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名無し三等兵:
日中戦争が勃発した昭和12年(1937年)には、税収13億円に
対して、一般歳出が35億円、臨時軍事費特別会計が20億円を
計上する事態に陥っている。
税収の4倍もの予算は、当然借金(公債、借入金)によって賄われた。
ちなみに、昭和12年の国家予算内には一般会計軍事費もあるが、
一般会計歳出の総額27億円のうち、軍事費が12億円と44%以上を
占めていた。一般会計軍事費と臨時軍事費を合わせれば32億円に
なり、軍事費以外の一般歳出15億円の倍以上となっていたことが分かる。
昭和12年度の国家予算が、租税と印紙収入13億円に対して、
一般(平時)軍事費が12億円(うち戦艦大和と武蔵で2.6億円)
に至っていたことを考えれば、現代に直せば40兆円近い額を
防衛費につぎ込んでいた計算になる。
こんな財政で、国内の殖産興業や国民生活(社会保障)の充実
など、図れるはずもなかったのだ。