フラーの『制限戦争指導論』を読んだが、客観的に評価すると訳が酷い。
表記が一昔前なのは仕方がないとしても、
ドイツもフランスもロシアも何もかも関係なくあらゆる固有名詞を英語読みするとか、
そもそも表記が一定していないとか、
誤字脱字が三ページに一回くらいの率で見つかるとか、
編集者が仕事してないとしか思えない。
まあ、個人的にはむしろその辺りに味があるように感じられるんだが。
953 :
名無し三等兵:2009/05/10(日) 16:17:57 ID:7riJF8Hx
>>953 読んだことがあります。韓国の研究者でロシア語が読める人です。
主にソ連崩壊後の新資料をもとにロシアの共産党政治局員会合などでの出兵にいたる
意思決定過程を細かく見ています。もともとは東大の政治関係での博士論文だったと
書かれていたかと思う。
おそらく研究の根底にある意識は朝鮮戦争におけるソ連と中国共産党の介入による
祖国分断、統一の望みが1950年に一旦潰えたことへの悔悟、そこにいたるまでの北朝鮮内部での
政治過程への関心があるのではと推察しています。
アフガニスタン共産党内部での政治抗争や政策についても筆を割いており、アフガン内戦に
いたる政治史としては密度の濃いものと言えるでしょう。
955 :
名無し三等兵:2009/05/10(日) 20:06:35 ID:ceUL6E5P
李雄賢さんのその本は自分も読んだけど、議事録を豊富に引用していて学術書ながら
結構面白く読めた。まえがきによると師匠はあの和田春樹だそうだけど。
>>954 >>955 給料カット、棒ナスゼロの現状でも、読みたくなってきました。
人としての赤い血、よりもソ連愛好家としての「赤い血」が微妙に騒ぎます。
でも、こっそり中身捻じ曲げられていても、わかりにくいしなー
他文献との読み合わせが慎重にやらないと厄介そうです。
主義主張のために事実を曲解することが、関わった人間の信用を
どれだけ落とすかなんて、理解できないんだろうな、和田春樹は。
>>952 >制限戦争指導論
ありゃ、本屋から届いたという知らせがあったので
明日にでも取りに行こうと楽しみにしていたんだが残念。
そういや注文するときに気がついたんですが、
『制限戦争指導論』の訳者って中央公論文庫で『RMA』を著した中村好寿氏で驚きました。
しかも旧版出版当時はまだ若手幹部だったはずですが、
古典的名著を訳して刊行するとは優秀な人というのは若いときから優秀なんですね。
>>939 世界中で冷戦オワタとか本気で思い込んでるゆとりが多いんだろうな
>>956 >こっそり中身捻じ曲げられていても
自分が読んだときもそんな印象だったけれど、学会誌に載った書評でも
「わからないことは書かない姿勢に徹している」と評価されてる
(抑制的に過ぎない?とも)。
その意味じゃかなり慎重な筆致だと思う。
あと、和田の業績はロシア史関連については個人的には一流のものだと思う。
ペレストロイカに関してやらかしたことは明らかに問題だけれど、
それで全否定してしまうのももったいない部分は確実にある。
左巻きで思想信条さえ盛り込まなきゃ一流の研究者の人っているけど、
右寄りの人だと思想信条以前にまともな研究者すらいないねえ
962 :
名無し三等兵:2009/05/11(月) 00:02:04 ID:ceUL6E5P
和田春樹はペレストロイカ関連より北朝鮮関連でやらかして評判落とした気が。
木俣滋郎の『日本の軍艦』を100円でget
ソノラマは表紙がいいのう
フューチャーウォー198X年とかゴジラのポスターの人だよな
WLのハコもその人が多いし、潮の艦艇シリーズの折り返しイラスト描いてたのもその人だ。
名前はまたもやど忘れ。
生頼範義? スターウォーズのポスターの人なら。
>>569 和田春樹を見ていると、ヒトラー体制賛美した学者ってどんな感じだったのか何となく分かる。
「分からないことは書かない」んじゃなくて、「書きたくないことは分からない」のがあの時代の
ソ連研究家の定番だなw。
触れたくない暗部については勉強しなければ学者としてはそれで逃げ口上になるんだから
学者というのは随分とお気楽な商売だと思う。
国際的な評価はそんなに高いとは思えないけどね和田春樹。
ソ連体制直結の御用学者として日本の学界で影響力があった程度の扱い。
業績が今日に残って研究の基礎として生かされているかといえば疑問。
>>966 日本の映画ポスターアートの第一人者ですな>生頼先生。
この人の作品のスケール感は他人には真似できないと思う。
>>968 シブヤン海でボコられた武蔵のイラストなんかスゴい迫力。
>>948 長谷川毅『暗闘―スターリン、トルーマンと日本降伏』
971 :
名無し三等兵:2009/05/11(月) 12:44:06 ID:aZVxO0DP
他スレに書いたのですが、ここに書き直します。
アメリカ空・海軍のスコードロンパッチや部隊の使用機について勉強したいのですが、お勧めの書籍はありますか?
(洋書和書問いません。)
ミリタリー・パッチ図鑑(イカロス出版)
中東戦争でアラブ側の兵士視点から見た作品って無いかなあ。
スレ違いかもしれませんが絶対読んでおくべき戦争マンガってありますか?
水木しげる系
一等自営業閣下は外せない
泥虎もー
HERHER
エリア88
>>967 「中国には蠅はいない!」
とか断言しちゃう学者先生とかいましたからねぇ
そういう人たちが学会を牛耳ってるから生き残るためには紅くならなきゃならないのよ・・・
>>967 959ですが、「わからないことは書かない」は李さんの博士論文についてです。
(和田さんはむしろわからないことをわりと踏み込んで書くリスキーなタイプで、成功も失敗もあり)
単なる誤読とは思うけど、指導学生も味噌糞一緒にされてるのならということで一応訂正を
また、和田さんについては単純なソ連賛美者ともいえないし、英文で発表したロシア・ソ連史の
業績は海外でも評価されてるみたいです。発表のころ米国のSlavic Reviewに
掲載された研究史概観などを見てもその辺はわかります(門下生や渓内謙さんの方が
言及は多いですが)。
こっちがいろいろ誤解を招くレスをしたのは事実だけれど、和田アレルギーみたいのも
どうかなということでちょっとスレ違い覚悟でレスしました。申し訳ない
かくいう自分が昔はそうだったわけですが。
>>957 まあ、誤字脱字と表記の揺れと
固有名詞の総英語化(原著のをそのまま訳したものと思われる)が鼻につくだけで、
それ以外は申し分ないよ。
中公から出てる『戦争概論』の誤訳混じりの訳に比べりゃ素晴らしい出来栄えだ。
>>983 翻訳者のブログとか見たらフレードリック大王とか普通に書いてたから
もしかするとわざわざ英語読みに直して訳したのかもしれん
じゃあ頭とりで埋めよう
ただし書籍の題名限定で
983に出てくる「戦争概論」から
「クルスク航空戦」
(ドミートリー・ハザーノフ 大日本絵画 )の「く」
クルスク大戦車戦―独ソ精鋭史上最大の激突
サンケイ第二次世界大戦ブックス (34)
ジェフレー・ジュークス
の「く」
あああ
本を読む
読んだらその後どうします
また読む
雨の日は
憂鬱
雨の日に本屋行くのが通
そして傘を盗まれる
都会では
自殺する若者が
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