南雲忠一中将を再評価するスレ(仁)

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551GF長官
>>543の続き

>>282の通り、米攻撃隊は「分散進撃」ですから、「祥鳳発見」にも時間差がある。

最初に現場海域に到達したのは、VS−2のSBD10機(ウイリアム・オールト中佐指揮)
ほぼ同時に、VB−2のSBD18機(ウェルドン・ハミルトン少佐指揮)も発見。
この計28機のSBDが第一波となり、0910時より攻撃開始。

まずは、母艦直衛の九六艦戦3機が邀撃に向かう。
その中の一機、石川四郎二飛曹の手記によれば、

「私の目の前を逆おとしに母艦めがけて急降下して行く敵機がいた。攻撃開始
である。私は夢中でその急降下爆撃機を追った。しかし零戦ならまだしも、一
時代古い九六艦戦では追いつかず、ついに逃げられた」

これは、まぁ仕方ないでしょう。
552GF長官:2009/02/18(水) 21:47:21 ID:???
>>551の続き

それでも彼らの奮戦により、なんとか一機を撃墜成功。
続いて、対空砲火射撃開始。これでもう一機撃墜。
残り26機が祥鳳目掛けて投弾します。

当時祥鳳に配属されていた、宮村文雄報道班員の目撃談ー
「水柱がいくつも祥鳳のまわりに立つ。敵弾はいずれも舷側に落ちている。
艦の高角砲・機関銃が一斉に火を吐いて、耳にビンビン痛いほど響く。敵機は
祥鳳を襲ったついでに青葉をかすめ、機銃掃射をかけては去って行く。
各艦の撃ち出す砲弾は空一杯の弾幕となって、悲壮な修羅場と化した」

「鉄の雨」とはよく使われる比喩ですが、艦砲射撃とは異なって、弾道が目視
できるだけに、恐怖感倍増でしょうね。
553GF長官:2009/02/18(水) 21:48:27 ID:???
>>552の続き

しかし、これらの500ポンド爆弾は全て外れてしまいます(伊スレ>>976

「なぜレキシントン隊が軽空母一隻の攻撃にてこずったのか。その原因に
ついて、『米海軍大学校研究』は手厳しい診断を下している。指揮官とは、
もちろんオールト中佐を指す。
『攻撃にあたって、最初に指揮官自身が突入したことは賢明な行動とは
いいがたい。彼の役割とは、何も率先して攻撃に加わることではなくて、
目標の選定、協同攻撃のための戦術的指揮をとることにある』」
                                 (『暁の珊瑚海』)

本職としては、伊沢大佐の操艦伎倆に拍手を送りたい。
続いて、艦長は驚くべき決断を下します。
「風上に立て!」