>>260の続き
それでも、一部の機は「命令を無視して」魚雷を投棄せずに着艦。
「市原機は艦尾からゆるゆると接近をはじめた。艦橋の誰もが身体をこわばらせて
機の行方を見つめた。
だが、その着艦はまるで”トンボが菜の花に止まるよう”な見事さであった。
運用長福地少佐の目撃談ー
『まさに神技というほかない見事な伎倆で、見守る全員は安堵と感嘆のどよめきを
発した』」
魚雷を抱いたままということは、いつもより800kgも重い機体を操らなければなら
ない。それでいて、この見事さ。
もう誰にも「妾腹」とは言わせまい。