南雲忠一中将を再評価するスレ(保)

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509GF長官
>>493の続き

では、井上長官の作戦指導を振り返っていきましょう。

早朝からの索敵情報をまとめての総合判断が、4F368番電(>>448D0800)
これは、敵機動部隊は二隊に分かれており、
(A)デボイネ南方(フレッチャー+クレース部隊)、(B)ツラギ南方(ネオショー)
各隊は(A)を攻撃せよというもの。

MO作戦の主目的はポートモレスビー攻略でありますから、その主力たる
MO攻略部隊に近い脅威から排除するというのは、理にかなっていますね。
しかし、実際は高橋攻撃隊が(B)に向かった後だったので、MO機動部隊が
これに応ずることは出来なかった。

続いては、祥鳳沈没後の371番電(仁スレ>>636

これは、MO機動部隊の反撃と、六戦隊・六水戦の夜戦による米機動部隊
撃滅を企図したもので、敵の脅威が取り除かれるまで攻略部隊を北方に
避退させている。

米空母を撃滅しないことには、輸送船団が珊瑚海に進出することは不可能
ですから、妥当な判断と言えます。
510GF長官:2009/05/14(木) 22:27:47 ID:???
>>509の続き

最後に、夜戦断念を通知した378番電(仁スレ>>683

この判断のもとになったのは、
(T)米艦隊との距離が遠すぎる(約300浬)
(U)索敵機が触接を失って、敵情を得られない
日没後の触接維持は難しく、当時の悪天候を考えればやむを得まいか。

しかし、MO作戦そのものを断念したわけではなく、ポートモレスビー攻略日
を2日延期した上で作戦続行。
一時的に不要となった船団護衛兵力の一部(衣笠・古鷹)をMO機動部隊に
合同させ、翌8日の空母決戦に備えて最善の態勢を築こうとする努力がうか
がえる。井上長官の戦意は未だ衰えてはいない。

こう見ると、特に大きな「誤判断」「誤指導」は見られない。
後手後手に回っているには否めないが、「索敵機の電報を傍受することに
よってしか戦況を知ることが出来ない」状態では、これ以上は望めないと
思います。