南雲忠一中将を再評価するスレ(仁)

このエントリーをはてなブックマークに追加
109GF長官
>>108の続き

何より言えることは、「補給作業には時間がかかる」
これは油槽船が1隻なのに対し、補給を受ける艦が複数ある場合、全艦一斉には実施
できないからです。早くても半日、時には終日要することもある。
その間部隊の行動は停止。

ここで敵機の触接を受けようものなら、直ちに作業は中断し、警戒態勢をとらねばならない。
補給済みの艦と未補給の艦に分かれるため、その後の作戦行動にも支障をきたす。
特に駆逐艦は搭載量そのものが少ないため、深刻であり、

「作戦時の機動部隊はタンカーの随伴が困難であるため、航続力のない駆逐艦などには
大型艦より燃料の補給する必要があった。ちなみに不知火の属する陽炎型駆逐艦では、
全速(36ノット)で航海すると満載の燃料がわずか30時間で無くなってしまうため、燃料
の残量は常に機関長の頭痛の種だった」  (『写真太平洋戦争第2巻』)

真珠湾の時みたいに、ドラム缶を並べるわけにもいかないし、指揮官にとっては頭の痛い
問題だったと思われます。
「高速機動部隊」と聞けば勇ましいですが、実際はそんな「高速」でもなかったのかもしれ
ませんね。