南雲忠一中将を再評価するスレ(仁)

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34GF長官
>>31の続き

具体的な暗号解読の経過については、1942年3月頃、
「日本軍は東インド諸島を確保し、インド洋から脅威となる兵力を駆逐したのち、
次の作戦はニューギニア地域で実施されるであろう」
と、ロシュフォート中佐が報告している。

印度洋作戦の後、日本軍の矛先は東ニューギニアか、ソロモン諸島か。
解読のヒントになったのは、
(1)四艦隊旗艦「鹿島」がトラックに入港(通信解析による)
(2)四艦隊長官(井上中将)がラバウル進出(同)
(3)この時期の暗号の中に「デボイネ」「ミシマ」等ルイジアード諸島の地名が
  「片仮名のまま」登場
(4)4月12日の電報解読成功
(5)日本軍基地航空隊によるポートモレスビー攻撃強化
35GF長官:2008/12/11(木) 21:44:47 ID:???
>>34の続き

(3)に関しては、前スレ>>698でも紹介したとおり、MO作戦関連の地名略号
(ラバウル=RZ等)を用意していなかったため、暗号化せずに使用したと
言われています。

(4)の電報とは、「第二段作戦第一期兵力部署」について。
前スレ>>647の『聯合艦隊機密第六九四番電』の加賀を五航戦に変更した
内容を伝達したもの。

これらに基づき、以下の総合判断を下します。
「日本海軍部隊がトラックに集結中、もしくは南下中である」
「これらの部隊は3隻の空母から成る」
「空母は瑞鶴・翔鶴・龍鶴」
「それ以外に重巡妙高・羽黒・五航戦の駆逐艦4隻を含む」
「ラバウルにある諸部隊は、4月28日ころから海上輸送によってポートモレスビー
もしくは、ソロモン諸島南部攻略を行うと思われる」
(註)龍鶴は祥鳳を誤ったもの。
                (『珊瑚海海戦・戦略と戦術の分析』米海軍大学校)

これだけ正確な情報が得られれば、楽勝とまではいかなくとも、有利に戦いを
進められることは間違いないですね。