に打撃を与えることで戦略目標を達成するというのとは異なる。
つまり、文禄の役では根拠地を確立(例えば全羅道、麗水は李舜臣の出撃拠点)し、大国明の
通常部隊が介入してきており、これに呼応して各地で義兵が挙兵しては拠点を奪取している状況。
ムジャヒディンがジャララバードを奪取したり、べトコンがユエを制圧しても保持しえなかったことを
思えばかなり進んだ段階にある。
今見ているゲリラ戦を説明できるシステムではないけど、ゲリラ戦をマップとユニットで表現する解として
納得がゆくという感想でした。
6月30日の米軍のイラク都市部から撤退後の米軍の活動について、イラク側が大幅な制約を
加えており、米軍側に不満があるという話
最初の頃の報道の調子では米側が自制して活動を控えているという話だったと思う。
Confusion over U.S. role after deadline
By Heath Druzin, Stars and Stripes
Mideast edition, Thursday, July 9, 2009
MUQDADIYAH, Iraq
http://www.stripes.com/article.asp?section=104&article=63635 #こういう話はワシントンポストが強いようだ。それより前に出てくる新聞は今のところ発見していない。
combined arms maneuver battalionという言葉を使っている論考の例
sysytem-admin forceなどの平定戦に特化し通常戦能力の無い部隊ではなく、
通常戦で戦線を形成し、機動する能力ある部隊という意味で機動の一言が入っている。
Producing Victory: Rethinking Conventional Forces in COIN Operations
Lieutenant Colonel Douglas A. Ollivant, U.S. Army,
First Lieutenant Eric D. Chewning, U.S. Army Reserve
Military Review
July-August 2006
http://www.army.mil/professionalwriting/volumes/volume4/november_2006/11_06_4.html 著者らは第5騎兵連隊第1大隊の作戦将校、戦術情報将校を経験
・2007年1月発表増派がある前年、ギャンブルで国家安全保障会議などでイラク戦略見直しが
ひそかに進められていたとされる時期に出ている
#イラクでは間に合わないかもしれないが、これからの敵は我々の弱点をみてとり利用するであろう
として、ガルラを引用しつつ、地域を担任する大隊に資金供与など民生と人間情報収集の
権限、指示をまとめることで効果をあげることを訴えている。歩兵、戦車、工兵、前方支援の
連合による通常戦能力は全様相作戦で必要とはしているが、付け足しに近い感がある。
Patrolling Korengal Valley
http://www.youtube.com/watch?v=SkLJLFtSBmU アフガニスタンKunar州 第4歩兵師団第4旅団第12歩兵連隊第2大隊
日時 2009年月12日
場所 Korengal渓谷
部隊 同B中隊
#報道だと最近は旅団の数字しか言わぬのでどの師団のどの部隊か分かりにくいが
軍自前の広報でははっきり描いてあるものらしい。
ちなみに冒頭で谷の斜面で炸裂するのは白リン弾だと思う。次の場面とあわせて
砲か迫の弾着を修正しているところらしい。谷間を進んでて斜面から攻撃を受けて
擲弾筒や狙撃銃(分隊指名射手?)などを含めて反撃しているところだろうか。
FORT LEWIS: Soldiers face charges over smoke grenades
THE NEWS TRIBUNE
Published: 07/21/09 12:05 am
http://www.thenewstribune.com/news/crime/story/817042.html 7月17日の夜、第2歩兵師団第5旅団の兵らが、基地の外のパーティーで
煙幕弾を使い、隣人の芝生を焦がし、午後9時25分に警察に通報される
・警察は苦情で会場となっていた家を訪れ、憲兵に連絡、兵らは基地にて拘束される
7月20日、同旅団はアフガニスタンへ向けて出発するも、兵らは取り調べの間
基地に拘束されたまま 容疑は窃盗(#軍の煙幕弾を盗んだ)など
拘束されているのは二等軍曹3名、三等軍曹3名、特技兵1名、兵3名
#つまり、アフガニスタン南部カンダハルに重装備は運び終わったのだろう。
アフガン大統領選は8月20日で一ヶ月を切る。
F-22 may face obstacle on House floor
By William Matthews - Staff writer
Posted : Wednesday Jul 22, 2009 16:31:52 EDT
http://www.airforcetimes.com/news/2009/07/air_dn_House_approp_web_072209/ F-22生産案、下院でも上院に続いて風向きが怪しい
・米連邦下院は来年、選挙を迎える
・一方、党派が投票に大きな影響を与える傾向がある
下院通過後には両院協議会での調整がある
・今のところ下院案には12機の追加生産が盛り込まれている 上院ではゼロ
一方、政権側が要求していないが議会が盛り込んだ航空機調達関連の予算もあり
下院歳出法案では
C-17 3機、C-37要人輸送機 3機(国防総省案ではB-737 1機だった)、F/A-18E/F 18機(原案9機)
E-2D 3機(原案では2機)など
Casualties raise doubts abroad on Afghan war
By Elaine Ganley and Matt Moore - The Associated Press
Ganley reported from Paris. Associated Press writers Geir Moulson in Berlin,
Jill Lawless in London, Ariel David in Rome, Karel Janicek in Prague,
Charmaine Noronha in Toronto, Tanalee Smith in Sydney, Toby Sterling in Amsterdam,
Jan Olsen in Copenhagen, Louise Nordstrom in Stockholm
Ian MacDougall in Oslo contributed to this report.
Posted : Thursday Jul 23, 2009 18:14:19 EDT
BERLIN
http://www.airforcetimes.com/news/2009/07/ap_afghanistan_doubts_abroad_072309/ アフガン戦争への派遣の継続、戦闘任務への参加を巡り各国世論をみている記事
フランス:2900名。これまで戦死者27名(うち10名は2008年8月の伏撃)、オバマ政権の追加派遣を断る
イタリア:2800名。国防相は火曜に現地を訪問、UAVと装甲強化した車両の増加を約束。
豪州:1550名。先週11名目が戦死。空軍参謀総長は多国籍軍が撤退すれば内戦となり、タリバンが
優勢となる可能性が極めて大きいと発言。
#戦争ならば派兵だが、非戦闘任務もあるなどアフガニスタンでのISAF参加は訳語の選択が
難しい。だいたい、アフガニスタン戦争とメディアが言い出したのは最近のことのように思う。
機甲戦の理論と歴史に出てきたtankbulanceの登場する記事
Only female warrior in Lebanon
In Russia she served in the Red Army. In Israel,
Dr. Marina, the only female soldier in Lebanon, takes care of injured under fire
Eitan Glickman
Published: 07.25.06, 18:50 / Israel News
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3281291,00.html 2006年のレバノン戦争(イスラエル国防軍対ヒズボラ、人によってはイラン)
登場する軍医(尉官)Lt. Dr. Marina(32歳)は記事時点で6年8ヶ月前にロシアから移民
ロシアでは赤軍で軍医
イスラエルでは兵科将校訓練(combat officers' course)を受講
メルカバ救急型(wikiによると武装はそのままで車内を野戦救急車に改装、軍医チームが乗り組む)
でレバノン領内に入り、負傷者を救出してイスラエル領内まで戻り、MDAに引き継いでいる
記事時点ではレバノン入りしている唯一の女性兵士とのこと
>>395は
>>394から武装勢力が精密誘導兵器、たとえば誘導迫撃砲弾を手に入れた場合と
固体レーザーによる迎撃の可能性のくだりをとりあげたもの。
>>394は新興大国たる中国やイランの入域閉塞、地域拒絶戦略(海洋緊扼点、サイバー、宇宙など)
、武装勢力の高度技術兵器入手などにより
米国が従来、世界に戦力を投射、維持する能力を保証してきた兵器、或いは
中国の通常弾道弾の射程内に入った基地の使用を前提とする兵器(例えば嘉手納、グアム
から発進する短距離攻撃機など)は軍事力の優位を保証するものではなくなると論じ、
あらたに優位を確保できる分野に資源を投資することを提言している。
具体的には次世代長距離爆撃機、固体レーザーによるミサイル、ロケット、榴弾迎撃など
これに対して例えばEFVは両用群がより沖合いから行動する必要に迫られており、陸上では
武装勢力が使うIEDにも脆いとしてキャンセルを勧めるなどしている。
#両用戦能力の見直しを海空陸と別に後回しにしたのは一度に海兵隊までも相手にできなかったのか
どっちにしろ、海軍の艦隊建設の方向が分からないと海兵隊の今後が不明なためか。
>>396 いくつかの点、例えば中国のアンチアクセス(入域拒絶、入域閉塞、訳語要検討)が
実効をあげつつある面もあるという認識が書かれている。
また、中国が敵対行動にはでぬまでも、入域拒絶で米軍が戦力投射のため立ち入れなくなる
ことを利用して米国を強迫することは可能性としてあるとみている。
一方、従来の同盟国以外で新たな同盟国を見出し(たとえばインド)、韓国は北朝鮮に対する
自衛能力十分であり、豪州は常に体格以上の重いパンチを発揮する、日本は人口的には
減少しつつあり経済は困難を抱えているがこれまでより大きな役割を果たす向きにあるという
ことも書いている。
中国はアンチアクセス、エリアデナイアル戦略の例としてあげられているのだが、中国を軸に
論文の前後をつなぎ合わせるとかなり違う読み方になる。
ただ、経済的にはどうであれ、米ソ冷戦でソ連は原潜建造でも戦車生産でもなんでも無理を重ねた
あげくに破綻した前例を中国はみており、それで新戦略として米国が従来優位を保ってきた分野
を非対称的に拒絶しえる方向に努力を注いでるというのはわかるが、米国が新たな軍事戦略を
築き上げるのは可能なんだろうか。
July 23, 2009
Force Structure Actions at Fort Carson Announced
http://www.defenselink.mil/releases/release.aspx?releaseid=12841 コロラド州フォートカーソンで
第46工兵分遣隊、第615工兵中隊、第52工兵大隊本部が創設
・これらは2007年の陸軍拡大の一環
また、
第80工兵チーム、第40需品チームを創設、第230財務中隊、第576工兵中隊、第59需品中隊を調整
・陸軍の確信とモジュール化計画を支える統合的な戦力調整の一環
軍人431名増加、陸軍文民に変化無し
・2010年4月16日までに完了予定
#陸軍省は先日、ゲレン長官の退任式典が開かれていた
July 16, 2009
Navy and Army Name First Three Joint High Speed Vessels
http://www.defenselink.mil/releases/release.aspx?releaseid=12823 Mabus海軍長官とゲレン陸軍長官、JHSV3隻の命名を発表
Fortitude (JHSV 1) 陸軍調達分
Vigilant (JHSV 2) 海軍調達分
Spearhead (JHSV 3) 陸軍調達分
引渡し後の運用と整備は両軍で責任を持つ
・700ショートトンを1200海里、平均35ノットで輸送
・浅深度港湾、水路でも航行可
・戦闘重量のエイブラムスを自走でランプから積み込み、積み下ろし可能
・航空機型の乗客席312名、固定バース104箇所以上
・建造はアラバマ州MobileのオースタルUSAで、契約は10隻(陸軍5隻、海軍5隻)
・建造開始は2009年秋に予定を組まれている建造態勢検討(PRR, Production Readiness Review)後
PRRは設計の熟成度、資材部品の入手度、造船所の建造態勢を検討するもの
July 14, 2009
DoD Announces Units for Upcoming Afghanistan Rotation
http://www.defenselink.mil/releases/release.aspx?releaseid=12815 アフガニスタンへISAFの戦力維持のため
2009年晩秋に派遣
第101空挺師団第3旅団戦闘団(ケンタッキー州フォートキャンベル) おおよそ3800名
2009年から2010年の冬に派遣
第173空挺旅団(イタリア、Vicenza) おおよそ3700名
#第101のこの旅団は米陸軍で初のベトナム系(難民一世)が旅団長。2001年以降の戦地派遣は5回目で
陸軍全旅団で最多とのこと。army timesに記事あり。
July 14, 2009
DoD Announces Upcoming Operation Iraqi Freedom Rotation
http://www.defenselink.mil/releases/release.aspx?releaseid=12816 2009年秋から2010年早くにイラクに派遣される部隊、師団本部3つと旅団8個(総勢3万)発表される
師団本部
第3歩兵師団本部(ジョージア州フォートスチュアート)
第1歩兵師団本部(カンザス州フォートライリー)
第1機甲師団本部(ドイツ、ヴィースヴァーデン)
旅団
第1機甲師団第1旅団戦闘団(テキサス州フォートブリス)
第10山岳師団第1旅団戦闘団(ニューヨーク州フォートドラム)
第10山岳師団第2旅団戦闘団(ニューヨーク州フォートドラム)
顧問および支援旅団
第3歩兵師団第3旅団戦闘団(ジョージア州フォートベニング)
同 第2旅団戦闘団(ジョージア州フォートスチュアート)
同 第1旅団戦闘団(同所)
第4歩兵師団第3旅団戦闘団(コロラド州フォートカーソン)
警備旅団
第53旅団戦闘団(フロリダ陸軍州兵)
続き
現在の活動レベルを保つに必要な交代戦力を供するとしている。さらなる派遣命令は今後に
兵力水準の決定があった場合、出される
師団本部:イラク国内での治安作戦の支援で指揮統制、情報、捜索、偵察能力を供する
3個旅団:現在、イラク国内にいる部隊の交代。全様相の安定作戦をイラク都市外でイラク治安部隊と
提携して行う
顧問および支援旅団:顧問および支援を行う。イラク国内に居る部隊の交代。イラク治安部隊の訓練と
指導、調整して対テロ任務、進行中の軍民の活動の警護
警備旅団:イラクおよびクウェートでの基地防御および経路保安を含む運動の自由と作戦の継続を保つ
任務につく。第53旅団は2007年12月にアフガニスタンへの派遣が発表されたが、その後ほどなくして
クウェートへの派遣へと切り替わっていた。
#CSMによると顧問及び支援旅団という区分が登場するのは初めて。
July 20, 2009
Army Partially Terminates Future Combat Systems Manned Ground Vehicle
http://www.defenselink.mil/releases/release.aspx?releaseid=12831 アメリカの陸軍省は20日、FCSのMGV(有人戦闘車両)の開発作業を中止することを発表
・陸軍は国防長官の勧告と6月23日付のFCS旅団調達覚書にそった決定
・6月24日付でNLOS-C(#有人戦闘車両のうちの自走榴弾砲型)の作業も停止
有人戦闘車両開発の中止によりNLOS-Cの開発にも悪影響あり
・陸軍は国防総省とともに議会とも協力してNLOS-Cに関する取り組みについて途を探っている
国防総省とも連携して陸軍では120日間で新たな地上戦闘車両の要求を取りまとめている
・イラク及びアフガニスタンの戦訓を取り込み、FCS有人戦闘車両開発で達成した成果を生かす
ボーイング(FCSの主契約企業)は早期歩兵旅団向け開発作業を継続
ネットワークの強化、状況認識の攻城、離隔間接射撃能力を供するもの
#主契約というのと言葉は違うが意味は近い。プライムコントラクターという言葉は別な開発では
使われているがFCSでは違っていた。
#NLOS-Cは空挺師団などの105mm榴弾砲、155mm榴弾砲の代替にはFH-777があるしなぁ。
だが実物もあり実射もしており議員にお披露目もしている。
>>403 Col. is 1st Vietnamese-American BCT commander
By Kristin M. Hall - The Associated Press
Posted : Thursday Jul 23, 2009 16:53:09 EDT
FORT CAMPBELL, Ky.
http://www.armytimes.com/news/2009/07/ap_vietnamese_american_commander_072309/ Viet Luong大佐
・1975年難民として一家で米国に到着
・南カリフォルニア大学卒 主として陸軍空挺部隊(第82空挺師団、第173空挺旅団(イタリア))で勤務
・陸軍の戦闘旅団長としてベトナム系は初
・イラク派遣経験あり
第101空中強襲師団第3旅団は14ヶ月間のイラク派遣から帰還したばかり
・戦地派遣は5度目
2002年にアフガン派遣されている以外はイラク派遣
旅団は今月アフガン向けの訓練を開始、文化、言語のほかMRAPなど新装備の扱いも学ぶ
派遣期間の間の本国滞在期間は12ヶ月から13ヶ月間になるとみられる
>>405 Pentagon deploys new troops to Iraq, with a twist
The deployment will include four brigades aimed at training and advising Iraqis
a nod to America's slow pullback from the front lines.
By Gordon Lubold | Staff writer of The Christian Science Monitor
from the July 14, 2009 edition
WASHINGTON
http://www.csmonitor.com/2009/0714/p02s25-usmi.html 少なくともあと2個顧問支援旅団が派遣されるはず、だが今回のように旅団1個全体が顧問支援
向けとなるのか、それとも戦闘旅団の一部に組み込まれる形なのか、両者の中間となるかは不明
・顧問支援旅団は建設工兵、憲兵、兵站要員多し
また、法治、統治、経済開発、文化顧問などの軍民の専門家を含む可能性あり
イラク都市部から撤退したとオディエルノ大将(MNF-I司令官)は発言しているが
その内実については良く分からないという話を最後につけている
NATO's mission in Afghanistan: the political strategy (27/07/2009)
LOCATION NATO Headquarters, Brussels
SPEAKER Foreign Secretary, David Miliband
EVENT ‘NATO’s mission in Afghanistan: The political strategy’
DATE 27/07/2009
http://www.fco.gov.uk/en/newsroom/latest-news/?view=Speech&id=20612467 ミリバンド英外相、NATO本部で演説
・タリバンの各構成要素を示した上で、和解と統合を軸の一つとする政治戦略を軍事戦略と
あわせて国際社会は推進すべきとする
・同日、英国防省はパンサークロー作戦の成果について発表したとのこと
#パキスタン領内のアフガン系パシュトン人難民の存在が大きいのだろうと思う。
1980年代にソ連侵攻でパキスタン側に流出して、故郷の村に往復して戦闘する者がかなり
いるのではないだろうか。
>>413 ウォーリア歩兵戦闘車は途中で、仕掛け爆弾をよけるため道から逸れて田園を
走行したという記述あり。
#ここらはTimesの記事等で国内の反響をみて発表内容を考えているのか、
つまり、事前の観測気球だったのかも。実際にいつから行われている方法かは
これのみでは不明。
>>413 豹の爪作戦終了の話
July 28, 2009
Britain 'will need more troops' for success in Afghanistan
Michael Evans, Defence Editor, and Francis Elliott
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/article6729794.ece さらなる作戦を行うには増援が必要で、豹の爪で確保した地域を保持するのに現行兵力が必要
とのこと
・作戦は3千名が参加、タリバン側500名をヘルマンド州内の英国ワイト島に相当する広さの面積から放逐
ミリバンド外相の演説はカルザイ大統領宛てのはっきりしたメッセージであり
穏健派タリバンとの和解を求めたものとしている
A New Afghanistan Commander Rethinks How to Measure Success
By THOM SHANKER
Published: June 19, 2009
WASHINGTON
http://www.nytimes.com/2009/06/20/world/asia/20military.html >>420 新戦略検討の話が出ていた記事。豹の爪とか、剣の一撃とかの作戦を開始する直前だった
ことが今となると分かる。
#オバマ新政権が1月に発足して、1万7千名増派、4千名追加増派を続けて発表して
まとまった部隊が現地入りして6月下旬から作戦開始。作戦開始から1ヶ月間で米英を中心に
兵士の損害数が跳ね上がり世論激化。アフガニスタンの場合は冬季の活動の低下が大きい。
08:00, 23 - 25 Jun 2009
RUSI, Whitehall, London, SW1A 2ET
http://www.rusi.org/landwarfare/presentations/ General Sir David Richards outlines his vision of the future character of war
6月下旬、イギリスのRUSIで行われた陸戦フォーラム
次期陸軍参謀総長サー・リチャーズが講演している
(他に現任、米陸軍参謀総長らも講演)
要旨:非国家主体との戦いのみならず国家主体との戦いも非対称性を突くものとなる。
軍備を整えるに当たっては従来の戦闘を同盟(NATO、米国)との共同で抑止し整備負担を
軽減しつつ、非対称な戦いに備える必要があると主張。
国家主体はイランとヒズボラに見るがごとく代理戦争であったり、サイバー攻撃といった匿名性
を半ばまとってのものを用い、従来想定されてきた大規模な通常戦の可能性は薄れている。
続き
現任(8月終わりに交代)の陸軍参謀総長の基調演説
あちこち適当に摘み食いして記憶に残ったことまとめ 使う言葉、概念も演説内にでてくるとは
限らない。勝手に補っている。
Keynote Speech: General Sir Richard Dannatt
国防指針検討にあたり、陸軍が統合戦力を構成していることを強調、他軍種とのいさかいの
報道を否定
・陸軍としては政治の要請で、同盟、連合を組んでの戦役、戦闘で十分な発言力を確保するには
師団規模を送り出す必要があると認識。2個師団6個旅団(旅団は師団内固有でなく、組み換え)態勢で
介入は師団規模、事後の安定作戦では旅団規模を出せる態勢を目指している
・イラクの教訓は兵力の節用というのはありえぬ。逆効果であり、兵数、物量が必要な作戦はあること。
供出する兵力が不足するならば、同盟内での任務を見直すべき
・イラクでの教訓はあるが、対内乱作戦だけに専門化するのは断固として避けねばならない。
最良の対応をできる態勢となるのは良い。
基調講演の聴衆にはマティス米海兵隊大将らもいたことが紹介されているほか
ブラジル、ウクライナ、ドイツ、イラク、パキスタン、フランスから将官が出席している。
米陸軍参謀総長ケーシー大将はこの次に講演。内容は不明。RUSIでは現任と次期の講演内容
の筆記録のみあり。
Gates Speaks of Quicker Troop Decrease in Iraq
By Greg Jaffe
Washington Post Staff Writer
Thursday, July 30, 2009
INCIRLIK AIR BASE, Turkey, July 29
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/07/29/AR2009072900963.html ゲイツ米国防長官、イラクを訪問
イラクから今年中に予定よりも1個旅団多く撤退される可能性を示唆する発言
・従来は今年中に2個旅団だったが、3個旅団に増やす可能性あり
撤退にあたってはMNF-I司令官オディエルノ大将の進言が前提で、最終的な決断は今秋
クルド人自治区ではバルザニ大統領と面会し、駐留米軍兵力がある程度あり、イラク中央政府に
発言力があるうちにアラブ・クルド問題の政治的解決を促した模様
イラク政府治安部隊はかつて米軍が支援していた反イラン体制組織のキャンプを強制捜索
・強制捜索とその後の衝突でイラン人少なくとも8名が死亡
New-breed RAAF fighter may see Afghanistan action
Patrick Walters, St Louis | July 10, 2009
http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,25197,25759156-31477,00.html 豪州空軍、ホーネットか新たに配備されるスーパーホーネットをアフガン派遣する可能性あり
・現在はオランダがOruzgan州にF-16戦闘機を配備しているが、今年に撤退の予定
・豪州空軍はF-111の更新にF/A-18スーパーホーネットを取得する
・7月9日、アメリカのセントルイスのボーイングの組立工場で豪州空軍向けの機体が予定より
3ヶ月早くロールアウト、豪州空軍のBinskin参謀総長が式典に出席
・配備先はクイーンズランド州Amberleyの第1飛行隊で、最初の引渡し分は2010年3月までに到着
・全部で24機を取得、APG-79を装備、複座 うち12機は電子戦機改装向けの配線をする
・F-111は2010年末までに退役予定
・スーパーホーネットが就役するのは10年から15年で、その後はF-35に引き継ぐ
Digger death leads to upgraded gear
Mark Dodd | July 25, 2009
http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,25197,25832129-31477,00.html 豪州軍は2008年10月にMRTF(Mentoring and Reconstruction Task Force)を創設、
アフガンで任務に当たっている
・この部隊に従来よりも軽量化された防弾ベストを支給する。これは特殊作戦任務部隊には既に
支給されており、構成によっては従来より3.3kg重量が軽くなる
きっかけとなったのは2009年3月にMRTFの伍長がタリバンとの銃撃戦で戦死したこと
撃たれたのは頭部で防弾ベストの改善で救えるわけではない部位だが、調査で証言した兵らは
ボディアーマーの重量は戦闘時の軽歩兵作戦活動に最適ではなかったと語っている
・戦死したのはMathew Hopkins伍長 第7王立豪州連隊(ダーウィン)所属 21歳
豪州軍の顧問教官が戦死するのはベトナム戦争以来
・場所は豪州軍が駐留するTarin Kowtから北に12km。
Hopkins伍長の部隊が武装勢力に撃ちかけたところ、50mから100mの距離で小火器およびRPGで反撃
される。伍長が泥レンガの建物の外で伏射していたところ、撃たれる。陸軍衛生兵が物陰から駆け寄り
救護。その後20分から30分間、隊はかなりの射撃をうけて建物内で釘付けになる。その後、射撃しつつ
後退。アフガン国軍兵士がHopkins伍長を運び、豪州兵が援護射撃。その時すでに生命の兆候は
無くなっており、蘇生できなかった。また、米軍のヘリは遺体を回収するため銃火を冒した。
豪州軍はアフガンでこれまでに11名戦死。その多くは特殊部隊の兵士。
Could an 'Entebbe-style' raid have saved British hostages?
As negotiations faltered, a daring plan inspired by the Uganda hostage crisis was
considered to free the men seized in Iraq five years ago
By Patrick Cockburn
Thursday, 30 July 2009
http://www.independent.co.uk/news/world/middle-east/could-an-entebbestyle-raid-have-saved-british-hostages-1764689.html 見出しのあとの説明で5年前というのは誤り。英人ら5名が誘拐、人質となったのは2007年のこと
・記事はサドル師派内の特別グループについて実態の一部を明かしている
・また、英当局は一時、5名がイラン領内にいるとみて、イスラエルが行ったエンテベ空港襲撃型の
解放作戦を検討するも成功率は低くリスクは大きいとして実行に至らず
・現在も不明の人質3名のうち、Garudaworldの警護員2名は既に殺害されたと見られる
英当局が家族にその旨を伝えたとのこと。残る1名の消息は不明
F-22追加調達は米連邦議会下院本会議で否決される。米空軍向けの追加調達案は
上院、下院ともに消える。外国向け輸出の議論もあるように産経は報じているがどの程度か。
#F-XはF-35に実質的に絞られるのだろうか。それとも生産ライン再開(B-1爆撃機で例がある)
のような大どんでん返しがこの先あるのだろうか。F-35の開発はどうなるのか次第だが。
Air Force officials release F-22 accident report
Posted 7/31/2009
http://www.af.mil/news/story.asp?id=123161328 米空軍装備コマンド、3月25日のF-22墜落事故調査報告書を発表
・原因は人的要素と高G
・事故は3月25日、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地から35マイルの地点で発生
搭乗者は死亡、機体は損失。
・搭乗していたテストパイロットのDavid Cooley(ロッキードマーチンの従業員)は元空軍パイロットで
F-22も含め搭乗経験豊富。
・事故当時、高G機動で機体性能と機器を試験中。音声およびテレメトリのデータによれば
予定の試験3つのうち2つを終え、3つ目の試験機動中に高Gでほとんど意識不明となり、状況認識
を欠くにいたり、これがため回復機動が遅れたと推定。
・遅まきながら回復機動に入るも、高度が足りないとみてパイロットは脱出を試みたが、
機速と突風のため、脱出と同時に致命傷を負う
・事故調査委は機体そのものは正常に機能しており、設計上あるいは耐空上でF-22の飛行に
問題となる事項は無いと結論
>>435 メモは2009年6月30日のイラク都市部からの撤退で、マリキ首相が勝利を謳ったこと
への反発、イラク国内政治で各政治勢力(場合によってはマリキ首相も含む)がメッセージを
表すのに米軍を攻撃し、米軍側は駐留協定により各部隊がこれまでのような作戦、自衛行動を
とるのに制限がある中で7月中旬ごろ書かれたもの。
上のエントリで意見を表明している専門家は、イラク駐留は平和維持活動であり、平和が
定着するまではイラクから嫌われようとも必要という意見などが多いが、早期撤退に賛成の
者も複数あり。
イラク治安部隊の能力を汚職、縁故主義にまみれているというメモの評価については
アンバル州の部隊は優れていると擁護する専門家あり。海兵隊の大尉でアンバル州に
派遣の経験ある者。
U.S. shifting drones' focus to Taliban
In Afghanistan, the military is moving away from targeting Al Qaeda in favor of stabilizing the country.
By Julian E. Barnes
July 30, 2009
Reporting from Kabul, Afghanistan
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-afghanistan30-2009jul30,0,1878949,full.story イラクからアフガニスタンへ無人機を移しているほか、アフガニスタンでもアルカイダ指導層追跡と
殺害から通常の内乱戦へと無人機の任務の比重を移しつつあるという話
#マクリスタル大将はイラクで対テロ直接行動などを指揮してきた経験の者だが、これまでの新聞記事
にみる発言では繰り返し、内乱戦での住民とゲリラの分離、住民の治安確保という線を訴えている。
アフガン戦略見直しの報告書は邦紙によると8月14日が提出期限とのこと。
Q & A with Gen. Stanley A. McChrystal
By Julian E. Barnes
July 28, 2009
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fgw-qa-mcchrystal28-2009jul28,0,1713296,full.story マクリスタル大将のインタビュー録
・人口稠密地域での住民とゲリラの分離、住民の治安確保を優先
・対テロ任務については語るべき立場にないとしつつも古典的な対内乱戦を重点とすべき
・国境の山岳地帯の基地については引き払うこともあるとし、大規模な掃討作戦と撤退は効果が無い
・ISR(情報、捜索、偵察)は運用を見直し中で、特定の人物、特定の地点に長期にわたって張り付かせる
ような用い方もありえる。何を見つけようとしているかしっかり把握せねば無駄になる
・戦略見直しはNATO事務総長および米国防長官に出す指針の再検討と、米国防長官に出す
兵力、資源規模の検討とがある
・ヘルマンド州の作戦は就任数ヶ月前から計画されていたが、良い案であり時機も適していたゆえ実行。
ケシの栽培が盛んな地域であり、植え付け期の前に行われ、農民に代替作物への切り替えを勧められる。
・アフガン治安部隊育成では指導顧問(各部隊に常時同行し指導)と部隊間提携(連合側の部隊と
アフガン側の部隊が共同で作戦活動する)の二つを併用。規模拡大については提言済みで承認待ち。
・ハカニの組織やヘクマティヤルについてイラクでの自警団にみられるような取り込みはどうかと
たずねられて、両組織のこととは特定できぬ文脈で中級、下級の戦士や指導者については大いに
可能性があると返答。
U.S. commander in Afghanistan shifts focus to protecting people
Gen. Stanley McChrystal says the military must work for the safety of the Afghan people,
even if it means temporarily allowing the Taliban to operate more freely in remote areas.
By Julian E. Barnes
July 26, 2009
Reporting from Kabul, Afghanistan
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-afghan-interview26-2009jul26,0,2077745,full.story >>438のインタビューをもとにした記事
インタビューはマクリスタルの執務室の外にあるバルコニーで行われた。このバルコニーはウォールーム
に改装されるとのこと
・戦略見直しはまだ提出されていないが作業で得られた知見はワシントンとの遠隔会議などで伝達
されている
・ISRの運用見直しはU-2などの有人機を含んでおり、広い範囲を捜索して廻るのでなく
定点を監視する用い方へ切り替える
・僻地の基地(fire base)で住民の治安確保には役立たぬところからは撤退している。
人口稠密地域での住民とゲリラの分離を重点とし僻地でタリバンに自由な行動を許すのもやむをえない
・実際のところ、タリバンが支配している地域、アフガン治安部隊と連合軍側が通常は入っていかない
地域ができているのを認める
・朝の状況ブリーフィングではアフガン側も出席するよう司令部センターの慣行を改め、情報を共有
#英軍のニムロッド、米海軍のP-3Cなども投入されているはず。U-2は
>>437の記事では
24時間毎に撮影すれば道路上で爆弾が仕掛けられている地点を発見できるという。
Iraq Veterans Find Afghan Enemy Even Bolder
By RICHARD A. OPPEL Jr.
Published: July 25, 2009
NAWA, Afghanistan
http://www.nytimes.com/2009/07/26/world/asia/26marines.html イラク派遣の経験ある海兵の談話を元とする記事。イラクのように攻撃即離脱
でなく、タリバンは火力基盤を築き、翼側へ機動してくる。戦闘時間も長い。
イラクとは敵が異なる。と話している。
#タリバンが精強という報道の初見は遅れた。イギリスはヘルマンドにISAF地方拡大が
決まってから3年くらい駐留しているのだが、神話に近い精強さが伝えられているのに
気づいたのはウェールズ近衛連隊第1大隊(1個大隊しかない連隊)大隊長が戦死した
ときの報道から。
>>440 タリバンは無線を傍受されていることに気づき、伏撃地点や爆弾を仕掛けた地点などの
欺瞞情報を話している。
イラクと異なり軍用火薬や砲弾を大量に入手できず、肥料から爆薬を作るなど手製。
海兵より人数が三分の一でも大胆に攻撃を仕掛けてき、手の込んだ伏撃を仕掛け、基地に戻ろうとする
海兵を遮断。
#タリバンが民心収攬を重点とする戦闘指針、心得を発行したという報道が最近あった
>>435訂正
On PointUの著者で、CSI所長経験あり。メモは軍事関係ブログなどで流出。
大佐本人とみられる者のブログにも要約版が掲載されていたが削除されている。
元記事ではグーグルキャッシュへのリンクあり。
#軍人ブロガーの問題でもあるんだろうか。
Remains of first US Gulf War casualty solve 18 year mystery
The Pentagon once took the unprecedented step of switching
Capt. 'Scott' Speicher's status from 'killed in action' to 'missing-captured,' thinking he was alive.
By Gordon Lubold | Staff writer of The Christian Science Monitor
from the August 2, 2009 edition
WASHINGTON
http://www.csmonitor.com/2009/0802/p02s01-usmi.html 1991年、湾岸戦争で搭乗のF/A-18が墜落し行方不明となっていた米海軍大佐の遺体が18年ぶりに
確認される
朝日新聞朝刊30面にて、イラク戦争での民間人技術者のイラク周辺国への派遣の実態記事あり
・陸自車両の仕掛け爆弾対策でジャマーの類が導入されたことが裏付けられている内容
機密の機器でその据付と調整に民間企業技術者がクウェート国内に派遣されている。
#車両を海自の輸送艦で運んだときはジャマーの類は付けられていなかったと思う。
クウェートでイラク入りする前に付けたのだろう。
ストライカー装甲車も鳥篭装甲はクウェートか現地派遣先で取り付けているらしい。
フォートルイスからタコマ港へ自走する画像などでは鳥篭装甲はついていない。
With new GI Bill, a surge of veterans at colleges
More than 100,000 veterans have already been approved under the bill
taking effect Saturday. Are campuses prepared?
By Stacy Teicher Khadaroo | Staff writer of The Christian Science Monitor
from the July 31, 2009 edition
http://www.csmonitor.com/2009/0731/p02s13-usmi.html 新GI法(大学など高等教育機関の授業料と生活費を国費負担してもらえる制度)が8月1日施行される
・これまでに退役軍人省が承認したのは11万2千名
・記事では課題として、復役して派遣された場合や訓練期間中の学費払い戻し、軍など他機関で
受けた教育の単位認定、キャンパスでの軍役経験者向けクラブなどの制度整備を各大学が行う必要
があるとみて、アンケート調査している
July 16, 2009
Town Hall Meeting with Secretary of Defense Robert Gates at Fort Drum, N.Y.
http://www.defenselink.mil/transcripts/transcript.aspx?transcriptid=4446 ニューヨーク州部フォートドラムには第10山岳師団本部、第1旅団、第2旅団、第3旅団と航空旅団が
駐屯
・冒頭の声明から判断して
第1旅団は居場所語られず、第2旅団はJRTC(軽旅団の旅団規模演習場、仮想敵大隊あり)で演習中で
イラク派遣、第3旅団と第10航空旅団、第10兵站旅団はイラクにあり帰還が間近。
師団本部はイラクから帰還中か帰還直後。
#第1旅団か第4旅団(JRTCのあるルイジアナ州フォートポークが原屯地)はアフガン派遣中で
Wardak州にいるはず。
アエラで1945年8月6日の原爆投下機の飛行コースに別論あり。
四国と九州の間の豊後水道を北上し、瀬戸内海を通過して広島市から東方で旋回して待機、
空襲警報解除後に広島上空へ進入し投下したというもの。
被爆者で存命の者の証言をもとに、人的損害を多く与えて標本を得るには地下や屋内に
篭っている人数をできるだけ減らす必要があったと考えていたのではとしている。
#朝日でオバマのプラハ核廃絶演説を題材の一つとする非核連載あり
29 Jul. 2009
Appointment of General Stephane Abrial to the post of Supreme Allied Commander Transformation
http://www.nato.int/cps/en/SID-3D480D5E-3A232B2A/natolive/news_56712.htm 変革担当最高連合司令官に現在は仏空軍参謀総長Stephane Abrial大将が就任
・現任は米海兵隊のマティス大将
・この司令部は米国のバージニア州ノーフォークにあり、米統合戦力軍司令部と同居
マティスは米統合戦力軍司令官と兼任、wikiによるともともとはNATO大西洋軍司令部で
欧州正面への米国からの増援のため大西洋のシーレーン確保を任務としていた。
2000年代始めに変革担当に衣替えしたもの
First NATO Press conference
by Secretary General Anders Fogh Rasmussen
http://www.nato.int/cps/en/natolive/opinions_56776.htm 8月1日に就任したラスムセン事務総長の最初の記者会見での冒頭演説
・アフガニスタンとロシアとの戦略関係に取り組むとし、そのほか
コソボ(KFOR)、ソマリア海賊などの課題もあげる。また、マデリン・オルブライトら
専門家会合を発足しNATOの戦略構想を練る。これは開かれたプロセスで
一般からの意見をウェブサイトで受け付ける。
最後はフランス語で仏へ当てたと思われる部分。仏語は読めないので読み取れず。
http://seattletimes.nwsource.com/html/localnews/2009578779_apwaafghanistantroops.html 2008年7月13日アフガニスタン東部Wanat村で米陸軍第173空挺旅団の2個小隊の基地が襲撃を受け、多数が死傷した事件
の話。陸軍の公式調査と異なり、様々な錯誤を指摘する研究を元にしている
研究はCSI(combat study institute)でまとめられたもので254ページにおよぶ(未公開)
・研究をまとめたのはDouglas Cubbison 多数の面接などを根拠としている
時系列
7月8日 新たな場所に基地を設営に掛かる 水、燃料、食料、重機が不足。
7月12日 本部は無人機を他地域へ転じる。Pry大尉は猛烈に反対するも決定を覆せず。
7月13日 基地はおおよそ二百名からなる敵の襲撃を受け兵士9名戦死、27名負傷。
その後、基地のあった谷から米軍は撤退。
指摘
基地設営前に上級指揮官は現地を訪れず。設営の命令を出す前に当然の義務を果たしたか大変疑問
防御を固める工事につかう重機、情報支援が無かったことが死傷者に繋がっている
陸軍当局者は研究はまだ仕上がっておらず作業段階であり、草案ですらないと話している
・研究者当人の談話は取れず
ワシントンではすでに反響あり
・Jim Webb上院議員は7月9日に国防総省監察総監局に書簡を出し、上層部に責任があったか
徹底した調査をすべきと所信を伝える
・監察総監は2008年11月にホットラインで親から情報を明らかにするよう求められ、既に調査を開始
2007年6月、中隊の2個小隊はアフガニスタン東部のWaigal谷へ送り込まれる。武装勢力が蟠居している地域。
武装勢力は若い村人を収入と武芸を試す機会で誘っている。
8月 激戦あり。武装勢力が基地を蹂躙しかかり兵らは白兵戦を経験。
11月 伏撃で米兵6名戦死 同月 基地1箇所を閉鎖。
2008年1月 アフガン兵が小隊長のMatthew Kahler三等軍曹を射殺し、逃亡。調査の結果事故とされるが
小隊の兵らは故意と信じる。
その後激しい戦闘が2008年夏まで続くが、地歩は得られず。
米軍はBellaにある基地の閉鎖を計画。
7月4日 米軍の攻撃で地元住民憤激。米軍を攻撃して走り去る車列への反撃で、アパッチヘリがトラックに
射撃。地元診療所の医師、看護師、スタッフら17名が死亡。事の経緯は不明。中隊情報将校のPry大尉は
武装勢力が脅して車列に入り込んだとみている。地元住民のSami NurstaniはWaigal谷の住民と連合軍
の双方にとって7月4日は災厄だったと語り、この事件での怒りが8日後の攻撃に繋がったとしている。
7月8日 米兵、Wanatに入る。翌朝までに兵士47名(海兵数名を含む)、アフガン国軍落下傘兵24名ほど
が到着。
・アフガンの建築会社が重機で防御を構築することになっていたが、現れず。このため
掩蓋や掩蔽壕の構築をする装備、資材が不足
・中隊は小型重機のボブキャットはあったものの、迫撃砲座を作るのにコンテナを本来
2.1mまで積み上げるべきところ、1.2mしかできず。また、ボブキャットは信頼性に欠け、故障で1日使えず
・現地入り後4日間、飲料水も不足。10日と11日には一日一人一リットル以下となり、水を節約するため
土工など活動を控える
防御上で大きな弱点となったものの一つが監視哨で、戦闘陣地3箇所を設けたものの、螺旋鉄条網を
張る杭が無かったので、そのまま地面に置くのみ。
・戦死したBogar伍長(シアトル出身)は監視哨南辺の強化拠点に戦友らを促して土嚢を積み上げる
この4日間に多数の気がかりな兆候あり
・村の露店市に男性の小グループあり、陣地構築の模様を観察。女子供の姿が見えず。
深夜に山をゆく男性5名からなる集団が目視される。
7月12日、村落で食事をともにする会合で、親米派の男性とその子息が丘陵に姿をみとめたら撃つべき
と警告し、無人機の監視がついているかを尋ねる。しかし、無人機は他へ転用されていた。
7月13日午前4時頃、RPGの一斉射撃で攻撃始まる。迫撃砲が使えなくなる。監視哨(Bogar伍長と8名が
守備)は危機に陥る。攻撃の初弾は極めて正確で、監視哨にいた全員がすぐに負傷と研究は記している。
戦闘で基地の人員75%が死傷。増援とヘリの掃射、爆弾投下で撃退はしたものの
2日後に基地を撤退、谷を敵手に委ねる。
・3年以上も米軍に協力してきた住民らは武装勢力の復讐に無力なままさらされることとなった
第173空挺旅団長のCharles Preysler大佐はWanatの事件がこの谷での計画に長期に
わたる影響を与えたという見方に反発、2008年7月の星条旗紙のインタビューでは
Wanatの基地は一時的なもので、兵ら数夜、車両をとめておくだけの場所だったと主張。
#Bogar伍長の監視哨での奮戦の部分は省略。同伍長の日誌からの引用あり、両親の談話あり。
意外と激しいんだな…
>>455 アフガンでもイラクでもinfantry magazineの記事が読めればかなり厳しい状況であることが
分かります。イラク戦争初期でも海兵隊がMREしか食べられなくてうんざりだと話したと伝えている
報道などはありましたし、バグダッド大使館で補給が途絶えたりしたことなどもありますし、
2004年4月のサドル師派蜂起ではバグダッド西郊で補給車列が散々な目にあっています。
http://www.catskill.net/purple/cubbison.htm 研究の著者と思われる人の経歴
第10山岳師団の公式戦史家の経験あり 陸軍は砲兵で6年現役、10年予備役で少佐で退役。
リエンナクトもやるようです。
続き
ちなみにinfantryとarmorはイラク戦争開始後、本家本元は無料公開をしなくなりました。
無料ウェブ記事サイトでは読めてたところもありますが最近はどうだったか。
初報はシアトルタイムズではなくforegin policyだったようです。
Army Brass Conduct Before Afghan Attack Is Questioned
By Greg Jaffe
Washington Post Staff Writer
Friday, July 24, 2009
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/07/23/AR2009072303801.html 戦死した小隊長(中尉)は地元診療所の医師、看護師ら全員を殺害したヘリ攻撃後、報復がすぐにある
と懸念しており、兵らは危険な状況だと度々上層部に伝えていたと書いてあります。
この小隊長の親が退役大佐でWebb上院議員(ベトナム戦争出征の海兵小隊長)に研究の存在を
伝えたとのこと。
>>458 情報ありがとうございます。ワシントンポストで本出してたんですが、移ったのですね。
Russian Subs Patrolling Off East Coast of U.S.
By MARK MAZZETTI and THOM SHANKER
Published: August 4, 2009
WASHINGTON
A version of this article appeared in print on August 5, 2009, on page A5 of the New York edition.
http://www.nytimes.com/2009/08/05/world/05patrol.html 国防総省筋によると、ロシア海軍のアクラ級攻撃原潜2隻が米本土東岸の公海を行動中
・1隻はアクラU型(最新型で、魚雷と対地対水上攻撃能力あるミサイルを搭載)
・国防総省筋によると1隻は米国沿岸200マイルほどの距離にいる もう1隻の位置は明かさず
・上層筋によるともう1隻はキューバに向けて航行中、捜索活動報告を見られる別の上層筋によると
北の方向へ向けて去ったという。
・2隻は挑発的な行動はとっていない。
・米海軍は両艦を追跡している。
・8月4日、オバマ大統領は電話でロシアのメドヴェージェフ大統領と会談したが、この件がとりあげられた
かは不明。ホワイトハウスによるとロシアとグルジアとの緊張を外交手段で解決するよう求めたとのこと。
・専門家Norman Polmarの談話によるとロシア海軍が米本土東岸に一線級の原潜を進出させるのは15年ぶり
#オハイオ級弾道潜は現在、12隻でうち8隻は西海岸バンゴールからアラスカ沖の待機海域へ出動
していると今週のアエラに出てくる。となると東海岸にいるのは4隻で、その待機海域にロシアがSSNを
送り込んだのだろうか。こうなると、あたごが瀬戸内海への豊後水道入り口で見かけた潜望鏡ってのが
本当なのかなぁ。
Britain's legacy in Iraq: Basra
STORY HIGHLIGHTS
In 2003 about 46,000 British troops were stationed in and around Iraq
British forces leave Iraq with 179 dead
Stationed in southern city of Basra, Iraq's second largest city
July 31, 2009 -- Updated 1107 GMT (1907 HKT)
From Arwa Damon
CNN
BAGHDAD, Iraq (CNN)
http://edition.cnn.com/2009/WORLD/meast/07/31/iraq.britain.basra/index.html 英軍のイラク撤退のCNN報道
・米国主導の侵攻直後はイラク人は英軍を歓迎した。サダム・フセイン政権の迫害から南部で
多数を占めるシーア派住民を守る部隊だと賞賛された。
・だが、速やかな撤退は無く、解放時のムードは一変
・2004年末にはシーア派過激派民兵がバスラを支配。民兵が法を行使するのを英軍部隊は
脇でみるのみとなったようだ
・2007年9月に英軍はバスラおよびイラク南部から完全に撤退
・しかし、英軍が訓練したイラク警察は民兵勢力に浸透されており、イラク陸軍は封じ込めようと苦闘
・民兵の暴力による統治で女性は細身のジーンズを穿いたり、口紅をつけただけで処刑される
また、夫の死後、独身で暮らしているという理由だけで処刑された事件あり
・2008年3月、イラク政府は”騎士の突撃”作戦を発動。イラク兵と米軍顧問でバスラは溢れかえる。
英軍も戦闘の渦中に引き戻され、マスチフ装甲車やウォーリア歩兵戦闘車が路上で見られるように
・状況は酷かった、民兵が治安部隊を支配していたのが大きい とイラク将官のAziz Swadyは
語る。だが、作戦後、市民がイラク治安部隊を信用するようになった。
July 29, 2009
Richard Holbrooke declares war on Taleban bankrollers
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article6730964.ece ホルブルック特使、タリバンへの資金供給源を探る対策班立ち上げをNATO本部での記者会見で語る
・同特使によるとタリバンの資金源は麻薬取引よりも、湾岸諸国や西欧の同調者からの寄付のほうが巨額
出所となっている国にはサウジアラビア、アラブ首長国連邦なども含まれる
米財務省、FBI、CIAの人員が”麻薬および資金”対策班に加わり、資金の出所を探る
・パキスタンおよびアフガニスタンへと流入する資金はイスラム圏の複雑で公式外にあるHalwalaを
通じて流れているとみられ、追跡は極めて困難
また、パキスタンのSwat地区で難民危機が生じており、援助が足りないと欧州各国を難じ
(武装勢力の)新たな人集めの場となりかねないと警告
>>467 南西アジアの戦地派遣中の部隊が対象で、戦場昇進できる階級は二等軍曹(E-6まで)。
部隊長の判断のみで推薦でき、人事考課委員会を開くことはない。推薦人数に制限無し。
最終的な承認は中央軍の中将(試行時はMNF-I司令官、TF82司令官)が行う。
条件は
戦場昇進する階級の任務をすでに果たしていること
その階級にふさわしき統率、技術が認めれること
体重、体力などの基本的な基準を満たしていること
大幅な免除が各階級での最低年限、軍教育などで与えられうる
制約事項として
戦場昇進で下士官へ進級できるのは1回限り(三等軍曹に戦場昇進した者は、さらに二等軍曹へと
戦場昇進できない)
没後昇進は無し、個人褒賞の代わりに使ってはならない
先駆試行は2008年4月に開始され、現役予備役あわせて912名が戦場昇進した
・昇進管理が中央で一括となったベトナム戦争後、戦場昇進制度が施行されるのは初めて
第二次世界大戦やその後の紛争では一般的に行われていた
>>463 続報
Russian general confirms sub patrols near U.S.
Wire reports
Posted : Wednesday Aug 5, 2009 11:11:50 EDT
http://www.armytimes.com/news/2009/08/navy_russiansub_080509w/ ロシア軍将官のAnatoly Nogovitsyn、記者会見で米本土東岸の公海で原潜がパトロールしていることを認める
・定期哨戒で国際慣行に沿ったもの、2007年の戦略爆撃機の定期パトロール再開後に開始とのこと
また同将軍は米側の原潜がロシア沿岸を同様にパトロールしていることを示唆
ロシアの通信社はNYTimes報道に反応して、軍事筋外交筋の談話を配信
ロシア海軍はロシア連邦近海で米国を含むNATO潜水艦の位置を組織的に把握している とのこと
>>470 兵力不足は治安戦、平定戦、対内乱戦で致命的。米陸軍は2007年1月発表の
イラク増派戦略の成功で対内乱戦能力をようやく身につけ実行したという評価があると
思うが、実際には今でも兵力が不足している中、大隊や中隊では無理を強いられている
のではないか。
一方で米陸軍の戦史家が現役将校を批判する内容の研究をまとめ、それに基づいて
調査報道があり、遺族の声が伝えられる健全さがある。
アフガン人との交流についての遺族のメールは、アフガン人はむかつくといった兵士の言が
研究から引用されている点への反論。
Air Force requests 100 light-attack planes
By Bruce Rolfsen - Staff writer
Posted : Tuesday Aug 4, 2009 16:54:15 EDT
http://www.airforcetimes.com/news/2009/08/airforce_light_airplane_080309w/ 米空軍、COIN機導入の動き
6月27日、空軍装備集団航空システムセンターが情報要求を発する
・2012年に100機を購入開始し、2013年に初期作戦能力獲得を予定
・航空戦闘軍団が機体を運用、整備する
仕様
・複座、ウェポンおよび外部燃料タンクステーション4箇所、機載レーザー照射器
搭載能力:500ポンド爆弾2発(最低限)、2.75インチロケット、機関砲
コクピットは装甲化、ディスプレイは夜間暗視装置対応、フレアやチャフなどの防御兵装
着陸距離6000フィート以下、巡航速度200マイル毎時、無給油航続距離1000マイル
#C-27スパルタンのような小型短距離輸送機も導入している。アフガニスタンの山岳地帯などで
ヘリに替わって対地直協任務をしたりするんだろうか。
>>470 大隊長の寄稿から一部を訳出
兵の状況
”全くインフラが存在しない”現実は記すにあたいする。築城資材、障害資材、電力、温食と
冷たい飲料は何ヶ月もの間、わずかであり、兵はほとんど休むいとまがなかった。同様の重荷を
負った者で無ければ彼らが信じられぬほどの作戦テンポを保ったことは理解できまい。15ヶ月の
長きにわたり、大隊の兵は敵を追い詰めつづけた。B中隊傘下の小隊は休息と回復のため、三度、
絶えず敵と争い続けたKorengal渓谷から撤退した。休息回復期間は3日から7日間で、部隊の防護を
受けられるキャンプブレシングで過ごした。同基地には24時間態勢の食堂、ランドリー、ジム、士気
福利娯楽施設がある。
なによりも、同基地の大隊先任曹長と作戦曹長は兵の福利を我が身のごとく関心を向けていた。
B中隊以外の他の中隊ではキャンプブレシングやそのほかの基地に自隊のみで、時には輪番で
戻っていた。
精神衛生の専門家も、そして大隊の兵らが証したように、二階梯上の隊への復帰は戦闘外哨の
兵が必要としまた望む上限でもある。
旅団の心理学専門家はまずもって兵士であり、軍医は二の次という評判があった。同じく
一級品の兵である大隊付牧師とともに作戦地域を巡回し、小隊基地に何日も滞在した。
両名とも前線の戦力をできるかぎり保つのに計り知れぬ価値があった。心理学専門家か
牧師が特定の兵士を小隊基地から後送すべしと勧告するのは、比較的稀であり、常に
指揮系統を通じて実施されたが、その兵士は大隊内にて任務を与えられ、大隊の活動に
名誉ある貢献をし勤務し続けられた。
最終分析として
大隊は敵と交戦すること1100回。
・射撃任務 5400回 (36500発を消費)
・航空攻撃 3800発 (爆弾投下および機銃掃射)
・ジャベリン対戦車ミサイル23発
・TOWミサイル 108発
・手榴弾 数百発
を要した。
敵は最大有効射程の距離で交戦するのが通例だったが、少なくとも5回は
米兵に手が触れる距離まで迫った。大隊の兵26名がKunar州で戦死した。
そのほか
・143名が負傷
・3名に名誉勲章を申請
・2名に殊勲章を申請(うち1名は本稿執筆までに叙勲される)
・銀星章25名
・銅星章(勇敢)90名
・陸軍褒章(勇敢)300名超
#以下略
訳注の大隊は正確にはRock大隊任務部隊。大隊を基幹として編組した部隊。
従軍牧師の身辺警護隊が小隊基地の増援として用いられている話、また、訳出箇所外で
大隊の各部隊が兵種に関わらず機動(歩兵として活動)した話などがある。
白兵戦も少なくとも5回は起きているのだろう。また、B中隊では少なくとも3回一時撤退し、これは
自力では行えなかったということになる。
>>474 一方、B中隊の話からはこの大隊では小隊毎に押し出して基地を作り、撤退も含めて
柔軟に対応していたらしきことが判明する。従ってC中隊第2小隊のみに重い負担が掛かっていた
わけではない。そして、大隊はもてる全力を振り絞って前線の歩兵の数を保とうとしていたらしきことも
わかる。
また、大隊としてはアフガン治安部隊の育成に努力を注ぎ千名規模から3倍弱へと陣容を拡大した
としている。
>>475 2000年に同様の研究が行われておりその後継で現状に合わせて更新したということ。
中国の短距離弾道弾の台湾航空基地への脅威と、その結果、航空戦で大陸中国側が勝利する
可能性を指摘しつつも、揚陸戦では各段階で課題を積み残していることを指摘する内容らしい。
航空戦では日本の嘉手納、岩国の米軍基地にも中国弾道弾が降る可能性に触れて検討している
箇所ある模様。場合によっては台湾の航空戦力は弾道弾により滑走路使用不可能、地上撃破と
なり、米空母戦闘群と空軍の増援到着以前に航空戦に敗北、航空攻撃に台湾が晒される可能性
にも触れているようだ。
2009年8月7日(金)
ポピーからサフラン咲く地へ
〜アフガニスタンの復興に向けて
黒田 東彦(アジア開発銀行総裁)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20090804/201685/?P=1 アフガニスタン復興で、携帯キャリアへの援助やケシにかわる代替作物としてサフランの奨励、
交通インフラの整備などにざっと触れている。
農村所得の8割はケシ栽培で得られている。また2008年は旱魃で麦の収穫が大幅に低下
したことがあり灌漑整備が必須とのこと。
#豹の爪作戦でヘルマンド川流域に英軍が投入された話では運河、水路を作戦境界として、
或いは部隊の進撃線や目標線として、進入不可地形として渡渉点や橋梁を押さえつつ包囲網を
張ろうとしていたようだけども。
ケシ栽培は灌漑があれば収量が伸びる可能性もあるんだろうか。ここらは各作戦線の調整の
話になるか。
Kurilla takes over 75th Ranger Regiment
By Michelle Tan - Staff writer
Posted : Thursday Aug 6, 2009 15:34:15 EDT
http://www.armytimes.com/news/2009/08/army_benningupdate_080609w/ 第75レンジャー連隊長にMichael Kurilla大佐が上番 ジョージア州フォートベニング近くの
National Infantry Museumにて式典が8月6日開かれた
・同大佐は
レンジャー連隊第2大隊長、第24歩兵連隊第1大隊長(モスル 2004-2005)を経験
・前任はRichard Clarke大佐(フォートブラッグに補任される)
・モスルではこの記事筆者が武装勢力の者を追跡して負傷した模様が紹介されたことあり
式典は2年おきのRanger Rendezbous、8月3日に1000名以上のレンジャーが参加
した戦術空挺降下で始まった行事の締めくくりとなった。
・この行事は部隊の伝統であり、レンジャーの展示などがあり、家族や退役者も出席
から開催された行事の締めくくり
その後、負傷から回復しレンジャー大隊長となった
Iraqi army officers pulled $4.8-million bank heist, police say
Soldiers attached to an elite unit have been arrested and the money has been found,
authorities say. The episode fuels fears that internal corruption is the nation's biggest security threat.
By Liz Sly
Times staff writers Raheem Salman and Caesar Ahmed contributed to this report.
August 3, 2009
Reporting from Baghdad
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-iraq-robbery3-2009aug03,0,4906203.story イラクで起きた銀行強盗の犯人は
・警備員8名を射殺し、480万ドルを奪った犯人は当初、スンニ派武装勢力が活動資金を賄うためと
見られていたが、実はイラクのシーア派副大統領Adel Abdul Mehdi氏を警護するエリート部隊の
陸軍士官らであったことが判明
・当局によると8月2日に大尉1名、尉官1名を含む4名が逮捕され、奪われた金も発見された
・なおも4名の行方を追っている
・当局は副大統領の関与を否定(SIIC、イラクイスラム最高評議会に所属)
・犯行の動機は個人的なものであり、職と、現場に部隊がいることを利用したとのこと
テロとは関係なし
シーア派が圧倒的な治安部隊は汚職が激しく、バグダッドでの路上暴力の多くは政府内の派閥が
2010年1月選挙に向けて権力闘争として行っているという疑いをイラク人は抱いている
バグダッド大学の国際研究センターのNabil Salimはバグダッドのシーア派モスク5箇所での爆弾事件
(29名死亡)ですらアルカイダイラクやバース党の残党などの犯行だとはっきり決め付けられないと
し、これらの攻撃は政治的な理由と関連がある。体制内の者にはイラク国家の安定を望まぬ向き
があると話している。
マリキ首相は治安の安定をもたらしたものの、公共サービスと経済底入れでは苦境にある
・治安が落ち着いたことで、公共サービスが未だに整わぬことを武装勢力の活動のせいにはできない
・今夏、電力供給が著しく低下。地区によっては1日わずか2、4時間しか電力がこない
また、水道も何にも水がこない地区が多い
・首相は8月1日、部族指導者らにあてた演説で政府内の派閥が支持を落とすため復興を阻んでいる
と非難
モスルではなおも武装勢力が活発。また、アンバル州でも一連の爆弾攻撃あり。8月2日Hadithaの
市場で爆弾が炸裂、5名が死亡。
>>475 この本は岩国基地が沖縄にあると記しながら、普天間基地には触れてませんね。
取り違えてるのでしょう。
"Iwakuni on Okinawa" (xvi, 59)
"Iwakuni air bases on the Japanese island of Okinawa" (86)
>>484 はい。まだ半ばまでしか読んでないのですが、
日本の集団安全保障、集団自衛権との絡みがあるのか
、嘉手納にPAC-3が配備されている話とかが微妙な扱いの方向です。
嘉手納に中国の短距離弾道弾攻撃があるという話は既に嘉手納の米軍機が日本のあちこちの
航空自衛隊基地で共同訓練をしていますからある程度は対処済みだと思います。
岩国は普天間といっしょにあわせて、米海兵隊の固定翼機F/A-18E/F (実際に配備
されているのがスーパーホーネットであるかは知りません)の航空隊の戦闘加入を想定に
入れるのに使われているのでしょう。
国防総省の中国軍事力報告書で台湾対岸の短距離弾道弾戦力が着実に増強している
意味合いを航空戦で圧倒的な優勢をえるために使うからだという話で書いているのですが
色々と仮定も多い話です。
4章最後のあたりで、日本領土内の米軍基地に対する短距離弾道弾による先制攻撃がありえるかは
議論しているコラムがあります。作戦級で勝利の確立をあげるにはいかに魅力であるかをシムの結果で
説明しています。
岩国を沖縄として扱っているのは、ここらの想定が日本にとって過度に刺激的であるのを避けるため
だったんだろうかと疑う気持ちも起きます。過誤ではあるけども山口県にある岩国を沖縄にあるとして
扱うことで本州(航空自衛隊の新田原、築城、海上自衛隊の大村、鹿屋、防府、小月)の自衛隊の航空基地
を飛び越えての攻撃である部分を端折ろうとしたのかも。もっともざっくりと割り切っている話ですから
(台湾の航空基地は山岳地下に航空機格納庫のある二つをのぞき、全て台南のをモデルとするなど)、
そこまで取り入れる必要は無かったかもしれませんが。
第2章の台湾の政治過程、とくに陳水扁政権の様々な術策が大陸中国側をいらだたせ、平和的な
二国間の現状追認を揺さぶる結果をもたらしたという政治分析がこの報告書の核であり、第3章以降の
軍事分析は分量こそありますが、ミサイル防衛に関する部分のニュアンスを除いてはおまけみたいな
ものなのかもしれません。
固定サイトの長距離ミサイルは航空攻撃に対する生残性に乏しいとは書いていますが。
また、台湾側が先制を予期して対策をとった場合、つまり戦略的な奇襲が成立しなかった場合の分岐
などは想定に盛り込まれて実際にシムを走らせているわけではないです。戦闘機を高速道路や民間空港
に分散した場合の仮定がちょっと分析で触れられているだけ。
SLAM-ERについては、wikiで日本語だと対地攻撃、英語だと対地、対艦攻撃能力がある
となっていてここらはちょっと面白いです。
ハープーンを運用する能力がある自衛隊の兵器は潜水艦だけだったかな。
SLAM-ERはハープーンのコンテナに格納できるんだろうか。それとも航空機専用なのだろうか。
ランドの台湾上陸戦想定の話
結論となる章、130ページで三沢の台湾海峡中間点と中国大陸からの距離を比較した箇所がある。
全体として台湾に限らず、日本についても通用する部分が多いように感じる。
また、台湾有事の際に日本がどう動くかの問題が大きい。日本からすれば周辺事態になる
だろうけども。
想定では空母戦闘群の数は0、1、2個までしか扱っていない。しかし、実際には演習では3個来る
年次演習があるようだし、イラク戦争でも湾岸戦争でも、もっと集結させている。
さらに中国大陸内の策源地に対する米艦隊の攻撃、ことに航空基地に対する長距離巡航誘導弾
による反撃などは考慮されていない。米艦隊はあくまで台湾航空戦で台湾空軍に加勢して
防空戦闘に従事する扱い。この点ではSSGNが沖縄や横須賀に姿をみせている話があるし、
色々と含まれるべき要素が落ちている。
岩国を普天間と取り違えているのか、或いは実際に岩国まで台湾正面の人民解放軍の
短距離弾道弾は到達しうるのか、色々と考えさせる話。
>>489 中国本土に対する反撃の可能性については、結論の130ページからすぐ先で検討している。
だが、シムの想定には織り込まれておらず試行上の変数も設けられていない。
今書店に出ているモデルグラフィックス
滝沢聖峰
ついに政変は佳境に入る。都市の広場で民衆を前に舞台劇調で進む。
祝砲や号砲で大砲撃つだろうか。
宮崎駿 風立ちぬ
軽井沢に入って身辺展開が急激。ドイツ語や英語で話す話が面白い。
紙飛行機が付録で付属。
大規模掃討後もタリバン優勢=オバマ政権、米軍増派慎重−アフガン包括戦略
8月11日14時22分配信 時事通信
【ワシントン時事】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090811-00000089-jij-int #記事の調子は否定的だが、2007年1月発表のイラク増派でも現地の治安が好転したと
いう論調が定着するのは9月ごろのペトレイアスとクロッカーの議会証言の先まで掛かっている。
従って1年以内に現地情勢の好転が求められるという米政権側や軍の発言はこのあたりを
計算に入れていると思う。
内容のうちカンダハル州云々の部分は
到着したばかりのストライカー旅団(第2歩兵師団第5旅団)はカンダハル州南部に展開したこと
北部と西部への脅威の拡大は
西部、北部のパシュトン人地域にもタリバンの活動が拡散しつつあり、ドイツ軍は
クンドゥズ付近で大規模な軍事作戦に着手していること
などを指しているのだろう。
マクリスタル大将は報告書自体に増派規模を盛り込まず別に要請をするとも書かれており、
先週のベルギーでの国防長官、中央軍司令官、ISAF司令官の会議の話なども出てくる。
>>496 2000年の研究には中国の弾道弾戦力整備についての考察がある。
しかし、2008年の研究には中国海軍の空母整備の話は出てこない。
となれば、次の版が出るのは中国海軍が空母を洋上に出した年あたりだろうか。
中国海軍の空母機動部隊による米海軍空母打撃群との海戦よりは
入域遮断、地域拒絶戦略による対抗と、それに対する米海軍という話になりそう
だが。
これは中国空軍が既に弾道弾を集中して航空基地に先制第一撃すれば
航空戦力では圧倒的であることもあるのだろうけど、もう一つは研究は主として
空軍の立場から行われていることもあると思う。2008年版でトマホークとSSGN
に触れている箇所は中国本土への対地攻撃の政治的意味と絡めて最後に
まとめてあるように、想定をおさまりの着く範囲に止める意味合いもあるのだろうけど。
米軍の増援規模は湾岸戦争当時の10個戦闘航空団、6個空母戦闘群ではなく
1個戦闘航空団と2個空母戦闘群までに止めてある。
2008年では1個空軍戦闘航空団と1個海兵飛行隊、2個空母戦闘群。
日本国内の米軍航空基地(空軍、海兵隊)の話はこれまでのところで出てこず。
そもそも2000年版には政治情勢分析による軍事衝突発生の可能性を検討する章が設けられていない。
2008年版
台湾空軍と沖縄、岩国の航空基地に対する弾道弾による先制攻撃については
中国側の弾道弾戦力の総数を推定して、それを指揮統制、交通、電力、通信、航空基地に
割り振る形ではなく、渡海侵攻で上陸するには海峡上の航空優勢を確保する必要があり
よって、航空戦での優勢を確保するにたる弾道弾戦力(発射機、直後の大規模な航空攻撃
との連携、弾数)があるとして想定を組み立てている。
しかし、一方では弾頭重量合計は想定では500トンに満たず、1999年のユーゴ空爆(アライドフォース)
などでの投下弾重量を遥かに下回ることを指摘している。
>>497 しかし、政治に関する章を設けなかったことで航空戦主体に想定する作業の前に
政治的な制約を簡単に触れておき、どの範囲を想定しているかを示すことができている。
政治的な経緯を分析する部分と、想定の範囲を航空戦を主体として意義があることを示し、
触れなかった諸要素を絡めて分析にまとめあげる部分で検討される政治的な要素の部分と
切り離してあるのは、ある意味離れ技なのではないか。
アフガニスタン、麻薬業者50名を、殺害もしくは拘束する軍の作戦上の目標、標的とする
リストに入れられたという報道。従来の戦闘員のみを対象とする軍の作戦、活動規範から逸脱
しているのではという話あり。リストに入った麻薬業者はタリバンの資金源となっているという。
米上院外交委員会の報告書で書かれているとのこと。
イラク、モスルとアブグレイブなどで色々と報道あり。モスルでは爆弾、アブグレイブでは
スンニ派とシーア派の対立。住民帰還・帰居問題。
August 12, 2009, 10:51 AM
On Assignment: Emilio Morenatti Is Injured
By DAVID W. DUNLAP
http://lens.blogs.nytimes.com/2009/08/12/assignment-6/ 米陸軍第2歩兵師団第5旅団を取材していたAP通信のカメラマンEmilio Morenatti とAPテレビの
TVカメラマンAndi Jatmiko、および同旅団の兵士2名、カンダハル州のSpin Boldakから遠くない
開けた砂漠にて仕掛け爆弾で負傷。APの両名はカンダハルの軍病院へ運ばれ、その後
ドバイの医療センターへとさらに運ばれて治療を受けている。
・Emilioは芸術の域に達している報道写真を撮影する技量、今回の負傷では片足を手術で失っている
・Jatmikoも足に負傷したほか、肋骨2本を折っている
・負傷した兵士の氏名は公表されていない
・負傷した兵のうちの1名は車両から這い出し、Morenatti氏ともう1名の兵士に止血帯を当てた
・4名ともヘリでカンダハルの軍病院へ空輸
#砂漠でパトロールする旅団の兵士の群像の写真などAP通信の画像はtacoma news tribuneでも
伝えられていた。
偶然なのか、軍を美化するほどの写真の技量の主ゆえ特に狙われたのだろうか。
このブログではSwatから避難してきた少年がペシャワル近くのキャンプで蚊帳の下で休む写真が
紹介されている。Mrenattiはスペイン人でパキスタンのイスラマバードを拠点としている。
Afghan blast wounds journalists, SBCT soldiers
The Associated Press
Posted : Thursday Aug 13, 2009 5:52:06 EDT KABUL
http://www.armytimes.com/news/2009/08/ap_army_journalists_wounded_5th_sbct_081309/ 2009年8月11日 アフガニスタン カンダハル州Spin Boldakから北に15マイルの開けた砂漠地形で
ストライカー装甲車に乗車していたAP通信のカメラマン2名と米軍兵士2名が負傷。他に乗っていた
米兵4名は負傷せず。
・第5ストライカー連隊第8大隊B中隊長Denis Lortie大尉によると
負傷した兵士1名は車両から這い出て、もう一人の負傷兵に止血帯を当てた。
別の兵士がMorenattiに止血帯を当てた。
・負傷した4名はカンダハルの軍病院にヘリで空輸
・8月12日深夜、AP通信の2名はアラブ首長国連邦のドバイにある医療センターへ運ばれる
AP通信のMorenatti(40歳 スペイン出身)は足に重傷を負う。カンダハルでの手術で左足を切断
Jatmiko(44歳 インドネシア出身)は両脚に怪我、肋骨2箇所を骨折。
他兵士2名も脚部に負傷。うち1名は重傷
8月12日、爆発の現場から西北に120マイルのタリバンが支配するDahanehに米海兵隊、ヘリボーン
作戦開始
Emilio Morenattiはスペインでは有名。イスラマバードを拠点としアフガニスタン、イスラエル、パレスチナ
でAP通信にて取材。スペイン外相Miguel Angel MorationsはMorenattiの妻Marta Ramonedaと面会し
支援を申し出たとスペイン外務省は発表。
JatmikoはAP通信でアジアにて10年以上も取材しており、インドネシア外交官はAP通信にカブールで
連絡をとり同氏が適切に処遇される保証を求めた。
米国のJoint IED Defeat Organizationによると2009年7月の仕掛け爆弾件数は828回で
前年同月と比べ2倍以上となっている
アフガニスタンで死亡した報道人は1992年から2008年で18名。2009年はこれまでに少なくとも1名が
亡くなっている。
#第5歩兵連隊第8大隊? 第5騎兵連隊第8大隊?
>>502 SBCTは歩兵大隊3個に騎兵大隊1、砲兵大隊1と大型編制である関係で
傘下の大隊を他旅団へ出すことがイラクでは多かった。なかでもRSTA大隊は様々便利に
使われていることが多かったようだ。しかし、ヘルマンド州の作戦が開始された町まで
120マイルをアフガニスタンの場合、道路移動できるんだろうか。イラクとは道路事情が
明らかに異なるらしい。
もう一つ良く分からないのが
>>501の記事で開けた砂漠地形に感圧式で電気回路を閉じて起爆させるタイプ
を仕掛けたと書かれている点。
7月下旬に現地入りして、8月11日までの半月の間に大体の行動、どこらをどの程度で
走るかはばれたということだろうか。
Canada handoff of Afghan battle zones marks 'new era.'
BY MATTHEW FISHER, CANWEST NEWS SERVICEAUGUST 9, 2009
ARGHANDAB, Afghanistan
http://www.vancouversun.com/news/Canada+handoff+Afghan+battle+zones+marks/1875725/story.html 米陸軍第2歩兵師団第5旅団はカンダハル州をカナダ軍と分担して作戦
・同州はこれまで2006年早くにカブールから移動して以来、カナダ軍(2000名)が担任
・カナダ兵のこれまでの戦死者は127名
・今後、カナダ軍は州都カンダハルとその郊外3地区に集中 それ以外の州東部、北部、最西部で〆て
州半分を旅団が担当 これまでカナダ軍の中隊が担任していた地域に米軍の大隊と支援部隊が入る
ことになるという
・またカナダ軍は今後も州内の建設、開発活動を主導する
・旅団の到着で州内の兵力はおおよそ3倍(2千名→6千名)
・記事にはカナダ軍のTFカンダハルの准将Jon Vance、米陸軍旅団長Harry Tunnell IV大佐
州知事Tooryalai Wesa(アフガン系カナダ人、ブリティッシュコロンビア大学教授で2008年12月に知事
就任)、Bashir Khan准将(5個大隊を指揮)、長老らが登場 シューラが開かれ45分間だった
カナダ軍のLAV-3と米軍のストライカー装甲車は似ているが、ストライカーのほうが装甲は厚く性能も良い
Arghandab川流域と付近のShawali Kotを担任するのは米陸軍のJohathan Neumann中佐率いる大隊
・同地区にはカナダが資金支援した灌漑ダムがある
・同大隊は先週、ケベックの第12王立機甲連隊と行動を共にし、地域を引き継いだ
>>503 しかし、RSTA大隊ではなくて、対戦車中隊(創設されているとして)の可能性もある。
また、隣州の作戦に派遣される途中という話は無い。基地から15マイルの地点だから
パトロールしていただけなんだろうか。
Wanatの戦いでは襲われた小隊の基地は大隊のいるcamp blessingから7マイルの距離で
村のすぐ脇に設営中だった。
>>505 しかし、対戦車中隊は新設旅団で対戦車能力が特に必要とされているわけでなく、
むしろ歩兵など列線部隊の人員充足が急務であること。これはWanatの話でCOBに出た
のが2個小隊だったという話がある(1個小隊という話もある)が米兵45名中3名か2名は
米海兵隊のCAP(combined action platoon)のようにアフガン軍指導顧問なので、42名か43名。
2個歩兵小隊だとすれば細っている(15ヶ月の派遣期間後で磨耗した状態)こと、また、
定期的に医療的に戦場での勤務に堪えられぬ者を派遣した話が出てくること、などで分かる。
また、列線中隊であれば、一つ上の階梯の大隊本部の参謀付などで中隊長経験のある大尉、
少佐をストックしておけるし、他中隊と同様の編制であれば横滑りも可能だが、旅団に1個しか
無い中隊であり、親大隊がなければこれも不可能であること。つまり、人員の消耗で機能を
喪失しやすいこと。
また、Wanatの戦いではTOW搭載ハマーは米軍側の大火力として奇襲第一撃で撃破されているが
ストライカー旅団でも同様にするのであれば歩兵中隊ごとにばらしたほうが対戦車中隊として
纏めているよりも便利であること。しかし、すでにMGSはある程度の数揃っているようなので
105mm対戦車砲相当の直射火力はあるゆえ、是非ともTOWが必要な状況が生じることがあるのか
ちょっと不明であること。
これらを勘案すると公式サイトに出てこない対戦車中隊は果たしてあるのか疑問がある。
>>503 武装勢力側の観察の点について
負傷したAPカメラマンがチヌークでM777 軽量155mm牽引式榴弾砲を吊り下げてスピンボルダックに
到着する光景を撮影している。
間接火力の傘が整うまでは大規模な行動は控えていたのではないだろうか。
しかし、旅団の引継ぎがあったということは、カナダ軍の中隊からストライカー旅団の大隊へ引継ぎが
完了したということだろうし(つまり、村落を回りシューラに出て顔を繋ぐ)、RSTA大隊の場合は
歩兵や砲兵の列線部隊が現地入りするに先立ち、パトロールして航空撮影画像と現地を照合して
地図を作成する任務もあるはず。
また、カナダ軍が同様のLAV-3を使っていたわけで、開けた砂漠とはいえど、わだちがあったのかも
しれない。
しかし、仕掛け爆弾ではなくて不発の航空爆弾だったり雨で流されたソ連時代や内戦時代の対戦車
地雷(対人地雷なら良くあると思うが対戦車地雷があるかは知らない)が爆発した可能性だって
あるかもしれない。ここらは地雷のことを良く知らないのでなんともいえない。
accidental guerrillaを読み始める。アルカイダのアイマン・ザワヒリのような世界聖戦の理論家は
将来、毛沢東やゲバラのように内乱戦、ゲリラ戦の偶像でイデオローグになりえるんだろうか。
もう一つは著者のデビッド・キルクランは西側流の戦争を遂行する世界圏における対内乱戦の
理論家であり、世界聖戦を唱えてネットやらイスラム諸国を放浪する相手の対極にいるという位置づけ
があるように感じる。とくに冒頭の謎のイェメン人学生の挿話でそう思うし、著者の経歴
(豪州軍の将校として内乱戦や平和維持活動をたびたび経験→米国務省→米中央軍)をみても
そう思う。
戦争論の名著を読むでもゲリラ戦の名作は幾つか取り上げられていたが、毛沢東が大きな峰として
そびえているような話だった。
http://www.bbc.co.uk/robinhood/ イラク戦争、アフガン戦争の影響があるのか、英国における内乱勢力の英雄の話。
十字軍で戦争に幻滅を感じ、帰還して祖国で体制に叛旗を翻し、やがては主流派として政界、
社会に復帰する。また、飢えたる民の心を収攬しようとパンを配り、代官の悪法を正し、善法を
行うなど、対内乱戦の様相を西洋時代劇風に装飾として取り込んだような印象がある。
考えてみれば町山智浩のブログに出てくる過激なキリスト教原理主義に基づく対内乱戦
みたいな話がでてこないのは随分、文明的だと思う。最近出てきたのはイスラム圏を刺激
して裁判に注目を集めさせる手だったんだろうか。
場所 イタリア Viecnea Caserna Ederie
日時 2008年8月5日午前11時
人 中尉 第173空挺旅団第503落下傘連隊第2大隊A中隊
Q:2008年7月13日時点の配置
A中隊第3小隊長。C中隊増援として作戦。
Q:当日の行動
○×時、無線兵が私を起こし、Wanatで交戦あり、複数の負傷者が出ていると知らせた。
中隊長から指示あり、○×を起動し、車両6両と兵30名(第3小隊から25名、中隊本部から5名)を集合させ、
Wanat村へ前進を開始。指示により下車しWanat村まで路肩両側の溝川にありうる仕掛け爆弾や伏撃地点
を捜索。およそ2時間後、隊はWanat村に到着し、C中隊と連接。到着後、○×と協議し、第3小隊は分隊
規模の隊を車両パトロール基地の北東にあるC中隊観測哨に増援として送ることに決した。この観測哨で
は複数の死傷者が出ていた。その後、別の分隊規模の隊を車両パトロール基地から西にある建造物4箇所
を掃討するため送った。C中隊はこれらの建造物から射撃を浴びたと伝えてきていた。第1分隊と共に私は
建造物を掃討に向かい、その間、小隊軍曹である○×は第3分隊とともに観測哨へ向かった。射撃組1個が
残りWanatまで乗って来たガントラックに配置され、ヘリが飛来したら弾薬と物資を降ろすこととなった。
私の率いる隊はアフガン国軍の射撃組1個、指導顧問チーム1個とともに陣地を出て、車両パトロール基地
からおおよそ30mから50mにある建造物群の掃討を開始した。掃討は北から南へと向かって行い、最初の
建物は何事も無く確保した。二つ目の家屋には、およそ5名から7名のアフガン人家族がおり、年長の男性は
アフガン国軍将校だと名乗り、書類を提示した。我々はこの一家を拘束し、家屋内を捜索、AK-47 2丁、
無線機2機を発見した。どちらもアフガン国軍で使っているものだと主張された。敵の痕跡を初めて発見したの
は第三の家屋の外でであった。AK-47とPKMの空薬莢が多数、第三の家屋と第二の家屋の間に地面に落ちて
いた。第三の家屋の捜索ではさらなる敵の痕跡を発見した。空薬莢と弾が入ったままの弾倉が複数あった。
第四の家屋でもまた、AK-47とPKMの空薬莢が家の周囲に落ちており、屋内の一角にもあった。この第四の
家屋は車両パトロール基地からもっとも離れており、基地内の中隊指揮所からは約100mの距離で、家の内外
から中隊指揮所が見えた。家屋を掃討し一家族を拘束したのち、私の率いる隊は警戒を配置し、哨直を定めた。
第3小隊は第四の家屋に入り、アフガン国軍と指導顧問チームは第三の家屋に入り屋内に家族を拘束した。
午後になって、B中隊の小隊が到着した。第3小隊は陣地を改めて第三および第四の家屋を占領し、アフガン国軍
と拘束中の家族は第二の家屋へと戻った。我々は警戒を配しつつ、車両パトロール基地西側にて戦闘陣地を構築し、
やがてはガントラックのうち2両を陣地の増援火力として持ち込んだ。13日はその後何事も無く過ぎ、第3小隊は基地
西側の警戒を取り払い畳んだ。
Q:戦死したJonathon Brostrom中尉との関係
初めて会ったのはレンジャー学校でバディだった。アフガン派遣前はイタリアの基地で隣室同士であり
キャンプ・ブレッシングで大隊スタッフ勤務のときはバンカーを共有していた。大隊で私の一番の親友
だった。
Q:Wanatでの任務についてBrostrom中尉は難点、懸念を話すことがあったか。また、中尉は上官に
そのことを伝えたか。
7月7日、キャンプ・ブレッシングでBrostrom中尉と会話し、話題はWanatでの任務に及んだ。中尉は任務
を好かぬと話した。悪い了見であり、惨憺たる目に遭うだろう、というのもこれまで4回出向いたがそのたび
に伏撃されたり、仕掛け爆弾をくらっており、かなりの打撃を受けていたからだ。中尉は派遣期間の終わり
間際となってなぜこの任務を行おうとするのか理由が分からず、さかのぼること3月か4月(中尉の小隊が
ベラから撤退したとき)、Wanatに基地を築くというのが理由となっていた。中尉は3ヶ月か4ヶ月の間、この
任務を待っていたが、やがては行われないだろうと考えるようになった。しかし、この任務を彼らが推し進め
ていると知り、驚きもし失望もした。私は誰がこの任務を推し進めているのかと尋ねたところ、中尉は旅団、
大隊、はたまた中隊長の誰だともはっきりとは答えなかった、だがともかく考えが気に入っておらず、部下も
そうであった。中尉は任務に連れて行く部下の数について懸念をあらわし(たしか、23名から24名にアフガン
国軍部隊がいくばくかと話したと思う、アフガン国軍については中尉は戦力としては本当のところみていなか
った)、また、中尉は任務を行う地域の地形についても懸念をあらわにした。
私が地形について尋ねると、Bellaと似ているが、自分の位置より高いところに観測哨が無いと答えた。
これも懸念の材料だった、Bellaのときのように観測哨が設けられないのだ。
中尉はBellaでは少なくとも高地に観測哨があり、そこは攻められるかもしれないが、基地本体は守れる。
中尉はWanatでは観測哨が無いのを知っていた。私が上官にこの点を持ち出したかと尋ねたところ、中隊長
とは話してあり、懸念を伝えて、危険をいくばくなりと緩和する計画を立てた(設ける基地に迫撃砲の支援を
つけるなど)とのことだった。しかし、中尉は懸念が全て対処された、緩和されたとは思っていないようだった。
中尉がその他の者に懸念を伝えたか、或いは具体的にどのような対策がとられたかは知らないが、中尉は
上官に懸念を伝えたと確かに話していた。
Q:この任務について自身やその他の者は懸念を抱いていたか。もしそうであればそれらの懸念を解消
するためどのような手が打たれたか。
Brostrom中尉が小隊を率いてゆくと知り任務に懸念を抱いていた。また、指揮官としても懸念があった。
というのは任務計画と敵情を(人を介して)聞いていたからだ。わずか1個小隊のみであり、高地に観測哨
を設けるため米軍部隊を投じる計画も無いこと、とりわけこれまでの任務での敵活動がどの程度であるか
を考え合わせれば、快くはなかった。上官に実際の計画あるいは作戦命令を知っているかを尋ねたが知ら
ぬとのことだった。○×大尉とごく短く任務が実際に行われる前に話したが、C中隊には有能な指揮官が
多数おり、同様の懸念を持ち危険を認めて緩和するだろうということで一致した。
実際に現場に行くと、最大の難点は基地が計画された場所は一帯で最も低く、死角を全て補う観測哨は
無かった。新たな計画で東にある丘の上の建造物群に基地を移すことでこの難点は対処された。アフガン
コマンドーが暫定的に観測哨を新たな基地を囲む高地に設けた。
Q:護衛任務についたとき、○×大佐は任務について関心を表したか。そうである場合、その関心の源
(知っていればだが)は何であり、どのようなものであったか。
大佐はこの任務について関心を表した。関心の源は新聞やウェブ上の記事による報道が多くは源で
あった。大佐の関心は読んだ内容が関わっていることが多かった。たとえば、「敵はどうやって50m以内に
近づき、観測哨を蹂躙したのか」とか、「新たに設けた基地にどうやって200名もの敵兵が忍び寄れたのか」
などで、様々な通信社の報道する記事の「事実」全てがそうだった。大佐との会話では、これらが主な関心
の源だった。
Q:この調査について何らかの糊塗があったと考える者はいるか。そうであれば、どのようなものであり、
かつそのように非難する者はだれか。
いかなる類であれ糊塗があったと考える者は知らない
Q:何か付け加えることはあるか。
いまのところ、付け加えたいことは無い。
>>510-515 はWanatの戦いで戦死した小隊長の親友(自身も同じ大隊の別な中隊で小隊長)の
宣誓証言。1個小隊が23名から24名と書かれている箇所がある。
大隊のところに止め置かれた兵もいたかもしれぬし、負傷でドイツや本国に戻って治療している者も
いるだろうし、場合によっては休暇中の兵もいるのだろうけど。
空挺大隊の1個小隊の編制上での人員数は捜索中。軽歩兵大隊と同様だろうか。
大隊によっては、かなり独自の取り組みをする場合があるらしいので、あまり編制上の話に
こだわらないほうがいいかもしれないけども。
NATO Approves Intermediate Headquarters for Afghanistan
By Jim Garamone
American Forces Press Service
WASHINGTON, Aug. 14, 2009
http://www.defenselink.mil/news/newsarticle.aspx?id=55489 国防総省発表によると、NATOはアフガニスタンに軍団級司令部の創設を承認
・米国はロドリゲズ中将の就任を望んでいる
・司令部要員は米第X軍団が中心だが、NATO諸国などからの人員も入る
グルジア(NATO加盟を希望)は2010年に1個大隊のアフガン派遣を申し出ており、
米海兵隊(60名から70名)が750名規模部隊の訓練にグルジアに展開している
August 13, 2009
Army Releases July Suicide Data
http://www.defenselink.mil/releases/release.aspx?releaseid=12896 現役兵
2008年の7月末までの7ヶ月間で 79名
2009年同期間 96件(うち62件は自殺であると確定、34件は死因を調査中)
予備役兵(現役に復帰、召集を受けていない)
2008年1月-7月 32名
2009年 同期間 確定17名 死因調査中 28名
陸軍には自殺予防対策班(Suicide Prevention Task Force)あり
緊急時の支援には
Military OneSource
the Defense Center of Excellence for Psychological Health and Traumatic Brain Injury Outreach Center
があり、24時間不断の態勢で専門コンサルタントが受け付けている
デンバーもホワイトビーチに寄港
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/okinawa/090816denver.html 8月16日、米揚陸輸送艦デンバーは沖縄のホワイトビーチに寄港、MH-53E 2機が甲板上にあり
8月12日にはAAV-7を14両ほど辺野古沖合いに停泊してキャンプシュワブにあげている。
同艦はエセックス、トートゥガとともに米豪共同演習に参加して佐世保に帰還する途上と思われていた。
8月17日、同艦は台湾南西沖合いにあり、CH-53E 2機、SH-60 2機を搭載。台湾中部・南部での
台風被害(馬総統によると500名以上が亡くなっている)救援を開始する予定。
U.S. military sends 4 heavy helicopters
Taiwan not to accept a Chinese offer of heavy helicopters
Taiwan News, Staff Writer
2009-08-18 12:58 AM
http://www.etaiwannews.com/etn/news_content.php?id=1034079 #米空軍機らしいC-130 1機が台南の航空基地に到着。この機体は機体番号、所属基地などを
塗装で消してあるとのこと。ウェブ上の画像では消されている部分が写っているものが簡単には
見つからず。
#CH-53とMH-53の区別は遠くからでは難しいのだろう。SH-60はデンバーに随伴する艦艇のもの
だろうか。
>>511 家屋、建造物群の訳出について問題あり。
compoundはおそらく敷地外周を外壁で囲み、見張り塔が隅に立つものを指すのだろう。
accidental guerrillaの73ページにKunar州でこのような厳重な守りの住居が点在する農村風景の
画像あり。
>>507 AP通信カメラマンらの談話による続報あり 砂漠地形の中のアスファルトで舗装されていない道路
だったとのこと。
Joint Chiefs chairman making his influence felt
Adm. Michael Mullen has created a 'coordination cell' in the Pentagon
to focus on the related conflicts in Afghanistan and Pakistan.
Some say he is trying to bolster a position that had lost clout.
By Julian E. Barnes
August 3, 2009
Reporting from Kabul, Afghanistan, and Washington
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-mullen-war3-2009aug03,0,1532805.story 米軍制服組トップ、統合参謀本部議長マレン提督のアフガン戦争への取り組みをざっとみている記事
・アフガン・パキスタン調整班を設立、ペンタゴン地下に部屋あり
・ゲイツ国防長官とともにマキャナンの更迭をはかる。後任のマクリスタルはマレンの側近で仕えていた
・NDU(国防大学)卒の優秀者はアフガンでの任務に上番するよう求める これまでは国防総省か
各司令部の職につくことが多かった
・マレンが公にでて戦略を語ることが多いのはゲイツがラムズフェルドと異なり制服組の裁量を大きく
認めていることがある
・パキスタン訪問は多数におよび、カヤニ陸軍参謀総長と個人的に親密な関係を作り上げた。
これが今年春のパキスタン軍による攻勢に結びついた可能性がある
#朝日新聞でアフガンの現状を紹介する連載あり 本日が3回目
本日の記事に出ていたソ連時代に設立された文化センターの麻薬中毒者の話はLATimesでも過去に
登場している。
August 18, 2009
Tears on the front line: battle-weary forces tell of fatal Taleban attack
Troops 3 Platoon, A Company, 2 Rifles in Sangin speak about the horror
of the attack that killed three comrades
Anthony Loyd in Sangin
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/article6799817.ece 仕掛け爆弾で3名を失った第2ライフル連隊A中隊第3小隊の話
・同中隊は仕掛け爆弾で10名が戦死、第2ライフル全体では4月10日の展開開始から4ヵ月半で
戦死者は20名、負傷者も多数(第二次世界大戦の欧州戦線で戦った英軍部隊に匹敵する数)
・13日の3名戦死のケースは最初の爆発で負傷者が出、救出中に次の爆発が起きたことによる
・この記事は16日の3名戦死のときの模様を生存者の話をもとに組み立てている
英軍は隊列の先頭に金属探知器を使わせて進んでいるほか、地元住民の不自然な動きなどから
危険を察知したりする場合もある
タリバンは8月20日のアフガン大統領選挙を前に仕掛け爆弾による防御帯を幾つも作って英軍を阻み
地元住民との接触を絶とうとしている
・爆弾は無線式・有線式指令起爆、感圧式などで数も増えておりますます巧妙になっている
第2ライフルがこれまで303個を発見。これまでの部隊(6ヶ月派遣では)では283個だった
ある作戦では一日で30個発見したことあり。
米軍、イラク北部へ部隊を展開する動きあり
Multi-National Force-Iraq and Iraqi Leaders Hold Discussions
Monday, 17 August 2009
MULTI-NATIONAL FORCE-IRAQ
PRESS DESK
BAGHDAD, Iraq
August 16, 2009
http://www.mnf-iraq.com/index.php?option=com_content&task=view&id=27620&Itemid=21 2009年8月16日、MNF-I司令官オディエルノ大将はイラク政府の国防相および内相、クルド自治政府の
内相およびぺシュメルガ司令官(兼任)と会談
・ニネヴェ、ディヤラ、キルクークの各州での係争地に関する治安措置について話し合った
・このほか、指揮の統一、調整手段、部隊レベルでの取り決め、情報交換手順なども話し合われた
(efficient rule of law oversightは何を指しているか判断できず、クルド自治区とイラク政府支配地域で
民法その他が違うんだろうか)
August 18, 2009
US troops to return to Iraq despite Barack Obama’s withdrawal plan
Oliver August in Baghdad
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/iraq/article6799620.ece 米軍、数千名の部隊をイラク北部へ再度展開 アラブ人とクルド人の内戦を予防
米軍はイラク側と合同部隊を結成
クルド側、イラク政府側は原則としてモスル、キルクークの無住地帯に部隊が展開することで合意
・これは最近のイラク駐留兵力削減の動きに反している
・オバマ大統領の撤退計画が予定通りに進まぬ可能性あり
・イラクと米国の協定も見直しが必要になる可能性あり
イラク当局は土地と石油収益の分割を定める基礎となる人口調査の実施をキャンセル
・帰属を定める住民投票でクルド側とアラブ側いずれが有利となるか判明してしまい緊張関係から
事件が起きるのを恐れたもの
イギリスのアーマーグループの武装警護員(イギリス人)がイラク首都バグダッドの
グリーンゾーン内で夜、飲酒をしていて口論となり同僚の英人警護員、豪州人警護員各1名を
射殺、とめようとしたイラク人1名を負傷させた事件が8月10日にあり、イラク側で裁判に
掛けられる可能性が高くなっている。
イラクの司法が武装警護企業の社員を裁けば初のケースとなるとのこと。
英軍がアフガンに展開するヘリの話
last updated at 18:23 GMT, Monday, 13 July 2009 19:23 UK
Helicopters 'are no magic wand'
By Marie Jackson
BBC News
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/8148174.stm 英軍全体ではヘリを520機保有しているが、アフガン展開は30機未満とみられている
・報道ではチヌークが最大で10機、シーキング8機、リンクス5機 アパッチ6機
シーキングは海兵隊を輸送、リンクスは偵察だが夏季の気温が高すぎて使えず
・全体の保有機数と比較してアフガン展開している機数が低いのは整備を多々要するため
・2001年にチヌーク8機を改修したが耐空性に難あり、以前の仕様に戻されつつある 2010年には
運用可能となる
・デンマークからマーリン6機を購入しており、12月までにはアフガンで活動可能となる見込み
また、今後10年で25億ポンドで200機以上を改修、35億ポンドで120機を新規購入する予定
>>530 Contractor Is Held In 2 Killings in Iraq
By Ernesto Londono
Washington Post Foreign Service
Monday, August 10, 2009
BAGHDAD, Aug. 9
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/08/09/AR2009080900867.html 事件が起きたのは2009年8月9日
ラク首都バグダッドのグリーンゾーンにあるResearch Triangle Institute(米国ノースカロライナ州所在)
米国の非営利団体二つthe National Democratic Instituteとthe International Republican Instituteが
入っている
・撃ったのはDanny Fitzsimons、撃たれて亡くなったのはPaul McGuigan(英国人)とDarren Hoare(豪州人)
・このほか、イラク人1名が銃撃が起きて逃げようとして撃たれて重傷
・容疑者と被害者らは飲酒していて口論となり、同僚を撃った
・米兵が容疑者を拘束し、ただちにイラク側へ引き渡した
・イラクと米国の協定(今年1月1日発効)で外国人業者もイラク司法で訴追されるようになった
>>532 Timesで記事多数あり
グリーンゾーン内で米国政府と契約していない武装警護企業の従業員らの放縦な宴会
(ビールやウォトカ、豚を空輸してきてその場で屠って丸焼きなどなど)を書いたり、
容疑者が英国で保護観察処分をうけており、2週間毎に監察官に面会する必要があったのに
イラク勤務の契約を結んで出国したとして雇用した企業と保護観察当局を非難したりいろいろ。
August 11, 2009
Guns and alcohol are a dangerous mix at Baghdad’s green zone parties
Oliver August in Baghdad and Deborah Haynes
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/iraq/article6790744.ece #このほか、容疑者は歩く時限爆弾みたいなものだった、イラクで勤務させるべきじゃなかった
などの談話もある
BBCでは両親が英国での裁判を望む談話を紹介している
August 10, 2009
What is ArmorGroup?
Deborah Haynes
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/iraq/article6790620.ece アーマーグループの歴史を簡単に纏めた囲み記事のようなもの
1982年、Defence Systems Limitedとして発足 石油やガス会社の警護サービス
1997年、Armor Holdings Inc(装甲車両製造の上場メーカー)に買収される
2004年、LSE(ロンドン証券取引所)に上場
2008年、G4S(英国の警備大手)に買収され、外国27カ国での活動の大半が統合される
2003年5月、外国の電力企業の警護としてイラク参入
補給車列の警護や英国のバグダッド大使館警護(最近、契約が切れた)も受注
現在、イラクに従業員1000名(外国人250名、イラク人750名)
アフガンに従業員1200名(外国人700名、アフガン人500名)
#他の記事ではイラクでは外国企業などの施設警護のほか、富裕なイラク人の警護なども
引き受けているとあった
バグダッドで複数の大規模な爆弾攻撃あり。イラク財務省付近の橋、外務省付近の武器所持許可局
などで車両を使った爆弾炸裂。死者58名、負傷者200名以上。
Bombs kill at least 58 in Baghdad
More than 200 are wounded in a series of blasts in the Iraqi capital.
Liz Sly Los Angeles Times Staff Writer
Saif Hameed and Usama Redha in the Baghdad bureau contributed to this report.
August 19, 2009 | 3:35 a.m.
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-iraq-bombs20-2009aug20,0,5622431.story 2009年6月末の米軍のイラク都市部撤退後で最も死者の多い日となった。
・1発目はイラク財務省付近の橋梁を破壊
・約10分後、2発目がグリーンゾーンのすぐそばにある外務省付近の武器免許局(weapon licensing office)
にて爆発。当時、部族指導者らが免許を求めて行列していた。
付近のイラク政治家多数が投宿するラシードホテルや、通りの向かいの議事堂の窓が壊れる
死傷者の大半はこの2発目によるとみられる
・バグダッド中央部の市場のある一帯に迫撃砲弾2発もしくはロケット弾2発が着弾。
ティグリス川に掛かる橋梁が損傷し、車数台が炎上。
・規模の小さい爆発が2件、バグダッド西部の地区であり、2名が死亡。
・市内の通りは封鎖されており、市内各所は静まり返っている。
・爆発が自爆によるものかは不明。
>>536 LATimes続報あり。死者75名、負傷者300名。
1発目 イラク財務省脇の橋が崩壊
15分経過後
2発目 トラック爆弾がイラク外務省脇の武器免許局で爆発 死傷者多数 外務省内でも飛散したガラスで
負傷者が多数出ている
ほぼ2発目と同時に迫かロケット弾2発
15分後経過後
バグダッド西部の地区で小規模な爆発2回 死者2名
At Least 75 Killed in Series of Attacks in Baghdad
By SAM DAGHER
Published: August 19, 2009
BAGHDAD
http://www.nytimes.com/2009/08/20/world/middleeast/20iraq.html ・イラク内務省によると死者75名、負傷者300名
・爆発で市上空に黒煙が立ち上る
午前11時直前に起きた財務省脇の爆発では幹線道路の一部が崩落
・ほぼ同時に市内の各所で路肩爆弾3個が炸裂し、10名が負傷
・イラク陸軍と警察はティグリス河に掛かる橋梁2つ、JumhouriyaとSinakを閉鎖
外務省前での爆発は財務省脇の爆発から3分以内に起きた
路面に深さ9m、幅18mの穴が開く。外務省を囲む防護壁沿いで爆発した模様
爆発で付近の車両は火に包まれ、車内に閉じ込められて亡くなった者あり
・記者は一人の遺体が車内でなお燃えているのを目撃したほか、少なくとも12体がピックアックトラック
に積まれて現場から運び出されている
・10階建ての外務省の外壁は崩れ落ち、中に人が閉じ込められている。三階の床面全体が崩壊している模様
・外務省のそばにあった5室の家屋が崩壊し、4ヶ月児が死亡
・外務省向かいではアパートが破壊され多数の負傷者
・付近で女子中等学校(夏季休業中)が倒壊
爆発後、Hoshyar Zebari外相のクルド人護衛が路上に展開
・米軍ヘリ2機が現場上空を飛行しているのが目撃される中、イラク警察と軍部隊が到着
野嶋剛「イラク戦争従軍記」を読む。
構成は前半が実際の従軍当時の足取りを時系列に沿って書き、後半では小テーマごとに
分かりやすく話題を並べてある。
ネットで情報を集めて現場に行かないタイプの報道は底が浅い、内容は参考書程度にしか
ならないと書いているくだりが耳に残る。また、従軍取材とはどのようなものかについても
書かれてあり、イラク戦争の展望について、イラク人は米軍に手を振りはするが、それは
飢えや貧困から人道支援の糧食を必要としているからではなく、なにかもらえればいい程度
で振っているだけだと2003年5月の時点で書いている。
従軍は米海兵隊第1海兵師団第1連隊第2大隊F中隊と行動をともにし、
時折連隊本部レベルでのブリーフィングを受けていたようだ。中隊レベルでも海兵隊の
3月24日のナシリヤでの伏撃、民兵との戦闘、クートを前面にしての停滞、砂嵐と補給の途絶
などがじかに影響が出ていることが分かり大変参考になる。
文体は読みやすく誤解の無い言い回しで書かれている。
Canada hands off part of Kandahar province to U.S.
By Drew Brown, Stars and Stripes
Mideast edition, Monday, August 17, 2009
KANDAHAR, Afghanistan
http://www.stripes.com/article.asp?section=104&article=64232 米陸軍第2歩兵師団第5旅団はカンダハル州のほか、隣接のZabul州に展開
・カンダハル州にはカナダ軍のTFKandaharから2個大隊、米軍同旅団の2個大隊、計4個大隊が展開
カナダ軍と米軍は別々の指揮系統下にあり
・米軍はパキスタン国境のSpin Boldak、Arghandab、Shah Wali Kot、Kakrez地区などをカンダハル市
からみて北方を担任
・カナダ軍はカンダハル市そのものにくわえて、Maiwand、Ghorak、Zhari、Panjwayi、Dand、Daman地区
などを市から西方および南方を担任
・カンダハル州の人口は91.4万(推計)でカンダハル市は32.4万名、州人口の8割はカナダ軍担任地区
に居住
2008年夏、米陸軍第2歩兵連隊第2大隊(フォートフッド)はアフガン東部への派遣を予定されていたが
カンダハル州西部Maiwand地区に送られ、カナダ軍の指揮下に入った
2009年6月、第12歩兵連隊第1大隊に交代(カナダ軍指揮下のまま)
・カナダでの戦争への支持は一定せず、政府は2011年にカンダハル州から部隊を撤退する構え
Zabul州への展開はアフガン東部Paktika州と南部カンダハル州の間隙を埋めるもの
これまでISAFなどの部隊は手薄だった地域
#歩兵大隊3個、騎兵大隊1個、砲兵大隊1個で2個大隊がカンダハル州、他3個のうち1個は戦域予備か
南方司令部予備になっているかもしれない。イラクでの運用からの類推で根拠は無い。
Taliban roam in Afghan south despite troops
By Kathy Gannon - The Associated Press
Posted : Tuesday Aug 18, 2009 14:47:21 EDT
KANDAHAR, Afghanistan
http://www.armytimes.com/news/2009/08/ap_afghanistan_taliban_081809/ タリバンがアフガン南部に影の政府を作り、州知事を任命し、司法を機能させているという通信社電
・タリバン側の諸機関はアフガン政府よりも汚職が少なく、有用だと見られており住民が選んでいる
・米当局者はタリバンが影の政府を運営する能力を否定しつつも、脅迫する能力があるのは認めている
・しかし、LATimesのインタビューでマクリスタル大将が認めたようにタリバンが支配する地域はある
・国連によるとカンダハル、Zabul、Helmand、Uruzgan、Nimroz州内の数地区をタリバンが支配
ヘルマンド州Musa Qalaでは裁判官を任命し、かつ、裁判官が収賄しないよう監視する委員会を設立
・実業家のEitadullah Khan(30歳)の話では
「ある裁判官が収賄しているのが分かり、タリバンはその判事の顔を黒く塗り木に縛り付けた」
「木から解き放って、裁判官は解雇された」
タリバンの裁判官は毎木曜に法廷を開き、村人の揉め事を解決している
カンダハル市内で子羊のケバブを囲んでAP記者の取材を受けたMullah Mudaser
・約6年前、タリバンで路肩爆弾の作製方法を最初に習った者の一人。当時は訓練をうけるには
パキスタンに密入国するほか無かったが、現在はアフガン国内で訓練できる。
カンダハル市内の地区に武器弾薬、自爆ベストを備蓄してある
・Zabul州のタリバン側知事はMullah Ismail、軍事司令でMudaserの上官はMullah Bashar
タリバンの国内最高司令はMullah Abdul Ghani Barader
(2006年に前任のMullah Akhtar Mohammed Usamaniが戦死)
・Mudaserは120名を率いており、これまで数百名に路肩爆弾の作製方法を教えた
・パシュトン人の多い南部の数十の地区にタリバンは警察署長を任命
カンダハル市内の住民によるとタリバンの武装勢力は市北郊や南郊を阻まれること無く移動しては
脅迫状を配り、女性運動家や学校に通う女子を攻撃している
Pentagon Worries Led to Command Change
McKiernan's Ouster Reflected New Realities in Afghanistan -- and Washington
By Rajiv Chandrasekaran
Washington Post Staff Writer
Monday, August 17, 2009
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/08/16/AR2009081602304.html マキャナン大将からマクリスタル大将、ロドリゲズ中将へのアフガン指揮官(ISAF、USFOR-A)交代を
説明する記事
・マキャナンはNATO諸国への配慮が強く、反面ワシントン政界での遊泳術を信念をもって行わず
ゲイツとマレンは次第に後者に重きを置くようになったとしている
・戦闘司令官の果たすべき仕事はペトレイアスがイラク増派戦略で政界への説明、世論の支持取り付け
までもこなしたことで、マキャナンが古めかしいと非難されるほどに変質したともしている。
ペトレイアスはイラク侵攻当時、地上軍司令官マキャナン大将の部下として第101空中強襲師団長で
あり、現在は中央軍司令官でマキャナンの上位となっていることも両者の関係に齟齬をきたす原因
・NATO諸国との関係では、アフガンを5つの地域司令部に分割し、各司令部に大幅な裁量を認めている点、
昨年の増派要請にNATO加盟各国が応じないままであったあとも配慮に重きを置き続けた点、
NATO諸国が派遣部隊に課した制約事項を取り払う努力が十分でないという評価
なども書かれている
これに対してマクリスタルは就任後、ワシントンから左右の別を越えてシンクタンクの専門家をカブール
に呼びアフガン戦略を検討してもらう形で増派を支持する世論を醸成するなどしており、手際が良い。
また、マレンは統合参謀本部を含めてマクリスタルに望む者をアフガンに引き抜くのを許可するなど
関係も良い。
しかし、マクリスタルの戦略、例えば2万1千名増派はマキャナンが引いた路線の継承であり、
航空機の対地直協支援の交戦規定の民間付随被害を防ぐための厳格化も昨年秋にマキャナンが似た
のを出してはいる。マクリスタルが違っていたのは各地域司令部との会議で繰り返し説明し浸透させた
点。
>>543 作戦級司令部をISAF司令官の下に置くのはISAF司令官が政軍関係(アフガン、米国、同盟諸国)
に力を注ぎ、作戦級司令部は各地域司令部の権限を集約する(権限を縮小し、作戦級に集中する)目的が
あるとされる。
NATO諸国の派遣部隊に課した制約、規定については確か日没後の宿営地外での行動を禁じていたはず
のドイツ軍がクンドゥズ付近(北部だけどパシュトン人が多い地域あり)で掃討作戦を開始したことが
思い出される。これについて週刊オブイェークトではドイツ国内でのメルケル政権支持率が極めて高いこと
を指摘していた。
キルクランが引用している論文
パキスタン軍特殊作戦部隊はfocoist的な内乱戦をゲリラ支援の教義として採用しているとし、
その理由をパシュトン人の文化、風土などに求めるものらしい。
http://www.allacademic.com//meta/p_mla_apa_research_citation/1/5/3/4/6/pages153463/p153463-1.php イラク、バグダッドの中央官庁前での大規模な爆弾攻撃の余波、報道されている。
治安・情報・軍の関係者が拘束されて尋問を受けているとのこと。
U.S. leans on high-tech warfare in Afghanistan
By Heidi Vogt - The Associated Press
Posted : Tuesday Aug 18, 2009 9:40:25 EDT
FORWARD OPERATING BASE SPIN BOLDAK, Afghanistan
http://www.armytimes.com/news/2009/08/ap_wired_warfare_081809/ 第2歩兵師団第5旅団第1騎兵連隊第8大隊(William Clark中佐)はSpin Boldakにあり
記事は同旅団のランドウォーリア導入の話
・Dragon Egg(手投げカメラ)が小隊毎に1個配備されている。ソフトボールの大きさで
カメラが4つあり360度の画像がえられる。メーカーはカリフォルニア州La VerneのOctatron Inc.
ランドウォーリア
・車長あるいはチームリーダー毎(つまり兵士5名から7名に1セット)装備
(旅団の人数を5千名を超えるとしている
・システムはビューワー(空中撮影地図に敵部隊、民間人、道路、市街などが表示される)
キーボード(ブラックベリーのに似ている)
・本体は防弾ベストの中に背負う形式だったが、兵が改造してバックパックの中に入れられる
ようにしてあるものあり
・同旅団がランドウォーリアの訓練を開始したのは派遣1ヶ月前の6月から
・重量は8ポンド(兵士の携行装備の重量はこれ以外で45ポンドから55ポンド)
・以前、イラク展開の1個大隊が使っていたときは10ポンド以上の重量で部品点数も多かった
また、GPS能力も限定的で、テキストを打ち込むキーボードも無かった
New camo for Afghanistan?
By Matthew Cox - Staff writer
Posted : Thursday Aug 20, 2009 6:46:56 EDT
http://www.armytimes.com/news/2009/08/army_camo_081709w/ 米陸軍ではピクセル迷彩(導入して5年余り程度?)に替わる新迷彩を探っている話
・候補としてあがっているのはMultiCam(Crye Precision LLC)
2002年に次期迷彩を選定していたときも候補となったが、ピクセル迷彩が採用された経緯あり
・米特殊作戦部隊はイラクでもアフガンでもMultiCamを着用している
Northrop Grumman Corp.
Northrop Grumman-Developed U.S. Navy Unmanned Fire Scout Nears Operational Evaluation
SAN DIEGO, Aug. 10, 2009 (GLOBE NEWSWIRE)
http://www.globenewswire.com/newsroom/news.html?d=171018 ヘリ型UAVファイアスカウト、今秋に作戦評価
・OHペリー級フリゲートのMcInerneyに搭載して飛行試験を重ねており、今秋に対麻薬任務で
実戦評価を受ける
#分かりやすい記事ではその評価で調達数が決まるだろうと解説していた。
>>553 余波続く。バグダッド市内の分離壁、防護壁の撤去を進める動きを中断、米軍に支援を求めた
という報道あり。
爆弾攻撃は政治的メッセージで、シリアでイラクバース党元高官らとの交渉をマリキ首相側が
断ったことへの異議という話が朝日新聞で伝えられていた。
#丁度8月20日のアフガン大統領選直前で、米国にとってもアフガン派遣兵力の増派時機を
イラク派遣兵力縮小の時機を伺いつつ決断していく形だっただけに衝撃だったとおもわれる。
Timesでは撤退計画に打撃ではないかとみる記事あり。
Monitors: Taliban cut off fingers of Afghan voters
STORY HIGHLIGHTS
Taliban slice off fingers of two people in Kandahar province, vote monitors say
Taliban had vowed to disrupt Thursday's landmark election
Hamid Karzai's team and rival Abdullah Abdullah claim to be on track for win
Election officials say results will be rolled out starting August 25
August 22, 2009 -- Updated 1035 GMT (1835 HKT)
KABUL, Afghanistan (CNN) -
http://edition.cnn.com/2009/WORLD/asiapcf/08/22/afghanistan.election/ Nader Naderi of the Free and Fair Election Foundationによるとカンダハル州で投票した女性2名の
人差し指をタリバンが切り落としたとのこと
選挙ではカルザイ現大統領、アブドラ元外相ともに勝利したとの姿勢をみせている
アブドラ氏はAP通信TVに対して得票で先行していると発言、全国あちこちで不正工作が仕組まれている
にも関わらず開票は見込みが明るいとした。
#武力をともなうプロパガンダ。地獄の黙示録で予防注射を受けた児童の腕を切り落とす話が
出てくるが。イラク戦争のバグダッド宗派内戦段階でもドリル拷問などの話は出ていた。
Despite election, U.S. troops in Afghanistan for long haul
STORY HIGHLIGHTS
NEW: President Obama says U.S. goal remains defeating al Qaeda, its allies
U.S. policy to stay course in Afghanistan no matter who wins voting, experts say
Pentagon boosting troops in country, where U.S. is spending $4 billion a month
Some want U.S. to keep nation stable; others say terrorists will just find other havens
August 21, 2009 -- Updated 1928 GMT (0328 HKT)
http://edition.cnn.com/2009/WORLD/asiapcf/08/21/afghanistan.us.role/index.html 国防総省は年内にアフガンへ6千名の増派を計画中
The "safe haven" myth
Tue, 08/18/2009 - 5:48pm
http://walt.foreignpolicy.com/posts/2009/08/18/the_safe_haven_myth タリバンがアフガンを再び席捲し政権に復帰したとしてもアルカイダの安全地帯となり
米国本国に対するテロを計画、訓練する安全地帯となるかについて疑問を呈する話
・米国が現在戦っている相手は様々な勢力からなり、聖戦を遂行しようという者は少数。
対応策では分裂を誘い、味方に引き入れるよう努力すべき
・仮にタリバンが復権してもアルカイダに国内で自由に振舞わせて米国を攻撃するのを容認する
か疑問。ことに2001年9月11日以降タリバンに降りかかった災難を考えれば
・アフガンは911テロのような攻撃を計画、訓練したり、大量破壊兵器を生産するには不向き
2008年暮れのムンバイテロのような攻撃を計画、訓練するには適しているが、人員が米国に
潜入するのは容易では無い
・タリバン政権がアルカイダの攻撃準備を容認したとしても米国にはそれを食い止める軍事力はある。
それには現地に軍を展開する必要は無い
・タリバンやアルカイダの動機は彼らの社会に対する外部からの容喙に対する反発にある。
米軍を増派し社会との関与を強めてもそれが良い結果をもたらすかは不明。
・タリバンが政権を奪取してもアメリカ本国まで追撃することなど考えていまい。ムジャヒディンも
ソ連が撤退してもソ連領内まで追撃したりしなかった
道義的責任を主張する者もいようが、オバマ政権自体はそうは述べておらず国内受けもよくあるまい。
US to urge bigger role for Diggers in Afghanistan
Patrick Walters, National security editor | August 22, 2009
http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,25197,25964265-31477,00.html ISAFおよびUSFOR-A司令官マクリスタル大将、豪州軍首脳にアフガン派遣部隊の制約事項を
緩和するよう7月に要請していた
・豪州の増派は求めていなかった
・マクリスタル大将は州ごとの作戦境界と連合軍の地域毎の指揮系統を打破し、アフガン全域で
一丸となっての対内乱戦略の遂行を志向している
・Oruzgan州に派遣され、アフガン国軍第4旅団の指導顧問に当っている豪州軍部隊顧問チームが
州外に展開できるよう制約事項を取り払うよう求めている。仮に豪州側が同意しない場合、
同旅団が州外に戦闘任務で展開するとき、残留する豪州軍の穴を米側が埋めることとなる
・また、豪州側にOruzgan州にいる同国特殊部隊が自由に州外でも作戦することを求めている
過去に特殊部隊や工兵が州外で長期間、作戦したときは政府からの許可を受けてからだった
・豪州軍は2005年からOruzgan州に展開
マクリスタル大将の戦略検討報告には増派要請とともに戦略目標達成の進展度をみる指標および時間表
も含まれるとのこと
>>564 wikiによると妻とは離婚し、宝石店の勤務はやめてアトランタに引っ越したとある。
邦紙報道で中尉という話があったのだが、wikiやその他報道を見る限り、少尉だったようだ。
おそらく尉官とだけあったのを中尉と解釈して訳したのがそのまま流れているのだろう。
事件当時、中尉で軍法会議や部隊の処分などで降等された可能性もあるのかもと思った
けど見当たらず。
>>566 死傷者が5千名規模で出ているのは戦闘後、ドイツ側との現地休戦の締結できず
負傷者を死なせたこともあると豪州政府公式サイトは書いている。
発掘の手法について批判があったが、現地に行ったオーストラリアンの記者は根も葉もない
ものだとの反論を載せている。
発掘に携わっている者の一人は考古学を学び、人骨発掘に転じ、ボスニアなどでの
大量虐殺の埋葬現場の調査に携わってきた人。
AUGUST 12, 2009
Afghanistan Enlists Tribal Militia Forces
By ANAND GOPAL and YOCHI J. DREAZEN
KABUL
http://online.wsj.com/article/SB124994313594220571.html アフガンの18州で民兵育成計画を始動させているであろう話
#中将を置いて作戦を統括させる一環なのかもしれない。18州は従来の各地域司令部の
境界を跨いでおり、北部(ドイツ)の担任州の一部でも施行されるようだ。
・おこなうのはアフガンおよび米国政府。対象は18州、まずは8月20日の選挙の治安のため部族戦士を
雇用
・もし有効であった場合は、常勤へ切り替えとアフガン当局者
アフガン政府内の新部局、Independent Directorate for the Protection of Highways and Public Property
が運用
・今後、対象州で部族集会に武装民兵を組織し、投票所、道路、公衆の場を守るよう求める
・民兵は自弁のAK-47やその他武器を使用、武器弾薬制服などは政府からは支給されず
・イラクの部族民兵計画の成功例を導入するとArif Noorzaiは語っている
・民兵はアフガン国軍、アフガン警察と連携するが、治安部隊のいない地域でこそ重要となるだろう
とも話す
Paktika州ではAbdul Quoom Katwazi知事がパキスタンからの武装勢力浸透が急増しているとし、
およそ1500名の地元民兵(arbakai パシュトン語で民兵部隊)を雇用。月給150ドルで長期雇用を意図。
・Dawlat Khan Zadran将軍は契約を締結。地元警察や軍司令官の命令に従うこと、投票を妨害しない
ことが内容に含まれている
アフガニスタンでは過去にも部族民兵を結成したことはあるが、機能せず解散に至っていた。
犯罪に手を染めたり、部族間の私闘に用いられた例あり
Wardak州での民兵育成計画(Afghan Public Protection Program, AP3)は10ヶ月経つが
他州には波及せず。多数派であるパシュトン人から民兵を雇用できておらず、現在は少数派ハザラ人が多数。
構成が偏っているため、両者間に緊張が生じており、米当局は規模、対象範囲を拡大できずにいる
>>569 accidental guerrillaの第2章ではWanatのあるKunar州での道路建設計画が
平定戦でどう活用されたかを描いている。道路を守る地元組織が作られたこと、
非熟練労働は建設現場から10km以内の者を雇用、道路建設にあたり、地元長老と
接触、合意を取り付けるなどして、アフガン政府当局者の権威を確立し、道路建設に
関与させることで利益を配分する話。
また、州知事の政治的術策と米側の作戦、開発援助を一体で連動させ、
ある渓谷では武装勢力の支持が根強い南側を無視し、北側に開発努力を注ぎ、
住民の交流を通して南側にその情報を流し、部族長老と住民の間にヒビを入れて
武装勢力の活動基盤を崩したという。
道路を守備するのに米軍は小隊基地を作ったとしており、Kunar州での2006年の取り組みは
イラクの2007年1月発表増派で成功例として取り込まれたと書かれている。
#これはGambleには出てこなかったと思う。Gambleではタルアファル、ラマディが先例という
扱いだったと思う。
Ramadi struggles to instill a rule of law
Attacks rise, but a new $21 million court has failed to convict any major suspects in six months.
US Marines frustrated by shrinking role in key Iraqi city
By Jane Arraf | Correspondent of The Christian Science Monitor
from the August 21, 2009 edition
RAMADI, IRAQ
http://www.csmonitor.com/2009/0821/p06s23-wome.html イラクのアンバル州州都ラマディに現在駐留しているのは第23海兵連隊第2大隊
・同大隊は海兵予備役部隊で、10月にラマディを去る
6月末の都市部撤退以後、米軍は基地外での任務を72時間前にイラク側に通知し、イラク側の
同行を義務付けられている。あまりに任務が無いので米海兵隊では500名超を本国へ帰還させた
・現在、イラクに駐留する米海兵隊は1万5千名でラマディの西に駐屯。来年春にはアフガンへと転じる。
一方、アンバル州の警察官は部族出身で訓練生あがりではない者が多い。
・燃料、警察車両の部品などを供給する制度が整っておらず、資金を流用するか警官仲間のカンパ
によるほかない。
・司法は腐敗しており、容疑者が釈放されてしまう
・2100万ドルで司法機関の施設を整備したが、過去6ヶ月、重大犯罪では判決一つも無し
裁判官のAbdullah Mohammad Abdは証拠が不十分であり、自白を暴力で強制しては証拠とならない
と語る
アルカイダが復活しつつあるという懸念あり
・2009年7月の爆弾事件などは長期闘争の表れと米当局者はみており、車爆弾の巧妙化と頻度に
米とイラク当局は、アルカイダが再来しつつあり、イラク治安部隊の能力を試しているのではと懸念
August 19, 2009, 11:57 AM
Why Do Bullets Kill More Soldiers in Iraq?
By C.J. CHIVERS
http://atwar.blogs.nytimes.com/2009/08/19/why-do-bullets-kill-more-soldiers-in-iraq/ イラク戦争とアフガン戦争での武器毎の殺傷率(分母:命中した人数、分子:亡くなった人数)
火器(おもにAK-47とPKM機関銃)でアフガニスタンとイラクで殺傷率に差が生じている
これについてはイラクで狙撃手(ヘルメットを貫通する鉄芯弾を使用していた時期あり)が活躍、
アフガン武装勢力の射撃術は謳われているほどではない、などの予想を立てている
・全体として過去の戦争よりも殺傷率は低下。ボディアーマー、衛生兵の技量と装備、
軍医の前線派遣、軍病院の質、後送時間の短縮などが関わっていると分析
死傷者数としてはもっとも多い仕掛け爆弾は殺傷率は火器よりも低い。
迫撃砲・ロケット、RPGも低く、手榴弾については5%未満。
August 27, 2009
Four British soldiers die for sake of 150 votes
Michael Evans, Defence Editor
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/Afghanistan/article6811537.ece 英軍がヘルマンド州北部で展開したパンサークロー作戦で英兵4名の戦死を出しつつも平定した地区
ではアフガン大統領選挙での投票数は150名(有権者は数千名)。
・同作戦は8万名の有権者に投票の機会をもたらすと英政府は主張していた
・駐アフガン英国大使Mark Sedwillは投票者数が予想よりも低いことは認めつつも、より安全な他の地区に出向いて
投票した者もいるだろうとし、作戦は大統領選だけのためではなかったと話している
取り上げられているのはBabaji地区。州都Lashkar Gahから北にある。5週間にわたって繰り広げられた
パンサークロー作戦では同地区で4名が戦死(作戦全体では10名)。
今月のモデルグラフィックス
滝沢聖峰 ばら物語
この展開となると次から大幅に色々変わってきそうだ。
風立ちぬ 休載 来月は掲載されるはずとのこと
今月のパンツァー
第1師団→首都防衛集団 東部方面隊→陸上総隊の母体? 中央即応集団→国際即応集団
となる陸自改編記事、それから78式回収車の鉄道輸送(北転演習で)が面白い。
前者は方面隊と陸上総隊で機能を切り分けしなおすのを示唆する内容。第1戦車大隊、第1砲兵大隊
については削減もあると踏み込む。東部方面隊の機能(教育団、補給処、調達実務、高級士官の
人事(師団長など部隊長の養成ができる参謀職))について中央で一括して引き継ぐ何かをどこ
で用意するのだろうと疑問を呈している。方面隊砲兵や施設団など従来は方面隊直轄とされてきた
機能などもあるし、方面隊ごとに戦略を立てる能力があり、日米共同指揮所演習では毎年交代で
米陸軍第T軍団の相手を務めていたが。そこらはどうなるのだろうか。
中央即応集団は発足から数年を経ずして改編に。方面隊からの部隊を指揮下に入れて国際派遣
することはついに無く、即応連隊から小隊規模をジブチのキャンプレモニエにP-3C機体警備で
派遣するに留まるのだろうか。
後者の記事は履帯が片側で2トン。74式は38トンだから両方外せば鉄道輸送は可能。ただし、トンネル内径
などではなくホームの建築限界が問題となる可能性あり、車体底面に木材を当てて持ち上げるように
して無蓋貨車上に据えていたとのこと。
また、市街戦重視から野戦に訓練の重点が変わり第1師団の歩兵連隊が富士で陣地防御を訓練検閲
した写真特集あり。コルゲートじゃなくて
http://en.wikipedia.org/wiki/Quonset_hut クゥオンセットハット
と呼んでた。
Stryker brigade ready for Iraq
Fort Lewis: Soldiers will train Iraqi military
SCOTT FONTAINE; THE NEWS TRIBUNE
Published: 08/26/09 12:05 am
http://www.thenewstribune.com/news/military/story/856885.html 第2歩兵師団第4旅団(旅団長John Norris大佐)、2009年8月25日に旅団旗降納式 イラクに派遣
・前回派遣は2007年1月発表のイラク増派
・今回は派遣予定を10ヶ月間前倒し 当初は本国期間2年間を見込んでいた
・旅団人員4000名のうち2500名は戦地派遣経験者、2000名はこの部隊では初の派遣
フォートルイスの3万1千名のうち1万8千名が海外派遣
・第2歩兵師団第3旅団 7月にイラクのディヤラ州
・同4旅団 イラク派遣
・同5旅団 アフガニスタン
・第T軍団司令部はイラクにてMNC-I司令部の基幹
>>583 7枚目に草稿が一枚だけ入っている。指針を練る過程が垣間見れて面白い。
Water shortage threatens two million people in southern Iraq
Electricity supply to Nasiriyah has dropped by 50% because of falling levels of Euphrates river
Martin Chulov in Nasiriyah, Iraq
Wednesday 26 August 2009 17.20 BST
http://www.guardian.co.uk/world/2009/aug/26/water-shortage-threat-iraq ユーフラテス河で水不足。ナシリヤでは電力供給が5割に低下。農業生産、沼地アラブ人にも打撃。
・記事中では不足の原因を流域各国の水利用量の増大(ダム建設、河川の流路変更)などに
求めている
Pentagon's urgent bid to counter Afghan roadside bombs
It will increase its number of bomb disposal teams by half.
It is also upping its order of bomb-resistant troop carriers, called M-ATVs.
By Gordon Lubold | Staff writer of The Christian Science Monitor
from the August 26, 2009 edition
WASHINGTON
http://www.csmonitor.com/2009/0827/p02s01-usmi.html アフガニスタンに配備される爆発物処理チームの数を5割増し
アフガン国内のMRAPは現在3500両。イラクから廻ってきたのは少数
2009年8月にアフガンの地形にあうMRAP、M-ATV(Minre Resistant, Ambush Protected, All-Terrain Vehicles)
の最初の47両の車体が完成。試験と各種装置の取り付けに1ヶ月ほどかかり、その後アフガンへ輸送される
・2009年12月までには毎月500両を送れる態勢となる見込み
・2010年春、武装勢力の攻勢が再開される季節までに全5000両が揃う予定(現在ある3500両とは別)
国防総省では道路啓開用の新型トラックを検討中
Joint IED Defeat Organizationによると
2007年7月でアフガン国内で爆発・発見された仕掛け爆弾は230件で連合軍兵士12名戦死。
今年7月は828件で49名戦死に膨らむ。
・逆にイラクでは2007年7月に2137件が今年7月には170件と大幅な減少。
アフガニスタンの仕掛け爆弾はイラクほど巧妙なものは少ないが、米軍ではイラクでの
技術がやがては流入すると警戒
マクリスタル大将の戦略検討報告は来週に仕上げる見込み
#要請する増派規模や時期、戦略の基調などを巡ってやり取りが続いているんだろうか。
この報告の出てくる時期は来週という報道は7月末あたりから繰り返しあると思う。
On Afghanistan, Political Test for Obama
Some Democrats Question Buildup Sought by Generals
By Scott Wilson and Joshua Partlow
Partlow reported from Mazar-e Sharif, Afghanistan.
Staff writers Ann Scott Tyson in Louisville
and Ben Pershing in Washington contributed to this report.
Washington Post Staff Writers
Wednesday, August 26, 2009
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/08/25/AR2009082501312.html オバマ政権がアフガンに増派するか、増派するとしてどう戦略を説明するかの岐路にあるという記事
連邦議員らは休会期間にアフガン現地訪問
・マレンは今後12ヶ月から18ヶ月間に、適切な資源が与えられれば進展できると語る
・アフガン戦争は民主党支持層でなく、共和党支持層に賛成者が多い
・健康保険改革など国内の課題に政治資本を使いたいところだが、経済に好調の兆しがでて
きたことでアフガン戦争への出費も説明しやすくなったのでは、という話が出てくる
New U.S. tactics said to reduce Afghan civilian deaths
U.S. military figures show a drop in deaths over eight weeks since directives
from commander Gen. Stanley McChrystal to avoid taking on Taliban in ways
that would put civilians at risk.
By Laura King
August 27, 2009 | 3:18 p.m.
Reporting from Kabul, Afghanistan
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-afghan-civilians28-2009aug28,0,4284066.story マクリスタル大将の対地直協などや、戦闘で民間人被害を自衛などやむをえない場合以外避けるよう
命じる指針が7月2日に出て、実際に民間人死傷者数が減少しているという数字が明らかとなったという記事
・国連の同時期の民間人死傷者数の統計発表は9月に予定されている
・対象となっている期間は8週間で、傾向がはっきり出るには短い
・一方、指針が出てから連合軍兵の死傷者数は増大しているが、報道官は関連を否定し
兵力増強と新たな地域への進出が原因としている
NATOによると、7月から8月27日までのアフガン民間人死者は連合軍によるものが19名
タリバンによるものが249名。昨年のほぼ同時期はそれぞれ151名、210名だった
ISAF主席報道官のEric Tremblayカナダ軍准将によると、これまで大規模な交戦の3割から4割で
近接航空支援があったが、これがおおよそ1割に減っている
2009年8月の米兵戦死者数は記事時点で44名。7月は45名と過去最高だった
A New Path for Japan
By YUKIO HATOYAMA
Yukio Hatoyama heads the Democratic Party of Japan, and would become prime minister
should the party win in Sunday’s elections. A longer version of this article appears in
the September issue of the monthly Japanese journal Voice.
Published: August 26, 2009
TOKYO
http://www.nytimes.com/2009/08/27/opinion/27iht-edhatoyama.html NYTimesの鳩山寄稿。各所で取り上げられている。日本語版はVOICE(PHP発行の雑誌)に
掲載。
グローバリズム、米一極化世界の終焉と多極化、中国が日本と米国を経済力で追い越し
軍事力を拡大する中での日本の針路を論じたもの
Sunday 30 August 2009
Extra support pledged for troops in Afghanistan
http://www.number10.gov.uk/Page20447 英ブラウン首相、アフガニスタンを訪問 カルザイ、アブドラの両候補、ヘルマンド州知事Gulab Mangal
同州警察およびマクリスタル大将と面会
#直前にはパキスタンのザルダリ大統領が英国訪問し会談している
この記事ではヘリと車両の配備を進めること、仕掛け爆弾対策をとることを英兵を前に演説した模様
アフガニスタン、ヘルマンド州Sangin付近で英軍チヌーク、敵の射撃を浴びて不時着。
機体は回収不可能のため爆破される。
#これで今月で2度目。
>>606 内局改革が謳われていることに驚く。
TK-Xは10式戦車として4年で58両調達 1両あたりだと10億を切る額。
90式戦車は調達終了なのか見当たらず。
ただし、冒頭の任務区分でゲリラ対処のところに含めて紹介するのは多少違和感がある。
着上陸対処じゃいけないんだろうか。
鳩ポッポが着上陸なんてあるわけないから戦車いらないとか言ったせいじゃないかなー
>>608 陸上自衛隊 将来態勢の検討
http://www.mod.go.jp/gsdf/about/pamphlet/pdf/innovation_2020.pdf たとえば最近でたこの文書だと全般的に国際社会では大規模な武力紛争の可能性は低下するも
北東アジア地域では不安定な要因が多い。その一方で陸上自衛隊の任務は対テロ、南方諸島防衛
など多様化している。という書き方をしています。
対ゲリラに新戦車が使えるという主張は機甲戦力もこうした様々な任務に対応し得るという
意味合いをもたせてあるのかもしれません。
台湾と中国が空戦したら台湾が劣勢になる可能性もあるというRANDの研究のように
軍事バランスは数年で変わるようです(もっともこの場合は、中距離弾道弾の大規模な整備が
大きく預かっているわけですが)。着上陸対処は国土防衛の骨幹という性格から説明するには
少し迂遠だったのでしょうか。
それと
>>606では南方転地演習(方面隊)が謳われています。4000名を22DDHで運ぶというのは
この南方諸島防衛のからみ、事前展開による増援もあるのかもしれませぬ。
>607-608
戦車の任務にゲリラ対処が入ってきているのは、
現在進行中のイラクやアフガンの治安維持戦の影響だと思われ。
つか、現実に不正規戦であるイラクやアフガンで必要とされてるのに、
その現実を無視して、いらないとは言えないでしょう。
このように、実際に必要とされている戦例が身近にあるのならば、
それをもって必要性の説明を行うのは、もっとも手っ取り早く、理解もしてもらいやすいです。
いくら不要論で反論されても、現実を出せばいいだけですから。簡単。
>>605 Small Group Advisor Academy trains troops
By Sgt. 1st Class Ken McCooey
Fort Polk Guardian
Posted Jul 17, 2009 @ 11:40 AM
Fort Polk, La.
http://www.fortpolkguardian.com/news/x631632839/Small-Group-Advisor-Academy-trains-troops 第162歩兵旅団が顧問チームの訓練を開始するのは8月31日
Small Group Advisor Academyで顧問チームの訓練で指導する旅団の兵らが教育を受けている
・課程は2週間 兵らのMOS、経歴に関わらず学生の指導教育できるようになる
・受講するのはSGA(小グループ付き顧問)のほか、座学や実地訓練の教官など
・課程修了後にカンザス州フォートライリーにゆき、実地の訓練を見学し、担当の大隊、旅団が
確立したLeader Professional Development programの教育過程を受け継ぐ
顧問チームの訓練と同様、SGA学校の訓練も戦地の教訓を取り入れてたえず手直しされる
・現行のカリキュラムは、任務の拡大や現地の顧問チームのえた教訓によって、旅団が訓練水準を
変更できるようになっている
SGA学校では基本的な内容を主体としているが、その後の専門訓練では指導や助言の方法、
戦域に応じた情報などを盛り込んでいる
September 1, 2009
West faces losing battle over Afghan poll fraud
James Hider in Kabul and Tim Reid in Washington
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/Afghanistan/article6816479.ece アフガニスタンの大統領選挙で、広汎にわたる組織的な不正あり
・オバマ政権は第一回目の投票結果を不正こみで受け入れて、信頼ならぬ相手である
カルザイ政権と組むか、或いは二回目の決選投票を求めて、政治の混乱と米国内世論
に説明するかの選択を迫られている
・2009年8月アフガニスタンでの英兵戦死者数は19名、連合軍全体では74名と過去最悪となる
今年はじめからの戦死者数は300名を超えている
デイビッド・キルクランはアフガン政府が基本的な公共サービスを行えていないがために
タリバン側が裁判を開き、病院を運営し、治安を保っているとし、対内乱戦で政府が敗北するのは
戦い負けるからではなく、統治で負けるからだと述べている
#A government that is losing to a counter-insurgency isn't being outfought, it is being outgoverned
はaccidental guerrillaにも登場する言葉。
しかし、英国の新聞がここまで言えるのは英米で言語を同じくし共通の文化圏にあり、
NATO諸国では米国を除き最大の派兵をしており(しかも現役陸軍の規模からみれば極めて大きな
割合)、積極的に米軍と共同して平定作戦を繰り広げているという下地があってからだと思える。
パキスタンでは二代続けてパキスタンタリバンの指導者を殺害しているし、アフガン国内では英軍の
チヌークが続けて失われているとあれば、日本のアフガン派遣・パキスタン支援論議にも影響がある
のだろうか。
もとより戦車が対ゲリラ戦で不要とされる場合なんか無いのですが…(使えない地形でもない限り)
>>615 対ゲリラ戦というのが漠として広く様々な軍事行動を指すため、容易には答えが出せない話です。
しかし、一ついえるのは、西側流の文明国における戦争の流儀では戦車をゲリラ相手に使う局面が
限られつつあるようです。もちろん、戦車も持ち込みますが、戦車の主な用法を対ゲリラ戦として
しまうかのような話は問題があると思います。
戦車が対機甲戦闘と機動戦力の中心として使われるのであれば、それにあった状況は
対ゲリラ戦ではなくて、着上陸対処のはずです。仮にすぐに惹起する可能性が低かろうとも
基盤的な防衛力として、装甲戦闘車両を持つ部隊が必要であることは明白かと思います。
海外派遣任務で拠点警備、市中パトロール、或いは大規模な包囲掃討作戦での火力支援、
火点撲滅、こういう用い方がありえるのかは今後の方向次第ですが、アフガンにヘリ派遣を
躊躇う雰囲気の中ではなかなか道程は遠いでしょう。
国内で、たとえば北朝鮮が小型潜水艦で武装工作員を上陸させてきたような場合、
この場合に戦車を出して山狩りを支援し、包囲網を作るかなどはまた、微妙なところがあります。
軍事的合理性と政治上の要請が衝突することはありえるでしょう。
現代では国内外で戦場が単なる地形ではなくて、社会そのものだと認識されるようになってきた
のが大きいのかもしれません。とくに対ゲリラ戦となると社会を説得し、政府の信頼と正統性を
根付かせて、治安を確立し、経済を復興させる話ですから、社会自体を離反し、敵とするような
行動を避けることになります。
Shipbuilder Austal completes first stage of $170 million module manufacturing facility in Mobile
Posted by Kaija Wilkinson, Business Reporter August 30, 2009 10:00 AM
http://blog.al.com/live/2009/08/austal_completes_first_stage_o.html JHSVとLCSの建造を担うオースタルUSA、モービルベイの造船所にブロック組み立て工場を新設
工場の設計を担当したのはBirmingham's Gray Construction
同社は過去にヒュンダイのモントゴメリー工場を設計した実績あり
自動クレーン、コンピュータ制御のアルミカッターなどを導入しており建造期間と費用圧縮が
期待される
>>623 警備部隊は大使館から離れたキャンプサリバンに起居しているが
そこで、上司が先頭にたって放埓な生活を送り、会社はこれを正すことなく
済ませているなど、細かい話が色々連ねられている。
内部告発をPOGOにした者がいるとのことで、現在、会社では誰か突き止め
ようとしているうんぬんの箇所もある。
#POGOは第2歩兵師団第3旅団の戦地運用所感報告書を公表掲載した謎のNGO。
#450名でうち3分の2がグルカとのこと。アフガン国内の民間人役務者は7万4千名
とか言われていたと思う。軍で代替するのは容易なことではない。
クリントン政権のときの平和の配当軍縮が利いているともいえるけど、その当時は
ボスニアへ長期展開する前だったと思う。その後もラムズフェルドは軍の少数精鋭化
のため現役師団をさらに2個くらい減らすことを検討していたというし、2003年秋くらいに
イラク駐留兵力の入れ替えが問題となったときも、大規模な増強には踏み切らなかった。
当時はイラク占領がどれほど長引くか見通しもたっていなかった。
Report Details Misbehavior by Kabul Embassy Guards
Contractors Called 'Lewd and Deviant'
By Ann Scott Tyson
Washington Post Staff Writer
Staff writer Walter Pincus contributed to this report.
Wednesday, September 2, 2009
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/09/01/AR2009090102690.html CRS(議会調査局)の報告書によると2009年3月時点で軍人52300名、民間役務業者68200名
民間役務業者のうちアフガンでは16%、イラクでは10%が警備業務に従事
その他の部分は、POGOの内容を追い、カブールの武装警護員に取材して確認している
告発した警備員の匿名を条件とする談話あり
>>626 アフガンでは民間契約業者の75%を地元国民が占めており、対内乱戦において
地元雇用は役割を果たしうる。
ことに大規模な増派を前にして基地施設の建設が進められているらしく、イラクでは
民間契約業者として建設に携わる地元国民は多かったことも書かれている。
#フランスのインドシナ戦争(第二次世界大戦後)では、現地の仏軍の人員の多くを
ベトナム人が占めている。外人連隊も落下傘でディエンビエンフーに降下して陣地防御に
加わっている。
#POGOのキャンプサリバンでの大使館警備部隊の乱行では酒、売春、新人いじめなどは
出てくる。また、勤務サイクルが日勤3日、夜勤3日、休日3日を連続で繰り返すもので
休暇などは規定通りにはとれず、勤務時間は14時間以上に及ぶことがあり、日勤から夜勤への
シフト変更では休日が設けられていなかったという書類も添付されている。
グルカとの言語の壁も指摘されている。
アフガニスタンの首都カブールでは麻薬が手に入るのは既に報道されているが、国務長官への
書簡では触れている箇所無し
Contingency Contracting Corps Program
http://www.fai.gov/CCC/index.html 民間契約業者との契約履行、管理のために設立されている。
米政府内の官庁機関ではないようだが、契約管理の技能がある志願者をプール
しておく組織。緊急時(大規模災害などを含む)に派遣するもの。
>>630のブログで知る。
Behind the Carnage in Baghdad
By David Ignatius
Tuesday, August 25, 2009
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/08/24/AR2009082402491.html イラク国家情報局(raqi National Intelligence Service、INIS)の局長Mohammed Shahwani大将が辞任
同大将は2004年から上番。今月に入って辞任。原因はマリキ首相との対立で
首相が情報局を阻み、イランのスパイを自由に行動させようとしているから
後任はZuheir Fadel大将。フセイン政権時代は空軍でパイロットをしていた人物。
局の要人がイランの殺人チームの標的になるとおそれてヨルダン、エジプト、シリアに逃亡
しているという噂あり
・2004年に正式に設立後、局員290名が殺害されている。その多くはイラン諜報工作員に
殺害されたものとみられる
2009年7月28日のバグダッドの国営Rafidan銀行でおきた銀行強盗事件では
56億ディナール(500万ドル相当)が奪われ、銃撃戦で8名が死亡、犯人らは
Adel Abdul Mahdi副大統領の経営する新聞社へと逃走。
・同副大統領は犯人の一人が警護員だったことは認めるが自身の関与を否定。
同氏はかつては米国のお気に入りであった。奪われた金の一部は取り戻されたが
残りは犯人らがイランへ持ち去ったとされている。
>>628 あちこちで言われているハイブリッド戦争の例で、米国の活発で権力におもねらぬメディアを
利用した攻勢なのかと疑ってみたりする心も生じる。
いずれにせよ、米軍自体がコントロールできず弱い鎖の環となっている節があることは否めない。
サイバー戦でも、業者の鯖を狙うほうが軍や官庁のシステムに侵入するより容易な場合も生じる
だろうし、軍と業務委託を受ける民間とが一体化すればするほど、機密性の高い情報を民間が持つ
ことになる。
議会公聴会では武装警護員と拘束者の尋問担当者を民間企業が役務提供で行っている点に
とくに関心が集まっていたとCRSの報告書は書いている。
しかし、報告書の前半で言うように、米国内でも話者を確保するのが困難な言語などは
普段から軍に抱え込んでおくより、必要な事態が起きたときに企業から調達するほうがコストが
かからないのであろう。
この点は任務と機密にてらして、国防外国語学校ので必要性を訴える話をどこかで読んだ覚え
がある。
AUGUST 10, 2009
Why We Need the F-22
By MERRILL A. MCPEAK
Gen. McPeak (ret.), Air Force chief of staff from 1990 to 1994, was a national co-chair of Obama for President.
http://online.wsj.com/article/SB20001424052970204908604574332870284931470.html 1990年から94年に空軍参謀総長を務めたマクピーク大将のF-22生産継続論
・通常戦における航空支配こそ勝利の前提であり、対等の競争相手の登場など望まない
・非対称戦、通常戦ともに理解されていない概念だが、非対称戦は資源と人員の犠牲を伴うものの
米国が軍事的に打ち負かされることはない。
・通常戦での航空支配を保つにはF-22を必要数調達すべきだ。
という議論。
#ちょっと古いです。
7:47 p.m. Thursday, September 3, 2009
Multiple benefits if Japan buys F-22
By Lawrence Korb and Peter Juul
Lawrence Korb, a former assistant secretary of defense
in the Reagan administration, is a senior fellow at the
Center for American Progress.
Peter Juul is a research associate at the center.
http://www.ajc.com/opinion/multiple-benefits-if-japan-130789.html 日本にF-22を輸出すべきという論
・これまでもF-15、F-16、F/A−18と各戦闘機毎に外国輸出は問題となってきた
・米国はF-22にこれまで700億ドルかけている。1機あたりの価格は2億ドル。
・F-22を購入することに関心を示しているのは日本のみ
・外国への売却を禁止する条項は中東のような地域に機密技術を輸出するのを
防ぐとともにF-22の調達価格を高騰させて全面生産に入るのを防ぐ狙いもあった
・日本はこれまで機密情報を守ってきたし、改造費用(機体の10%で済む)も
負担する。このような改造はF-35でも行われるし、過去の機種でもあったことだ
・日本がF-22を調達すれば40機を100億ドルで調達し、これまでのコストの収支
改善と万人単位の労働者が2017年まで雇用確保されるという経済面での
メリットがあるし、安全保障面では、米空軍がF-22を調達する必要を低下させ、
東アジアでの戦力規模を小さいものにできる。
また、米軍と日本の共同作戦能力も向上し、F-22なら北朝鮮上空に侵入できる
から日本の核武装の可能性も薄まる。
04 Sep. 2009
PR# 2009-664
ISAF Investigates Kunduz Air Strike
http://www.nato.int/isaf/docu/pressreleases/2009/09/pr090904-664.html アフガニスタン北部クンドゥズ州でのNATO軍機による航空攻撃で民間人に死傷者が出たと
される事件でISAFは徹底的な調査をするとのこと
#事件の経緯は邦紙でみると
ISAFの燃料トラック2両がタリバン側の偽検問で停車。強奪される。
↓
そのうち1両が川にはまる。付近の住民に燃料を抜き取って配り始める。
↓
そこに爆弾が落ちてきて死傷者多数。
というものだったらしい。
#アクシデンタルゲリラではパシュトン人には尚武の気風あり、戦闘が近くであれば
武器を手に駆けつけて加わるのが当然と書いてある。
September 03, 2009
Army Announces New Afghanistan Troop Rotation
http://www.defenselink.mil/releases/release.aspx?releaseid=12949 第82空挺師団本部と第3ヘリ旅団、それぞれ派遣期間を延長
・第82師団本部は約50日間、第3ヘリ旅団は14日間、延長される
・目的は引き継ぐ部隊の本国滞在期間1年間を確保するため
この措置ではストップロス(本人の同意無き任期延長)を用いずに行う
引継ぎ部隊の派遣は2010年春
・第82空挺師団本部→第101空挺師団本部(これまでの予定を6ヶ月間早めて派遣される)
・第3ヘリ旅団→第10ヘリ旅団(combat aviation brigade)
アフガニスタンに派遣される部隊を師団本部階梯で一定させ現地の知識を蓄積させるとともに
戦力の一体性を高めるため派遣部隊と本部をあわせる狙いあり
>>637の解説記事
82nd, 3rd CAB extended in Afghanistan
By Gina Cavallaro - Staff writer
Posted : Saturday Sep 5, 2009 16:41:36 EDT
http://www.armytimes.com/news/2009/09/army_division_rotation_090409w/ 第82空挺師団本部は52日間の派遣期間延長
第3ヘリ旅団は14日間(つまり、戦地派遣期間の目安1年を14日間だけ超過する)
第101空挺師団本部
前回派遣(2008年4月から2009年6月)から帰還したばかり。次の派遣は2010年12月を予定していたが
本国滞在期間を18ヶ月間から12ヶ月に短縮し2010年6月には第82から引き継ぐ
第10ヘリ旅団
現在イラクに派遣中。2009年10月に帰還開始。第3ヘリ旅団から引き継ぐ
戦地にある部隊の派遣期間延長は2007年1月の12ヶ月間→15ヶ月間への延長以来。
2007年6月21日の記者会見ではゲイツ米国防長官は派遣期間12ヶ月間、本国滞在期間12ヶ月間
にやがて復帰させ、その後は派遣1年、本国滞在2年のサイクルを目指すとしていた。
この調整が他の部隊にも広がるかは不明。9月3日現在、マクリスタル大将の戦略検討報告は
公表されていない。
#本国滞在期間を2年間、戦地派遣期間を1年とする態勢を整える方向であるとして
アフガニスタン東部を担当する師団本部は第82、第101と未公表の3個目で固定化する
ということ ただし、前二者はヘリ旅団を抱える軽歩兵旅団を傘下とする師団。
>>639 全部の投票所の結果が公表されているようだ。アブドラ元外相が圧倒しているところもある。
しかし、カルザイ大統領側が四桁を確保する一方で、アブドラ側は一桁に留まるところもある。
Timesの記事では不審な結果が出ている投票所の話を載せている。
キリのいい数字で得票が分かれすぎているとか、女性がほとんど投票できなかったはずなのに
女性票がカウントされているとか、色々。
アクシデンタルゲリラ、ようやく読み終わる。
世界聖戦と、アクシデンタルゲリラシンドロームは説明しやすい構図として使われている。
根本的に
グローバリゼーションと米軍の通常戦における圧倒的優位があり、これに対する敵対勢力
(国家、非国家主体)の反応として非対称戦、不正規戦が用いられている。
応じるにはこれらの戦闘、紛争がある社会への紛争発生以前からの関与が望ましく、
たとえばアルカイダのような組織は米国を消耗させる戦略をとっているから、挑発に応じて
軍事介入をするのは出来る限り抑えるべき。
また、米国が非対称戦、不正規戦に熟達し、通常戦同様に優位にあるとはっきりするまでは
アルカイダと同様の挑戦をする存在が出てくるとみている。
Sole Informant Guided Decision On Afghan Strike
By Rajiv Chandrasekaran
Washington Post Foreign Service
Sunday, September 6, 2009
HAJI SAKHI DEDBY, Afghanistan, Sept. 5
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/09/05/AR2009090502832.html PHOTOS
From left, Col. Georg Klein, left, commander of the German base in Kunduz,
Gen. Stanley A. McChrystal, the top U.S. commander in Afghanistan,
and Rear Adm. Gregory J. Smith, NATO's chief of communications in Kabul, visit the site.
(Anja Niedringhaus - AP)
ISAFの会合に出席し、事情を伝えている記事。
September 6, 2009
Missing channel pirate ship carried Russian arms for Iran
The Arctic Sea mysteriously disappeared off the coast of France on 1 August 2009
Mark Franchetti in Moscow and Uzi Mahnaimi in Tel Aviv
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/europe/article6823300.ece 英仏海峡で消えたロシアの貨物船アークティックシーは実はイラン向けのS-300対空ミサイルを
積載していた。これをイスラエルの情報機関モサドが察知し、ロシアのメンツを立てつつも
事態を表立たせて収拾に動かせた。という筋書きの話。イスラエル、ロシア軍事筋などから取材。
>>641 B-1爆撃機やF-15Eなどで現場の動画像をドイツ軍部隊はみていたが、
粒子が粗く武器を携行しているかなどは不明だったこと。現場に集まっている者が
タリバンであるかは情報提供者1名の言のみで判断したことなどが書かれている。
マクリスタルは現場のクンドゥズ川中洲に膝まで水に使ってわたり、報道陣を前に
民間人の死傷者が出たことを認め、徹底した調査を約束するなどの手を打っている。
いっぽう、アフガン当局者からは攻撃を正当とし、これまでのISAFの対応がぬるかった
という言が飛び出す場面もあったことも出てくる。
記者はドイツ軍、アフガン当局、ISAFの調査チームらの非公開が通例の会合に
出席し記事に取り入れたとのこと。
#アクシデンタルゲリラではタリバンのコア戦士(谷を巡り、必要に応じてリクルートなどをし
米軍に対する攻撃を主導)、各谷の地元戦士(尚武の気風あり、自前の銃を持ち
谷に入ってくる外国勢力を撃退)といったように武装勢力を分けている。
タリバンというくくりにするから分からなくなるけど、武装している民衆がいて、タリバンが
動員できる状況なのであろう。それを敵とみなして殺害して廻っているとさらに敵が増える
というのが今の平定作戦の指針なのだと思う。
川の中洲で泥に嵌った燃料トラックの回りに集まった者については
タリバン側、ISAF側、村人側で話が異なる。
村人は夜中に引き出すのをトラクターなどで手伝えとタリバンに強いられた という話があったり、
嵌ったトラックから燃料を放出して軽くしようとしていたら爆弾が降ってきたという話もあったりで、
羅生門並みに錯綜している。
Getting Stryker equipment into Afghanistan no easy feat
Landlocked: Bulk had to travel by air ? total cost: $59 million
SCOTT FONTAINE; THE NEWS TRIBUNE
Published: 09/07/09 12:05 am | Updated: 09/07/09 6:24 am
http://www.thenewstribune.com/news/military/stryker/story/870362.html 米陸軍第2歩兵師団第5旅団を米西海岸ワシントン州フォートルイスからアフガニスタンの
カンダハル州、Zabul州に送った輸送の話
・旅団の装備を3つに区分し、
1、5月にシアトルとタコマの港湾で船積みし、6月にディエゴガルシアで陸揚げ
空軍のC-17とチャーターしたAn-124でカンダハル空港まで空輸
2、シアトルからパキスタンのカラチ港まで3隻で海輸。契約業者が鉄路および道路で
アフガニスタンまで運び入れ
3、通信機器など重要な装備はマコード空軍基地からC-17でアフガニスタンまで直接空輸
輸送にかかった費用はおおよそ5900万ドル 船舶を使用したことで6400万ドル節約
旅団の輸送全体を監督したのは同旅団で現在、後備隊司令をつとめるKirk Harvey少佐
#現役のSBCTは6個。アフガニスタンに1個、イラクに2個派遣されている。
アフガニスタンに運び込んだ旅団の重装備はすぐには運び出さないとすれば、将来は
イラクに1個、アフガニスタンに1個を輪番で出す態勢になるんだろうか。
それとクンドゥズの燃料トラック攻撃はトルクメニスタンだったかタジキスタンだったか、北方の
経路から燃料を運んできたと報道されている。ロシア経由か、中央アジア経由ルートをドイツなり
ISAFなりが開設していることを示していると思う。