>>417 「総員、斬り込み隊に備えー!」ということで、近代海戦において
斬り込みなんてあったのだろうかと調べてみたところ、ありました。
その名は「宮古湾海戦」。
戊辰の役の最中、函館で抵抗を続ける榎本武揚率いる旧幕府艦隊。
追撃する新政府艦隊は、最新鋭の装甲艦「甲鉄」(ストーンウォールジャクソン号)
を擁して追撃。
明治2年3月25日(奇遇にもやよい・・・じゃなかった南雲長官の誕生日じゃないか!)
宮古湾に停泊中の甲鉄乗っ取りを企図して生起したのが、この「宮古湾海戦」です。
ちょうど週末に借りたビデオ『五稜郭』の中に描かれてましたので、ちょっと紹介。
これは20年ほど前の日テレ年末時代劇で、榎本武揚が主人公。
これほど宮古湾海戦について、詳しく描かれているのは他にあるまい。
連休中の鑑賞などいかが?
詳しくはwikiにありますが、この「敵艦に接舷し乗っ取る」という戦法は、仏海軍発祥らしく、
劇中でも榎本艦隊に従軍していたお雇い外国士官・ブリューネ仏海軍大佐が発案。
具体的には、第三国の旗を掲げて中立船を装って敵艦に近づき、接舷→斬り込みという作戦。
「卑怯じゃないか」と思われがちですが、当時の「万国公法」に定められており、襲撃直前に自国の旗を
掲げれば、問題ないとのこと。