南雲忠一中将を再評価するスレ(保)

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728GF長官
>>216 薄暮攻撃について。
ミッドウェーでも山口司令官が薄暮攻撃を企図しましたが、なぜ「薄暮」という
時間帯が選ばれるのか。こんなのを見つけました。

「つぎの問題は、いかにして敵艦隊の猛砲火を突破して目標に肉薄するかで
あった。研究の結果、日没後30分後の5分間、または日出前30分頃の5分間
に攻撃をかけると、上空からは艦船の視認が可能で、しかも下からは飛行機が
識別できない天与の一瞬間があることを発見した。

そこで、この貴重な5分間を狙って突撃するため、戦隊は中隊(9機)単位の
夜間編隊爆撃を訓練し、ほぼ全員が夜間行動可能の域に達した」
                       (『太平洋戦争航空史話』秦郁彦/著)

通常、日没直後は地上が暗く、空はまだ明るい状態というのは体験できますが、
海上では、それが逆転する「瞬間」があるようですね。

珊瑚海での夜間攻撃では、日没が1614時で米空母との遭遇が1645時(>>288)
偶然にも、「天与の一瞬間」だったわけです。
米側が気づくのに遅れた理由は、このあたりにあるかも。