民主主義の危機
2008年11月21日 09:20 :
麻生政権の求心力が急激に低下し、日本の政治全体が漂流している
。本来なら野党に政権をよこせというところだが総選挙は先送り。
しかも与野党の差が200議席以上ある衆議院では与党内で多少の
造反があっても内閣不信任案が可決できる可能性は極めて少なく、
野党からの攻勢は国会質疑を通じてしかないのが現状。政権の
求心力がなくなった場合、通常なら自民党の中で何らかの動きが出るところ。
しかし安倍、福田と2代続いた政権放り出しの後、麻生総理を
自民党議員の圧倒的多数で選出して間もないこともあって、
自民党内の動きも鈍い。このまま日本政治の漂流が続くと政党政治、
議会政治に対する国民の不信が高まり、直接行動的な傾向が出てくることが怖い。
現職自衛官の幹部、田母神氏の言動や厚生次官に対するテロなど
心配な傾向が出てきている。議会制民主主義を機能させるためには、
どの党に有利不利ということを超えて早急に解散総選挙を行い、
賃貸した現在の政治を刷新する必要がある。総選挙の先送りは
国民の鬱積を蓄積させ、民主主義を危機に陥れる。
> 賃貸した現在の政治
> 鬱積を蓄積