産経がちゃんと軍事評論家に意見貰いに行ってるー
ハマス・ロケット弾「カチューシャ」の恐怖 「どこに落ちるか?」
ttp://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090109/mds0901091809004-n1.htm パレスチナ自治区ガザ地区での交戦が激化する中、イスラエル社会を震え上がらせ、多数の国民がガザ地区攻撃を支持する最大の理由となっているのが、イスラム原理主義組織ハマスが発射するロケット弾だ。
誘導装置がなく“迷走”も多いロケット弾の命中精度の低さは、逆にどこに落ちるか分からない恐怖感をイスラエル住民に植え付けている。事実上の無差別殺傷兵器ともいえるロケット弾は、狭い範囲に人口が密集するイスラエル攻撃の「格好の道具」となっている。
旧ソ連が第二次大戦で使用した発射装置にちなんで「カチューシャ」の総称でも呼ばれるロケット弾は、ハマスやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが、イスラエル攻撃に使用している。イラクやアフガニスタンのほか、グルジア紛争でも使用された。
対イスラエルに使用されるロケット弾の全長は約1〜3メートル、射程圏も約10〜100キロとさまざま。鉄レール数本をトラックの荷台などに敷いた連射装置のほか、筒状の発射台から単発で発射する方式がある。
安価で扱いやすく、イスラム過激派には絶好の武器だが、小型ゆえに殺傷能力は限定的。軍事評論家の岡部いさく氏によると、通常のロケット弾が命中しても「日本の普通の木造家屋が半壊する程度」という。
ミサイルとの決定的な違いは、誘導装置がなく、ロケット弾の重量や発射角度で大まかな照準しか定められないこと。一方で手軽に発射できる強みもあり、一斉に連射する「面攻撃」で最大効果を発揮する。
命中率の低さを逆手にとったパレスチナ側の攻撃法は事実上の無差別攻撃ともいえ、「イスラエル側への心理的な破壊力が強い」と岡部氏は指摘する。
なによりも、ガザ侵攻の理由が「ロケット弾攻撃の阻止」だったこと自体、イスラエル住民の恐怖感を物語っている。