SBCTについて その10

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130名無し三等兵
JUNE 1, 2009
Army Deploys Old Tactic in PR War
By MICHAEL M. PHILLIPS
BAGRAM AIRFIELD, Afghanistan
http://online.wsj.com/article/SB124380078921270039.html
内乱戦で敵戦闘員殺害数を鎮圧側が発表する背景について丹念におっている記事
・アフガニスタンで行われているのは
タリバンの宣伝への対抗、自軍の損害ばかりでなくタリバン側にも損害が出ていることを伝える
プロパガンダ戦とし、過去の殺傷数宣伝と異なり正確な事実で敵の宣伝に対抗しており
作戦成功の度合いを測る尺度としてはいないとする
・プロパガンダの対象はアフガン世論のみならず米国世論での支持獲得もある
・一方、ISAFのNATO加盟国各軍とISAF下の米軍は逆効果であるとして発表するのは稀

イラク戦争では国防総省全体の方針としてはラムズフェルド前国防長官の発言にあるように
殺害数を発表することは無かった。開戦当初の通常戦段階ではバグダッドまでの進撃距離、
バグダッド攻略、サダム・フセイン政権倒壊などが指標となっており殺害数を発表することは
無かった。その後内乱戦に移行してから、大規模な戦闘後に殺害数を部隊によっては発表する
所も出てきた。

アフガニスタンで敵戦闘員の殺害数発表が開始されたのは第101空中強襲師団が広報活動を
引き継いだ2008年4月10日からでこの指針が同年後半にできた在アフガン米軍にも引き継がれている