F-22、事故発生率は中古のミグ戦闘機並に悪化
2009/4/2 19:46 - 先月25日に発生した米空軍のF-22「ラプター」戦闘機の墜落事故を受けて、
F-22の米空軍が定める100万ドル以上の損害発生時の「クラスA」の事故率は6/100,000飛行時間となり、
インドで運用されている中古のミグ戦闘並となったことが明らかとなった。
老朽化問題を受けて最近になり事故が急増しているF-15やF-16の場合でも事故発生率は
3〜4/100,000飛行時間に止まっており、6/100,000飛行時間という数字は機齢が短く
まだ実戦を経験したことのない戦闘機としては異例の高水準となる。
量産版のF-22の全損事故は飛行管制プログラムの問題により2004年12月にネバダ州の
ネリス空軍基地で離陸直後に墜落した機体に次いで今回が2度目。
F-22は機体の安定を操縦士ではなくコンピューターで制御しており、飛行管制プログラムに
問題が起きた場合は、姿勢の安定を保つことが困難になるという欠点をもっている。
今回の事故原因はまだ判明していないが、F-22は2004年12月の全損事故の他にも太平洋を横断して
沖縄の嘉手納基地に向かう途中で日付変更線更新処理のバグが発覚。
ハワイのヒッカム基地に戻るというハプニングも起こしていた。
RQ-1などの無人偵察機の場合、「クラスA」の事故率は30/100,000飛行時間、RQ-2Aの場合は
363/100,000飛行時間にも及んでおり、米軍の航空機の場合、機体の自動運用化が進んだ機体ほど、
事故発生率が高くなっている。
最近のアメリカ軍事開発は詰めが甘いというかてきとーというか