「中国戦域・戦略ミサイル戦力近代化と米国にとっての帰結」
Chase, Michael S., Andrew S. Erickson, and Christopher Yeaw. 2009.
Chinese theater and strategic missile force modernization and its implications for
the United States. Journal of Strategic Studies 32(1) (Feb.): 67-114.
著者所属 米海軍大学校(ロードアイランド州ニューポート)
【梗概】中華人民共和国はもはや従来の「最小限」核戦力態勢および戦略に満足していない。
米国にとって重大な挑戦となり得る形で、戦域・戦略ミサイル戦力の打撃力と生残性を高め、
核ドクトリンを再考している。中国核・ミサイル戦力近代化は最終的には戦略抑止の安定に役立ち
得るが、即時または自動的にはそうならない。それどころか、一定の条件のもとでは、中国ミサイル戦力
増強が危機をいっそう不安定にしかねないが、これはなかんずく台湾をめぐる米中紛争にあてはまる。