>>160の続き
「クレース少将は、この日の戦闘に鑑み、緊急電で戦闘機の直衛を要求した
が与えられなかったので、撤退する旨を報告し、そのまま南下し豪州へ向か
った」 (『戦史叢書』)
『モリソン戦史』には、撤退の理由について、「MO攻略部隊が反転したことを
知ったから」とも記されています。
南下中のクレース部隊が翌朝、一式陸攻に発見されたのは、
>>151の通り。
これを受けて、二十五航戦は攻撃隊を出すことはしなかった。
その理由として、
「ちょうど日米空母決戦の最中だった」
「別の友軍索敵機が、味方機動部隊を敵空母と誤認した直後だった」
と言われています。
同士討ちを怖れた出撃見合わせだったのではないかと思います。
これにて、第五空襲部隊の出番は終了。
「ラバウル航空隊」の皆様には、束の間の休息の後、「鉄底海峡」を舞台とした
際限のない消耗戦が待っておりますので・・・