南雲忠一中将を再評価するスレ(仁)

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330GF長官
>>322の続き

攻撃隊を放った後、索敵機が順次帰還してきますが、そこで錯誤が発覚した。

「錯誤が錯誤を生んでいるー
翔鶴索敵機の誤認報告は、原少将に致命的な失敗を犯させたが、フレッチャー
少将もまたヨークタウン機の誤った索敵報告により重大な窮地に立たされていた。

そのことに最初に気づいたのは、ヨークタウン飛行長オスカー・ペダーソン中佐である。
午前11時(日本時間9時)になって、この朝、日本機動部隊捜索のために飛び立った
SBD哨戒機全機が帰還してきた。このうちの一機に、日本軍の「空母2・重巡2」を発見
した殊勲機もまじっていた。

『よくやった、おめでとう。勲章モノだよ』と、ペダーソン中佐が肩を叩くと、彼らは怪訝な
表情をした。『空母を?どうして』
二人が発見したのは「重巡2・駆逐艦2」であって、その中に空母なんかはまじって
いないのだ!」                               (『暁の珊瑚海』)
331GF長官:2009/01/28(水) 21:54:59 ID:???
>>330の続き

実は、米索敵機が発見したのは、空母ではなく掩護部隊(>>17)だった。
(軽巡2「天龍」「龍田」・特設砲艦2「日海丸」「京城丸」)
これを「重巡2・駆逐艦2」と間違えたのは、まぁ仕方あるまい。

問題は、報告時に暗号作成を誤り「空母2・重巡2」と打電してしまったこと。
これらの事実が、索敵機帰還後に明らかになったのです。

事態は深刻。
史実ではうまくいったから良かったようなものの、もし原少将の思惑通りにいけば、
米攻撃隊が”幻の空母”に向かっている間に、日本軍大編隊がTF17に殺到。
空振りに終わった攻撃隊が帰還して目にしたものは、傷ついた母艦たち・・・
最悪沈没も有り得た。
意気消沈の攻撃隊に襲い掛かる日本軍第二次攻撃隊・・・
このようなシナリオも十分可能性があったわけです。