【安保理議長声明】米が終始主導、振り回された日本
産経新聞 2009.4.14 19:21
(前略)
一方、米国と組んで「日本外し」に成功したとの見方もあった中国だが、実際には、
振り回されたとの思いは同じだったようだ。
決議を葬り去ったのは得点だったが、関係者は
「中国にとっても苦い結末だ。国連代表部では決められないほどの巨大な妥協を強いられた。
張業遂大使が一貫して無口だったのはそのせいだ」と話す。
議長声明が採択された13日、満面の笑みをたたえていたのは、ライス大使だった。
「米国からすれば、議長声明は(事実上)十分な実効性を持ち、拘束力も持つ」。
ほとんど記者団の質問に答えなかった交渉中とは一変した饒舌(じょうぜつ)さだった。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090414/amr0904141922010-n2.htm http://sankei.jp.msn.com/world/america/090414/amr0904141922010-n2.htm そりゃまぁ、今回の様な事になってしまうと、日本は嫌でも
「国連は当てにならないし中国はもっと信用がならない」
という方向に政府や世論は固まり、MDを初めとする各種軍拡に日本を
追いやったのも同然ですから。
これはあらゆる意味で中国には好ましくない状況です。
かと言って北朝鮮を宥める事ばかり考えて完全に骨抜きな声明内容にゴリ押し
してしまうと、面子を完全に潰された日本の対中世論は確実に悪化し、結果として
自ら対日外交の選択肢を著しく狭める結果をもたらしかねません。