南雲忠一中将を再評価するスレ(保)

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346GF長官
>>344の続き

おそらくは原少将にとって、珊瑚海海戦の中で、いや彼の生涯において、最も
苦しかったのが、この時ではなかったかと思います。

後に内地帰還後、宇垣参謀長に対して、
「7日は天運に恵まれず、海軍を罷めんと考えたり」
と語ったと、『戦史叢書』には記されています。

なにしろ、この日に限って言えば、やることなすこと全てうまくいかず、その
ヘタレっぷりは、のび太くんも裸足で逃げ出すほど。
しかし、止まない雨はなく、明けない夜もなく、春の来ない冬もまたなし。
ここから、少しずつ少しずつ、光明が射してくる。

そして、それを克服するのは、未来から来た「ネコ型ロボット」ではなく、自らの
知恵と勇気と決断です。
史書では一行で済まされる事象も、一個の人間の身の上に立ってみれば劇的
であり、誰もが大河ドラマの主人公になれるのではないかと思われるほど。

かくの如き苦境に陥りながらも、闘志と冷静さを失わなかった原少将。
その彼の雌伏と、翌日の五航戦の雄飛を見守りたいと思います。