>>694の続き
「『整備長、敵はすぐ近くにいる』
帰投直後、士官室で江間大尉が言った。『明日こそ、必ずやりますよ』
嶋崎少佐は明日の攻撃計画の検討に余念がない。
おそらくこの両指揮官は、二度にわたる出撃で疲労の極に達していたのだろうが、
原田整備長が見て、そんな気配はどこにも感じられなかった。
『薄暮の攻撃で多くの同僚を亡くし、かろうじて帰った搭乗員たちがきわめて冷静で
また明日もこのような激闘を繰り返すのかと思うと、同情と驚嘆を禁じえなかった』」
確かに仕事でも納期が迫っていると、いわゆる「火事場の馬鹿力」で乗り切れるもの
ですが、残念ながら長続きしない。
緊張の糸が切れると、一気に疲労が押し寄せてくるので、やはり少しでも休んで体力
の回復に努めてもらいたいものですね。